21/8/11 後編 アサヤンVOL・19 『博士の奇妙な礼太郎〜Dr. ストレンジラブ』を開催。奇妙礼太郎、ゴメス、やついいちろうゲストに。
博士の悪童日記 2021年8月11日(水曜)
音楽家ふたりのリハはセッションそのもの
阿佐谷ロフトで繰り広げられていた、
音楽家ふたりのリハーサルは
セッションそのものだった。
キーボードとギターと歌声を奏でながら、
降りてくる音楽を自由に演奏している。
会話で語ること無く、即興のみ、
ふたりは音楽で語らっている。
しばらく魅入られた。
改めてご挨拶。
初めて会った奇妙礼太郎さんは、
まるでアスリートのように
しなやかな痩身で、
顔も小さいのだが、
人間の形をした
管楽器の形状を見るかのように、
眺めてしまう。
桃屋のきざみしょうがの話しや、
Sundayかみでさんの話しなど
実にフランクに。
しかし、今日、歌ってくれる曲目などは、
まったく明かしてくれない。
本番前から無法松の諸々の仕込みに感心。
奇妙さんの歌のタイトルや歌詞にかけて、
小道具を揃えていく。
ボクもライブの指揮者として、
後方支援の関口さんと映像のタイミングなど、
もろもろの打ち合わせ。
最後に、やついいちろう君到着。
彼はリハーサルも出演しなくて良い。
事前準備は一切、必要ない。
自由に出入りしてもらって良い。
BOOKSTAND.TVの出演や、
今回のLIVE出演で、
彼の出ている、
本、ラジオやアーティスト活動、
を改めて追ってみたが、
たとえ、どこのアウェイに出ても、
動き回れるユーティリティプレイヤーだ。
ロナウジーニョに見えている。
リハ軽く演って本番へ。
アサヤンVol.19開演
18時、開演。
20歳になったばかりのTAPの育成枠、
長谷川かいま君の前説。
そう言えば、かいま君には、
先日の高円寺のパンディッドでの誕生日ライブ、
微々たる額の収益の半分を渡した。
寄席の「割り」だ。
芸人が純粋な芸で稼いだ歩合給だ。
何時か一枚看板になって欲しい。
本番では見ていなかったが、後から、
今日の前説の出来は良かったと聞いたが……。
原田専門家担当のOPミュージックは、
奇妙礼太郎トラベルスイングバンド
「どばどばどかん」に乗せて。
この曲の出囃子感が大好きだ。
公式MVにある、奇妙さん本人のポルシェを強調して編集。
奇妙さん以外は板付きでOP。
ボクの隣には、アサヤン、初登場のやついくん。
まず、ボクが奇妙さんを知らない人の為に、
奇妙さんを端的に紹介する。
ボクの予想では、奇妙さんは
「3年以内に紅白歌合戦に出場し、
10年以内に紅白のトリをとっているシンガー」
なのだ。
8年前から偏愛していて、今日が念願の初対面。
今回の副題は、
キューブリック監督の『博士の異常な愛情』(64)の原題、
『ドクター・ストレンジラブ』にかけている。
つまりは、博士の奇妙への愛情だ。
奇妙さん登場。
最初は言葉少なに。
すぐに「アスファルト」のMVを紹介。
数々の傑作を世に送ってきた林響太郎監督作。
映像作家として、高須SANの解説有り。
まず、ボクと奇妙さんとの出会いを整理。
最初に奇妙さんを知ったのは、
やついくんの2013年のDJMIXアルバム、
『やついフェスティバル』の一曲目。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / E列車で行こう
だった。
で、その頃、マキタスポーツが
対バンしていて、この楽団を絶賛していた。
その後、ボクがやついくんの
TBSラジオ『エレ片』に出たときに、
かかった曲が『ドバドバドカン』。
この曲もずっと大好きで、
このアサヤンのVOL・4、
新人オーディションOPでも使った。
アサヤンに既に出てくれていた
ゴメスさんと一緒に歌っている
「わたしの歌」のMVもぶっ飛んだ。
そして先月、菅田将暉のANNで、
「アスファルト」の生歌を偶然聴いて、
