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【博士と虎人舎の日記】25年2月14日(金曜)バレンタインデイ。原宿「ラグランドメゾン日本」で日体大の大山先生との会食。出会いに照れなさぎるので節度のない想い出作り。


8時起床。

本日はバレンタインデイだ。

モーニング。

北野武監督の最新作
『ブロークンレイジ』
昨夜に続いて再見。

Amazonプライムで配信だと
すぐに2度目が見れることが素晴らしい。

LINEに感想をしたためご伝言、送信。

金剛さんとリモート会議。

ボクが紛失した財布のなかは、
エアタグが入っていたので、
最後ののぞみで、
探してみたのだが、
電池切れなのだろう。
信号を出している形跡がない。

昨日、金剛さんと倉庫で探していた
康芳夫さんの資料は、
このような袋に入っていたはず。

明日の舞台の客演に向けて、
『七人の弟子』読み始めたら止まらない。

しかし、一つ一つに調べ物をしてしまう。

『ラジオビバリー昼ズ』生視聴。
「エバース」が初登場。

ボク的には大注目で
高田文夫先生と彼らの初カラミを、
耳をそばだてる。

アマチュア野球の経歴が興味深い。

12時過ぎ、大山公知先生と電話連絡。
本日の会食を確認。

細君、先生にも連絡して、
今日の会食に
細君も仕事終わりで参加してもらうことに。

若林凌駕と電話で話す。

ここまでシリアスに話し合ったのは、
出会っ以来、初めてだろう。
虎人舎、3人で会って話し合うことに。

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今夜の会食の最終目的地は、
こちらのレストラン。
「ラグランドメゾン東京」
初めて行くことになるが、
最寄りの駅が原宿であることしかわからない。

「住所ナビを検索するな!」
ということは、
地図には載っていない店なのか?

(Uber Eatsあるあるだが、
幽霊レストランは多々あるのだ)

今日の身したくを始める。

ボクは何処へ行くのも、
普段はTシャツかトレイナーおじさん、
なのだが、お店にドレスコードが
あるかもしれないで、
Tシャツの上に、
ジャケットをはおることに。

腕時計も普段することもない、
パテック・フィリップにする。

胸に付ける、缶バッチをモハメッド・アリか。
『藝人春秋』のボクの設定である、潜入スパイにするか、
悩んで007の潜入スパイに。

自著をサイン本にして持参するのだが、
詰め込みすぎて、荷物が大掛かりになる。

鷺ノ宮からバスに乘る。

阿佐ヶ谷駅で若林凌駕と待ち合わせ。

家に残り数冊になった、
サイン本の『藝人春秋』文庫版を
持ってきてもらう。

「え、さっきの電話のシリアスな口調と全然、
 違うじゃないですか?
 どういうことですか?」と凌駕。

原宿に行くのは、
オレンジ色の電車に乘るか、
レモン色の電車に乘るか、
お勧めはレモン色に乗って、
新宿で山手線、
グリーン色に乗り換えることです。

と教えられるが、ボクには情報量が多すぎる。

電車の色で
乘るべき車両を見比べる。

何台も見過ごしながら、
やっとお待ちかねのストライクゾーンに来た、
イエローの電車に乗り込む。

今日の冒険の出だしは上々だ。

「黄色い電車に乗って、新宿で乗り換えて緑色……」
とぶつぶつ言っていたのに、
いつの間にか、
今日の調べ物に熱中していて、
フッと車内アナウンスで気がついたら…………。

四谷駅だった。

井沢八郎の「あぁ 上野駅!!」ではなく、
「あぁ、四谷駅!!」だ。

いそいで飛び降りる。
大丈夫、「拝啓、道の上より」
ならまかせてください。
ソイヤ、ソイヤ!!
と自分にエールを送りながら平静を装う。

徒歩で原宿に向かうことに。

なあに、俺にはまだ時間があるのだ。
と言い聞かせながら。

しかし、四谷駅のなかで既に迷う。
出口と間違えて、
丸ノ内線の違う電車に乗り込みそうになる……。
(改札は抜けてしまった)

四谷の交差点へ。

地上なら任せてくれ。
ボクは地下芸人ではないのだから。

まっすぐ靖国通りを進み、
良きところで左折のみ、一択だ。

故・水島新司先生御用達の『あぶさん』前を通過。
ボクが弟子志願だった時代から今も続いている。

ダンカンさん、松村邦洋は今も通っている。
そして役者の芦川誠さんは、まだ働いている(はずだ)

四谷三丁目までで力尽きる。

そして、たまたまタクシーも止まってくれる。

天馬ルミ子が脳内に流れる。

しかし、眼の前は偶然にも偶然にも!!偶然にも!!

