【はかせ日記】21/9/23 BOOKSTAND.TV3本収録。ダンカン/長野智子/スージー鈴木。飛び出し汐留・日本テレビへ。『一番持ち寄りバラエティ我がMAX』収録。
博士の悪童日記 2021年9月23日(水曜日)
6時起床。
昨日の日記を書く。
とにかくやるべきことは多いぞ。
今日の収録準備。
モーニング。卵を切らしているが、それなりに。
10時集合。
本日の運転手・ドルフィンソングの三木が来宅。
クルマの中でも、
出演者の資料読みが続く。
予定より30分早く到着。
原カントくんとお揃いの、
JETLINK提供のシャツに着替える。
ゲストのダンカンさんも
運転手のトラちゃんを連れて。
本来は、前回収録だったのが、
ボクの発熱のため、今日にずれこんだ。
BOOKSTAND.TV、収録。
一本目ゲスト・ダンカンさん。
新刊『ダンカンの企画書』
を振り返りながら。
スモール出版に至った経緯なども語る。
この本のもともとの発案者はボクなのだ。
ダンカンさんと本、作家の才能、
ダンカン台本がバラエティ番組に
与えた影響などボクの十八番だ。
ダンカンさんのオススメ本が、
『モンテ・クリスト伯』だった。
小学校の時以来、
久々に読んでみたくなる。
2本目、ゲスト長野智子アナ。
古舘伊知郎さんの現場マネも一緒。
長野さんは、古舘プロジェクト所属だ。
長野さんの楽屋に
『藝人春秋』の文庫をお持ちする。
「続刊の『藝人春秋Diary』の最後は古舘さんです」と。
そして、ボクの妻は長野さんの大学の学部の後輩だ。
その話をすると「どこで知りあわれたの?」と。
「良い質問ですね。それが全部書いているのが、
『藝人春秋Diary』です」とお答えする。
本番、
いとうせいこうさん、古館伊知郎さんと共に
一夜、宴を過ごしてきた想い出話から。
長野智子さんは、
ボクの世代には、
フジテレビのひょうきんアナだが、
ある世代からは、
アメリカ留学帰りの女性敏腕キャスターだ。
長野さんが語る、
ニュースの現場は文系出身が多く、
情緒に流されがち、
もっと理系とデータ解析を。
という提案はごもっとも。
9・11の翌日に
パレスチナへ旅立った話も印象的だ。
ボクも持論のテレビキャスター論を展開。
報道局と制作局の分社化、
エッセンシャルワーカーとしてキャスターの
高額ギャラを辞めて定額性に。
……などなどを提案。
思わぬ、ブックスタンド白熱教室になった。
オススメ本、
マイケル・サンデル著
『実力も運のうちー能力主義は正義か?」
も是非読みたくなった。
能力主義に対してかねがね疑問なので。
また、長野智子さんと福岡伸一先生と
マイケル・サンデル氏との鼎談は、
これから、ネットにあがるので、
見ておくべきと心にメモする。
3本目 スージー鈴木さん。
新著2冊を抱えて登場。
担当編集者の藁谷さんも。
これだけハイペースで本を書いている
『メルマ旬報』の同人はいないだろう。
新刊『平成Jポップと令和歌謡』
東京スポーツ連載のヒット曲解析本。
これは未読のママ、お話を聞く。
同じく新刊『EPICソニーとその時代』(集英社新書)
世代的にあまりにドンピシャ過ぎて、
この本だけで永遠に語れてしまう。
パンチラインの連続だもの。
(TAPのボクの担当・杉山マネの古巣の会社が
語られているのだが……)
スージー鈴木さんとは世代が同じなので、
共感することが多すぎる。
書き手としては、今、ゾーン状態なのだと思う。
スージー鈴木さんのオススメ本は、
『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」(文春新書)
「調子悪くて当たり前」の言わば
著者・編集者タッグの続編に当たる。
マニアックでもあるし、
ご家族へのインタビューなど
公私に渡って深く入り込んでいる。
飛び出しで、汐留の日本テレビへ。
廊下のポスター。これは絶対に見に行くやつだ。
ゴッホ展も忘れるな。俺。
スタイリストの高木さんも久々。
三木は、スタイリストと会うのも初めてで
職業そのものに興味深そう。
楽屋でお弁当。
ボクの一番好きな『鳥久』だった。
『鳥久』初めての三木くんに、
「鳥久」あるあるを語る。
横山やすしがテレビ局に広めたと言われる
『鳥久』のうんちくはこちら。
そもそも日テレに入るのが初めての三木くんは、
珍しそうにメーク室まで付き添って来る。