それが深夜に刺さった。
whimsicalに行った時に、
偶然かかっていた曲に
「忌野清志郎?」と聞いたら、
「奇妙礼太郎です」と。
そしてジョニー小野が、
先日、奇妙礼太郎さんとゴメスさんの
LIVEを見に行って、
楽屋挨拶をしたところ、
出演の可能性ありとのことで、
一気に話を詰めて……今日に。
トークは、奇妙さんのプライベートを中心に。
3年前のWOWOWプラストで絶賛していた、
桃屋の「きざみしょうが」愛に。
「3食これでも良いくらい」と断言。
それを見て以来、ボクもハマり、
LIVE直前まで、
きざみしょうがお料理選手権
の企画を準備していた。
奇妙さんの自動車遍歴、ポルシェ愛について言及。
たけしさんのポルシェ遍歴についても。
今日に向けて、
出演者は奇妙礼太郎への奇妙な愛を育ててきたが、
やついくんはフリースタイルで。
ボクの起用の意図を踏まえてくれてなんとも頼もしい。
今回の奇妙礼太郎招聘には、
ジョニー小野の交渉人 としての活躍があった。
この写真は、ビンス・マクマホンにしか見えないワル顔だが(笑)
無法松の歌詞いじりの仕込の手数の多さには驚くが、
奇妙さんにもゴメスさんにも受けていた。
奇妙さん、ゴメスさんで作った名盤、
「YOU ARE SEXY』の録音の話。
マルチミュージシャンのふたりが、
楽器を弾きながら、
ほぼ、全曲をアドリブで作り上げるとのこと。
前半終了、
換気タイムの後、いよいよ演奏を。
「アスファルト」の弾き語りから。
その風貌は、在りし日のブルース・リーを彷彿した。
と言ったら、高須SANがそのフレーズにハマっていた。
2曲めからゴメスさんも演奏に加わる。
『乾杯』
『ビートルズ/Across the Universe』
ボ・ガンボスの『夢の中』
無法松のリクエストで『ラジオ体操の歌』
『赤いスイートピー』
まず、その声量に驚かされる。
過去、歌手とのステージのなかで最大級だ。
また演奏は完全なアドリブセッションであることにも。
リハーサル時とも曲のテンポなどが変わっている。
そこについていけるゴメスさんにも驚く。
東京都の指導どおりに、20時に客出し。
延長戦へ。
やついくんを中心に、
やついフェスや、
ライトガールズの話題。
当初は、具体的な推薦曲を
披露してもらうはずだったが……。
次回の予告。誕生日開催。
RAM RIDERさんがゲスト。
そして、次次回は、ついに……
アサヤン創始者のテリー伊藤さんが登場する。
最後の曲は「私の歌」
天を衝く歌声のその上を突き抜けていく。
ライブハウスが歌声に共振する。
それは音楽の神殿だった。
本番終了後、記念写真。
4ショットの記念写真。
楽屋で煽りVTR撮影。
解散。
帰途、ゴメス、無法松、関口さん、
ジョニー、若手で歩いて一休みしながら帰る。
ニコ生の会員数をいかにして伸ばすか。
途中、YouTube出演交渉していた、
沢木耕太郎さんからのメールを頂く。
出演は叶わなかったが、
ボクの本も読んでくださっていた。
これは人生の宝物だ。
部屋まで送ってもらったドルフィンソングと
ANNごっこを始めるが、
ボクがすぐに寝落ちしてしまう。ゴメン。
2時頃、就寝。
博士のニコニコチャンネル
博士の異常な対談
「水道橋博士の異常な対談」がYoutubeのサブチャンネルでスタートしました。是非、ご覧ください。
第1回ゲスト「週刊文春」元編集長・新谷学氏
第2回ゲスト 作家・元東京都知事 猪瀬直樹氏
第3回ゲスト ジャーナリスト 田原総一朗氏
第4回ゲスト ラッパー ダースレイダー
第5回ゲスト 直木賞作家 村松友視
https://is.gd/Eur24O
ライブ情報
■アサヤン
https://asayan.s-hakase.com
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