四谷サンハイツ前ではないか。

一昨日、
取り壊しが決まったと聞いたばかり。

ここが太田プロ時代の
ビートたけしの住まいであり、
松村邦洋さんも住んでいた、
弟子志願の聖地であったのだ。

弟子入りを許される前、
ボクも何度も、このビルの一室で過ごした。

思わず記念撮影。
嗚呼、なんという偶然なのか。

タクシーに乗り込み、
四谷三丁目の交差点を左へ。

この交差点で、
当時のアイドル・岡田有希子さんが身を投げた。
その次の日にボクは弟子志願者として、
この交差点の門に立っていた。

それは、まるで昨日のようだ。

原宿方面に向かっているのだが渋滞。
19時半、約束の時間は迫りくる。

原宿駅には向かわず、
明治通り沿いで降りて、
坂を駆け上がる。

テニスコートでどんつきに。

このあたりで、
高級マンション前に屯している
上品なおばさん二人に道を尋ねると、
お店への道を親切に教えてくださるが、
たどり着かない、
階段の先も暗闇が続く。

中庭らしき芝生に置き石を辿る。

そして人口池が、
そばにあるのはわかるが、
夜になると、
ほとんど見えなくなるボクには、
道を知らせる光源の輝度が足らない。

夢幻の境地にもなり、
デビット・リンチの映画のワンシーンのようでもある。

ロスト・ハイウェイの如き、暗夜行路を進むと、
眼の前に仄かな光が揺蕩う。

砂漠で見るオアシスのよう。

暗闇に焦点がだんだんと慣れてきて、
それが目的地のレストランだと
段々とわかってくる。

店の前にたどり着くと、
ドアマンが扉を開けて、

「水道橋博士、お待ちしておりました。
もう大山先生は先着されています」

「スイマセン。ここわかるわけないよね」

「はい。初めての方はまず迷われます」と。

お店には大山さんとお二人のお客様が、
瀟洒な個室でお待ちだった。

遅刻の無礼を詫びていると、
駆けつけのシャンパンを薦められ、
ワイングラスを渡される。

シャンパン???

二人のお客様と名刺交換をしながら、
27年も毎日続く、
ボクのブログ日記の話と
「そこへ写真を乗せても構いませんか?」
「指名手配されていませんか?」
と聴きながら、了解を得た。

メタバース推進協議会の
五十嵐さん。

トランプTシャツの若い方が、
UNI INCの石川涼社長。

「メタバース」がどういうものか、
詳しく知らなかったので説明を受ける。

「スピルバーグの『レディプレイヤー1』
みたいなものですか?」

と聞いたら、「そうです。そうです」と。

前菜から。

前菜を食べたところで、細君が到着。

大山先生が次々と大物に電話を始める。

必ず、ボクに代わってくださるのだが、
相手が大物すぎて、お互いに困惑が隠せない。

日産の鮎川会長。

今、SAKURAに乗っている話。
そのEVで京都まで15時間かかって辿り着いた話。
NISSANとDATSUNのマークがいかに好きか、
HONDAと統合してほしくないというような話を直訴。

平沢勝栄さん。

自民党の代議士では誰が
もともと懇意にしているかの話から。

アントニオ猪木の弟さんである、
猪木啓介さん……。

20時に、約束していた、
コアレックスの黒崎さん。(トイレットペーパーの大手)

自分が紙屋の息子であることを伝え、
工場見学が決まる。

ソムリエが、フランス人だとわかると、
細君とフランス語での会話を促される。

細君の実家が大府の料亭だとわかり、
お店の常連であり、共通の知人が、
至学館(旧中京女子大学)レスリング部の
栄和人監督さんだとわかると、
(大山さんは体育大学時代の合宿所での先輩とのこと)
即電話。

ボクだけでなく、
細君にも電話が回ってくる。

ひょんなことから、3月3日のスケジュールを聞かれて、
三又又三の日のチラシをすかさず取り出す。

ケンドウカシンも仲間らしいのだが、
アマチュアレスラーとしての経歴を考えれば、
そりゃあそうだろう。と思う。

ついに大山さんが、「ボス」と呼ぶ、
スティーブン・セガールさんとテレビ電話が始まる。

流石に、ボクも完全初対面だが、
「沈黙」するわけにもいかないのだ。

娘さんと町山智浩さんのお話をする。

そして、セガールさん!!
本当に大阪弁なのだ!!

セガールさんと電話の間、
殿からもLINEがあり、
てんてこ舞いになる。

徳光和夫さんの話から、
立教大学の話になり、
立教出身のアナウンサー列伝から、
徳光さんや一成さんの恩師の先生の話になり、
三浦さんに電話が繋がる。

一番驚いたのは、
大山先生が谷隼人さんと
80年代からつながりがあり、
たけし軍団に入る、
手筈が整っていた、という話。

あの谷隼人さんのオヤジギャクの先生が、
大山先生仕込みという話なのだが……。

そんな馬鹿な!!と思うのだが……。
年代の辻褄が会うのだ。

最後に細君が用意した、
バレンタインデイのチョコを
殿方様に配る。

お店のシエフも一緒に記念撮影。

次の会食の際は、
ボクが「吉野家」を仕切る約束をする。

大山先生、焼き肉屋で最初の邂逅のときは
ジャージの上下だったのに……。

今日はハイファッションなのだ。

今まで送っていただいている写真だけで、
ライブを開催する提案も受け入れていただく。

お店の厨房が広すぎて驚く。

オーナーにタクシーを呼んでいただいていた。

流石に「ボクはテクシーです」とは言えない。

珍しく細君と一緒に同乗。

タクシー歴20年の運転手さんが、
奇跡的な喋り手だった。

面白話ばかり。

・SMAPを全員、個別に乗せたことがある。
・プロ野球の全球団のVIPと監督を個別に乗せたことある。

などなど。

とにかく、百瀬博教さん以来だろう。

これだけ『出会いに照れない!』
人に出会ったのは……。

11時30分帰宅。

寝付けず、三又又三と電話で話す。

25時頃、就寝。

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明日はダブルヘッダー。

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水道橋博士
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