パリオリンピックが開幕を迎え、連日盛り上がりをみせている中で、数々の涙が流れています。
先日も、柔道の阿部 詩選手の涙が話題になりましたが、皆さんはどの様に感じましたか?
私は率直に「美しい」と感じました。
涙は大きく分けると、3種類の涙があると思います。
嬉しい時に流れる「嬉し涙」
悲しい時に流れる「悲し涙」
悔しい時に流れる「悔し涙」
この3つの涙ですが、「嬉し涙」と「悲し涙」は、日々平凡な暮らしの中で誰でも簡単に流す事ができますが、「悔し涙」だけは、日々平凡な暮らしの中では簡単に流す事ができません。
「悔し涙」は、大きな目標を持って、日々絶え間ない努力を重ね、いざ勝負の舞台に立ち、敗れた者、または、同じ目標を持ち日々切磋琢磨した者、日々支えてきた者のみ流す事が出来る涙です。
あなたは人生の中で、いつ「悔し涙」を流しましたか?
阿部 詩選手の敗北を観て、「悔し涙」を流せましたか?
せいぜい「悲し涙」ではないでしょうか?
日々平凡な生活を送り、「悲し涙」を流すだけの人々に、彼女の涙についてコメントするのはおこがましい気がしてなりません。
彼女の行動に対して意見できるのは、せめて同じ「悔し涙」を流せた者のみだと思います。
私も日々平凡に生活しているだけの人間なので、彼女の行動に対しては何も意見できません。良い行動であったのか、悪い行動であったのかも分かりません。
ただ、大勢の前で我を忘れ「悔し涙」を流している、彼女はとても美しかったと思います。
涙を力に変えて、さらに強くなる事を祈っています。