「博士、スターですやん。
メークやってもらってますやん」と。
何時もは、ドウランを塗らないし、
ボクの眉引きは、
三木くんの担当だからだ。
本日の台本。
16時回しで2時間予定。
放送日は10月3日日曜、12時45分から。
放送の時間帯を見て、自分のトークポジションを決める。
司会、設楽統
アシスタント 石川みなみ
パネラー 山崎弘也、渋谷凪咲、水道橋博士
設楽くん、山崎くんとは約5年ぶりの対面になる。
渋谷さんは初対面。
彼女がバラエティ引張りたこなのも知らなかった。
石川 みなみアナも初対面。
2020年入社。
どおりで知らないはずだが、
白い衣装もあって、
まるで妖精のようだった。
楽屋の打ち合わせで
リモート会議にも参加していた、
横山Pが、以前に
『草野キッド』でご一緒していた
横山さんとわかる。
懐かしいのと同時に、
よく業界で頑張ってきたなーとの感慨。
スタジオに入ると、徹底したマスク着用と。
ソーシャルディスタンスの広さに驚く。
この番組は、各界のプロたちがあるテーマで、
自分が一番だと思うもの、
つまり「我がMAX』を持ち寄り、
その中の一番「我らがMAX」
を決めようという番組。
パネラー3人が審査員。
コロナ禍でひな壇が少ないので、
喋りシロが十分にあるのがなにより。
①100年前の白黒写真に写った美人のMAX。
②宇宙の神秘を感じる写真のMAX。
③今では考えられない!日本テレビ史上に残る
危険ロケのMAX。
④思わずツッコミたくなる
ミステリー小説のトリックのMAX。
⑤一流シェフが選ぶ実は隠れた名店!
食べログ3・1以下のMAX!!
①のプレゼンターには、
旧知の井上章一先生が含まれている。
思わず、その引き出しを開けようとしてしまう。
陸奥宗光の嫁、陸奥亮子の話も、
「ワシントンの社交界の花」
であったことなどを話したくなる。
その横顔を正岡子規で例える、
ザキヤマは流石だ。
②で登場した国立天文台の山岡均博士は、
個人的に懇意だ。
アサ秘ジャーナルのロケで出会い、
その後、星座好きのボクがのめり込み、
5年前には、家族で天文台を訪問し、
施設を案内していただいた。
しかも、その時、
娘と一緒に写った写真は額装しているほどだ。
日記にも
娘が山岡先生に教えを請う写真、
偶然、撮れたわけだが、
何らかの既視感があるのだが……。
『ピノキオ』?
『カールじいさんの空飛ぶ家』?
なんだろう?
童話の挿絵のような世界。
フェルメールの作品のようにも見える。
と書くように、光の加減と先生の体型が相俟って、
まるで童話の世界のようだった。
そして、まさか日テレのスタジオで
再会するとは思わず、まさに星座感を強く感じた。
この宇宙のMAX話は、
今回の番組の白眉で、
一見興味がなく見える、
何気ない一枚の写真でも
素人が思う疑問に即答する先生方がいると、
思わず大銀河に誘われるような
浪漫と求心性があった。
宇宙の写真の断片を、
31のアイスに例えた
ザキヤマには笑った。
ボクは審査員だけでなく、
日テレ危険ロケMAXのプレゼンも。
97年のスーパージョッキー。
「雪山人間サイコロ」を語らせてもらう。
若い頃の武勇伝だが、
ボクとしては笑っていただきたく、
果敢な挑戦をやっていたことだ。
今、また紹介してもらえるのは、
実にありがたいことだ。
ずいぶんと時間が押して、
最後のグルメコーナーの3品も
丁度イイ量で、
鶏ラーメン、シュウマイ、リゾット
を美味しく食べられる。
今年は、この前に、
日テレに出演したのは、
『悪意の矢』の生放送だった。
出演者に切りつけ、悪態をつく役割の
ヒール、人斬り稼業役だったので、
今日のバラエティ出演は、
誰も傷つけない称賛系なので、
余計に楽しく感じられた。
帰途、ガソリンスタンドに寄りながら、
ドルフィン三木が
スタジオのワンシーンごとを振り返る。
「やはりテレビって夢の国ですねー」
とシミジミと。
ボクも、今年は、
ずっと地下のLIVEばかりをやってきたので、
キラキラとまばゆい光に包まれた、
テレビの世界の楽しさが身にしみた一日だった。
そこはキラキラと光り輝く銀河系だった。
晩酌しながら、ツイキャスをしていたら、
そのまま寝落ち。
24時頃かしら。
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