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【はかせ日記】22/3/6 有楽町よみうりホールで『ウーマンラッシュアワー』&『村元大輔』単独ラスト公演2連戦を見送り生観劇。「コメディアンであれ!!」

博士の悪童日記 2022年3月6日 日曜日

5時半起床。

戦争反対!!!
エラそうなやつ全部反対!!

昨日の日記を書く。

モーニング。

刻みニンニク、刻み生姜、
刻み玉葱タップリの卵炒めに
キムチのタレをかけたのをメインに。

美味すぎるぐらい美味い!!

昨日来の原稿書き。

5月公開の大大大必見注目作!!
である『教育と愛国』で
劇場用ドキュメンタリー映画デビューを飾る、
MBSの斉加尚代記者の本、
『地方発ドキュメンタリーの現場カラ』(集英社)
書評誌の『青春と読書』に800字で書評をする。

ゲラ読みを含めて、
連日、この仕事に取り組んでいるのだが、
2000字なら書けあげられるのに、
800字に絞り込むのはキツい。

締め切りが一日過ぎているので、
900字で送稿。
あとは編集者と要相談にする。

ランチ。
朝の残りを全部ぶっこむ。
この沖縄そばの麺の食感はたまらない。

ひとりで外出。

なんとか有楽町までひとりで辿り着こう。

コレじゃないの(総武線or中央線)に乗るはずだったのに、
コレ(東西線)に乗ってしまった。

となると高田馬場乗り換えだ。

高田馬場駅で、
かなり歩いて山手線乗り場に辿り着くが、
「内回り」か「外回り」かわからず
駅員さんに
「どちらが有楽町に近いですか?」
と尋ねたら、
「同じくらいです」
と答えられる。

どっちに乗ればいいのか?

外回りで有楽町駅着。

ホームから読売会館が見える。
これなら間違いようがない。

有楽町には人が押し寄せている。

(本日が東京マラソン当日とは知らなかった)

ビルの谷間で大江戸骨董市をやっていた。

前田日明さんが骨董市を行くYouTubeを見て以来、
閉まったはずのコレクター癖が吹き出し、
カラダが疼くようになった。

小4から中3まで、
中学生が買える程度で集めたものだ。
特に倉敷の美観地区は
骨董商は山のようにあったのだ。

外国人の金物細工の職人が観光地に流れ着いていた。

嗚呼、たまらん!!

マニア心揺すぶられる。

コレクターは始めれば、
止まらなくなる。

チャーチル。
この大きさのクマは珍しい。

そして、この子と目が合う……。

ビクターの犬。

10代の頃、倉敷の実家には、。
ビクター製のオーディオセットCD4(フォー』
を組んでいた。

ボクの家にも、このニッパー犬はいた。

そして、ビートたけしのANNでは、
志ん生の「何処見てんだ、ビクター犬」から、
「ビクターの犬コーナー」が生まれた。

調べてみると──。。

とどめの一言ビクターの犬コーナー

5代目古今亭志ん生が、
自身のギャグの意味が分からず首をかしげていた客に
「何考えんだ蓄音機の犬!」
と叫んだ故事に因んで名付けられた、
突っ込みの言い回しを考えるコーナー。

ハガキ職人・道上ゆきえの提案で始まった。

ましてやボクの地元・倉敷の美観地区には、
ビクターの犬屋敷もあるのだ。

これはボクが引き取るしかない。
4千円でわけていただく。

その後、三又又三と中川マネージャーが合流。

中川マネは、三又又三との仕事流れだと思っていたら、
そうではないらしい。

三又又三は中川パラダイスから
今日のチケットを2枚のみ抑えてもらっていたはずだし。。

中川マネは学生時代に、
元々、ウーマンの追っかけをしていて
その後、お笑い業界(オフィス北野)入りしたらしい。
そして、今日も純粋に自分でチケットを抑えていて、
偶然一緒になったとのこと。

とりあえず、楽屋への差し入れを購入するため、
北海道館へ。

楽屋差し入れも、
コンビでふたつに分けれるもの、
生モノではなく、日持ちするもの、
紙袋も2つで持てるように配慮する。

それを見ながら、三又又三、
「あ、その差し入れ代、
俺からも出したってことで……」
毎度お馴染みの三又又三節。

「じゃあ、半分出して」というと、
「今日は、金欠なんでツケでお願いします」
「おい、三又、オマエ、
 10万以上溜まってるんだよ」
と言うと、
「博士、忘れているのがひとつありますよ!」
と『草野☆キッド』時代の借金の話。

それは、すっかり忘れていた。

LINEで村本くんから単独ライブへのお誘い。
そこまで知らなかったが、
ウーマンラッシュアワーのライブの後、
同じよみうりホールで、
17時から村本くんの単独を開催するらしい。

いやはや、そのバイタリティに驚きつつ、
今日は、2連戦行けるスケジュールを確認。

って、目の前にマネージャーがいるのだから。

3人で読売会館の『よみうりホール』へ。

ボクは去年の6月に、
『三遊亭円楽・伊集院光・二人会』
を見て以来だが……。

https://ameblo.jp/suidobashihakase/entry-12680528397.html

ふたりは、どうやら初めてのよう。

エスカレーターを使って7Fへ。

入り口で
よしもとのマネージャーさんに挨拶。
特に村本くん担当女史は、
Amebaの村本司会の番組出演を巡って、
上杉隆ドタキャン事件が発生し、
ボクとも一騒動あった方だ。

