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【はかせ日記】21/4/15(前編) アサヤンVOL・3開催。不滅の男〜前田日明&ターザン山本①「現代のプロレスは『スタントマンのメロドラマ』ですよ!」(前田日明)

博士の悪童日記 20121年4月15日(木曜日) 前編

6時頃に起床。

昨日の日記を書く。
タイトルは、
「感動なんてチンケなもんじゃなく、
感覚が激する「感激」が大事なんや!」

前田日明の言葉の引用だ。

7時、食卓へ。

ママが作ったお弁当。

4月15日

軽くコーヒーを飲んだだけ、すぐに屋根裏部屋へ。

今日のLIVEに向けて、活字を写経して、
頭の中に前田日明の言葉を染み込ませる。

○その頃のプロレスの世界は
「チンケ」だったもん。

○前田日明はすぐ「ムキ」になる。

今の時代は「ムキ」になることはカッコ悪いこと?
だとしたら前田日明は相当カッコ悪いはずだ。

しかし、そういう人をワタシは「プロレスラー」と呼びたい。

そういう人の「闘い」や「生き方」を見たいのだ。
感じたいのだ。

                (山口日明)

○ウソか、ホントか見分けるポイントは1つだけ。

その人間が、そのひとのために
どれだけ恥をかけるか!

自分のプライドと
その助けようとしている人のプライドが
重なったときに
どちらを取るか、だけ。

そのときに自分のプライドを捨てれる奴は
ホントに人を助けようとしている人ですよ。

それ以外はみんなニセモノ、
利用しようとしてるだけ。

プロレス界で誰かいました、そんな人?

(大仁田厚の)
○「ファイアーデスマッチ」なんて
俺からみたら「底抜け脱線ゲーム」ですよ。

○UWFが解散して全部を否定したら、
オレ頭狂うと思った。

全部を否定して火を点けて燃やしてしまったら、

その灰は自分の形をして絶対崩れると思った。

○現状のプロレスは「スタントマンのメロドラマ」ですよ。

みんなそれらしく見せているだけで
スタントすらしないじゃないですか。

○猪木さんから学んだことは「諦めない」こと。
良くも悪くもあのバイタリティは凄いよ。

○前田日明は綺麗だよね(糸井重里)

○巨大なフィクションがアントニオ猪木だとしたら、

オレは巨大なドキュメンタリーだ。

○猪木さんは俺に言ったんだよね。

「今度、村松友視さんっていうエラい作家の先生から

社会勉強をかねて話を聞いたらどうだ?」って。

なんでやねん!
俺なんて高校生の時に
小林秀雄読破している人間だからね。
エッヘン。

○いや、俺は知ったかぶりが嫌いなの。
もっと嫌いなのが、
現場の人間が、知ったかぶられて喜んでるのが
もっと嫌いやねん!

○自分で孤独な闘いをして
「そうじゃない」っていうところで
自分のために生きてきたんだよ。

「アタシの世界はそんなもんじゃないわ」って。

○センチメンタルというのはね、
日本古来の日本人の精神思想、
「物の哀れを知る」っちゅうこっちゃ。

○欲の中でもあまり、俺が俺が、自分が、自分が、
が出てくるとみっともないよ。

今言われているロマンというのがね、
損得の気持ちがあんねん。

ロマンの中にね、センチメンタルな要素。
自分ってのを入れる隙間のないようのね。

センチメンタルな空間があるんだったらね。
それはいいもんですよ。それが理想。

それがないロマンって単なる空想。
でも損得の紐付き。

どうしようもない。そういうものは。

○感動なんてチンケなもんじゃなく、
感覚が激する「感激」が大事なんや!