お互いに
「あの時はご迷惑をおかけしまた!」
と照れくさく懐かしそうに声を交わした。

ボクと三又又三は二階席中央へ。
そこへ母子ふたりが隣に腰掛ける。

パラダイスの夫人、息子とすぐにわかるが、
三又又三とご挨拶。

お子さんは小学校3年生。
その列には、我々と母子、4人のみ。

赤い緞帳に赤の照明が映えている。

劇場の雰囲気好きなボクには
開演前はうっとりする時間だ。

1時30分、定時に始まり、
その後、ノンストップで90分。

村本くんは観察下に置いていると思っていたが、
ここまで過激化しているとは知らなかった。

宗教、政治、吉本、テレビ、原発、人種、
あらゆるタブーを突き抜けていく。

そして、ドSの村本くんが、
ドMのパラダイスをイジり倒す。

コント55号スタイルになった時の
パラダイスの受け身の凄みたるや。

漫才師の定番で「嫁と子供が見ている」イジりは、
必ず大受けるわけだが、
今回は度を超えていた。
凄まじい下ネタ。

隣の母、息子が、あまりにも忍びなくなり、
いたたまれなく、ボクは席を外して、
2階の最後尾に立って見ていた。

ふたりのイキをはぴったりと合っていて、
流石にTHE MANZAI 2013の優勝者だ。

38マイクの前に集まった
ふたりの笑いの戦士。
「Laugh&Peace!!」
のメッセージが、
今、コロナ禍、そして戦争禍のなか、
客席に突き刺さり、
笑いと共に炎(ほむら)のように立ち上がる。

パラダイスが自分の子供の設定の時、
客席の子供が手を叩いて笑っているのを見て、
ホッとした思いで笑い泣きが止まらなかった。

村本くんが、
パラダイスの子供の手紙を紹介した時、
パラダイスが壇上で涙ぐむシーンも……。

終演後、席に戻り、
三又又三が奥様に
「良かったですよ」
と声をかけると、完全に号泣。

息子さんにも声をかける。
「漫才、素晴らしかった。
オジサンも漫才師だから。
……袖すり合うも他生の縁だから」
と言ったのだが、ポカーンだった。
そりゃあそうだ、小3なのだから。

楽屋挨拶に行くこともなく、
3人で近所で時間を潰すことに、
東京マラソンの余波で喫茶店も行列、
なんとか有楽町会館の下の「ルノアール』で
30分待ってから入れる。

待ち時間、隣の「鞄のace」で
店員さんとの雑談。

ルノアールの店内。
三又又三と中川マネが偶然にも鞄の中から、
取り出した本が『藝人春秋Diary』──。

悪い気はしない。

話し込んで、気がつけば開演30分前だった。

『よみうりホール』へ引き返す。

昼は空席もあったが、夜は札止めの超満員だ。

一階の最後尾に席をとっていただく。
(ボクは最初から最後まで立ったままで見た)

開演前に謎の音楽家がおふたりの演奏。

17時30分。開演。
まず、ふたりの正体が明かされる。

村本くんの鹿児島で出会った友人が、
82歳のお爺さん!!音楽家。

いきなりスタンディングオベーションの強要から。
そして第一声から超強気の一言。
よしもと芸人で
あの一言を客席で言い放てる人はまずいないだろう。

70分のひとり語り。
ノンストップ。
最後は、昨年亡くなった、父の葬い。

喪の仕事を笑いで包み込み悼む。

最後は観客全員がスタンディングオベーション
拍手喝采鳴り止まない会場に。

「コメディアンであれ!コメディアンであれ!」
と村本の言葉が木霊する。

終了と思いきや、そして、パラダイスが入場。
そこから30分の漫才。

村本くんは、
ずっと「単独」をやりながら「漫才」と
競い合ってきたと独白。

「ふたり」で出来る漫才を今も出来ることが、
ボクにはどれほど羨ましいか。

最後は「マイウェイ」が流れるなか
フェイドアウト。

カッコいいにも程がある。
むっしろ、カッコよすぎてカッコ悪いくらいだ。

この2本の舞台で、
撃ちのめされない芸人などいるはずがない。

「奴らを喋りたおせ!」
レニー・ブルースの出現から半世紀。

村本くんの今日の唯一無比のスタイルは、
スタンダップコメディアンの最高峰、
古舘伊知郎さんも理想としている
故・「ジョージ・カーリン」の影響下だ。

帰途、総武線で
ボクの前に立つ小洒落たオジさんが
夢中で読んでいる本が、
「プルーストに見る人生改善法』
俄然、読みたくなる。(絶版だった)

渋谷で中川マネと別れて、
三又又三は高円寺まで。

長話をしながらLIVEの感想を言い合う。

今日一日、テレビではR−1グランプリ。
お見送り芸人が優勝したらしい。

今日を最後に、日本の舞台から、
アメリカへ居を移す、ラストライブを
この目に焼け付けた。

今日の観客の、お見送り芸人は
ウーマン村本くんだった。


帰宅は23時前。
1時間ツイキャス。
酩酊状態のままだが、
寝落ちしなかった。

録画は公開しているので、何時でも見て下さい。

あ、ビクターの犬の足が折れていた。

メリーに首ったけの包帯の犬を思い出す。

ボクも包帯の犬にする。

そして、松井大阪市長との戦闘モードは続いている。

Twitterに張り付いている人も敵もいる。

でも、ボクは悠々自適に過ごしている。

明日は充電。
そして今度こそ真面目にやるんだ!!
コメディアンであれ!!




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水道橋博士
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