○古武道オタクで、
俺は骨法の向こうを張って「珍法」を作ろうと思って。

○やっぱり一期一会のこと会を大切にせんとな。
井伊直弼が言っているやん。
「同じ主客と交会するも、
再び、この会に帰らぜることを思えば、

我まさに一期一会の会なり」
ああ、怖い、また言ってしまった。

知識がボロボロ溢れ出るもんで。

書き始めたら、キリがない。
『紙の前田日明』は、名言の宝庫だ。

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しかし、ボクが30歳のとき、
読んだ、このフレーズは忘れられない。

1992.04.24
「つまり、猪木イズムがカッコウのヒナなんだよ」

自著「誰のために生きるか」
で語ったアントニオ猪木評。

他の鳥の巣に卵を生みつけ、
孵ったヒナが周りの卵を全て巣の外に落としてしまう
というカッコウになぞらえて、
猪木イズムという毒を他人の人格の中に浸透させる
猪木の個性をこう喩えた。
猪木を公然と批判することも少なくない前田だが、
一方で他人が猪木の悪口を言うのは許さない。
「自分の父親母親がどんなダメな人間でも、
子供が言う分にはいいんだけど、
それを他人に言わしたらダメなんですよ」
「それはもう全人生、全人格をかけて怒らな!」
と語っている。

また、こういう言葉も。

1997.05.29
「俺を見るな! 自分を見ろ!」

『紙のプロレスRADICAL』vol.4のインタビューで、
ターザン山本へ送ったメッセージ。
かつては
「髪の毛掴んで引きづり回して、
その辺のたうち回してやる」
と公言もしていたが、
その山本が『週刊プロレス』
編集長辞任に追い込まれた際には
「世話になった人間が
今の彼に力を貸してるという話は聞いたこともない」
とその身を憐れんだ。

しかしもちろん心を許したわけではなく、
同インタビューでは
「俺、アイツ(=ターザン山本)と
一卵性双生児だったら1分後に自殺してるわ」

と問答無用で斬り捨ててもいる。

こんな活字プロレスの時代に
うっとりとしてしまう。

昼、屋上部屋で
夢中で仕事をしているボクにママから差し入れ。

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何、これ? 美味い!絶妙な辛さじゃん!

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前田日明だけではない、
ボクとターザン山本との想い出も整理。

妻の浮気で部下に寝取られ、
私生活も最悪、
会社は左遷され、
最終的には辞任。

人生のどん底で呆然とするターザンは、
浅草キッドが主催する『浅草お兄さん会』に入り、
老芸人&老レスラーとして、
若手と共に抗争し大活躍した。

この写真、見てみぃ!!

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これは、昔、浅草キッドが率いた
お笑い団体『浅草お兄さん会』
の最終回の写真だ。

21年前。
2000年5月9日──。

大乱闘の末、
大団円でターザン山本が
ボクにマンぐり返しを決められる。

あの時の高揚は忘れられない。

54歳のターザンが
若手に混ざって、
客前でフリチンを晒して、
必死で自分の生きざまを教えていた。

あれから21年、
傷だらけのターザン山本が
今も「不滅の男」として、
LIVEの舞台にあがるのだ。

今日のLIVEのOPビデオには、
このふたりの不滅の男の輝かしい日々、
今も不滅の勇姿が、
遠藤賢司の歌と共に、
刻み込まれている。

YouTubeには残らない、
これだけでも見て欲しいと思えるものだ。
誰もが、
涙がチョチョ切れるだろう。

14時に関口さんが来宅。
トークで話す、画像資料などを確認。

15時にドルフィンのミキが迎えに来る。

アド街ック天国チェック。
今日は、前田日明RINGSのトレーナーですね。

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荷造りして、歩いて阿佐谷を目指す。

途中からドルフィンの佐野も合流。

そして、阿佐谷ロフトへ。

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さぁ、
今日の会場を来なかったことを
後悔させるような、
伝説のLIVEにしてみせるぜ!!

水道橋博士のライブ 「阿佐ヶ谷ヤング洋品店vol.3」
 生配信は終了しましたが
29日までアーカーブで全編見れます。
若干ネタバレのダイジェストが出る前の今のうちにどうぞ

ご購入はこちらから

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                           後編へ。


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水道橋博士
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