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【博士と虎人舎の日記】24年12月18日(水曜)高円寺パンディット・細田昌志著『格闘技が紅白に買った日』出版記念イベント。
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9時起床。
日記をnoteに書いてアップする。
本日は、
ひたすら今日、明々後日のイベントのために
本を読み続ける。
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隣では、廃屋の解体する騒音が、
けたたましく鳴り響いている。
竹林もコンクリート壁も全てなくなった。
地下に根を張った竹の根を抜く作業へ。
工事の音、作業員のトルコ語の会話を、
BGMに、ひたすらに本書を読み続ける。
第30回、小学館ノンフィクション大賞を
未刊行原稿で戴冠した、
前作『力道山未亡人』に続く勝負作。
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冒頭からとにく面白すぎるのだが、
プロレス、格闘技の大立者、
そしてプロモーターが群雄割拠しながら、
2003年の大晦日へ向けて
視聴率戦争のカウントダウンが始まる。
前代未聞の3局3会場、同時開催、
生放送になった大晦日の格闘技イベント。
そこにNHKの紅白歌合戦も加わり、
加速度的に面白くなっていく。
頭の中に第九と除夜の鐘が鳴り響き、
眼の前で神戸でのアントニオ猪木の108個ビンタ、
と共に、猪木 vs 観客の大惨劇が蘇っていく。
プロレス格闘技のあの頃を、
追い続けたものには、
あの日の除夜の鐘こそが、鎮魂歌であり、
力道山の大河の一滴から、
壮大な大河ドラマの激流に揉まれ、
終焉を告げる(忘れ去られた!)ゴングの連打だったのだ。
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あの頃の俺達は、この壮大なドラマと共に
終わってしまったのか-------------------。
17時、原田専門家が来宅。
今日は虎人舎の坊やがひとりもいないので、
坊や兼運転手兼売り子兼用心棒をお願いする。
18時ギリギリに読了。
しばし、深い深い余韻に浸るのだが……。
一気読みのために、
腰痛と老眼でフラフラに。
時間があれば、
読者の理解を深める相関図や、
ライブの進行表を作ったであろう。
が断念する。
軽自動車のSAKURAちゃんに乗って、
高円寺パンディットへ。
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ボクと原田くんが一番乗り。
そこへ細田君が自著を詰め込んだ、
重たそうなキャリーバックで登場。
そして谷川貞治さんが来たと思ったら、
あれ? やけに痩せている。
よく見たら、ライターの中川淳一郎さんだった。
「あれ?会場間違った?」
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なんと中川さんは
『パンディット2』のイベントで、
佐賀から上京してきていた。
お会いするのは、本当に久しぶりだ。
会場にしばし残って、
ボクと細田昌志くんの新刊をそれぞれ買ってくださる。
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すぐ近くの『バンディット2』で
おふたりのイベントが、同時開催中。
倉田真由美さんとは、つい先日、
「来年飲みましょう」と
ラインを交わしたばっかり。
イベント終わりに、
もし都合あえば、合流しましょうと。
お久しぶりの作家の押切先生、
そして石井道場の石井さん、
紙プロの松澤チョロくんも来訪。
(客席に女性はふたりだけ、
選挙を応援してくれた議員さんと
尾崎ムギ子さん)
19時客入れ。
続々と人が集まっていき(99%が中年男子)
最後に、谷川貞治さんが入ってきたが、
スペシャルゲストだったのだが、
呑気に客席から堂々と登場。
途中からの予定だったが、
最初から座っていただく。
本番前に最初からお客さんと和気藹々で、
自由に話していくスタイルで。
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講談社担当の鈴木さんから、
謎の精力剤「フライデー」を差し入れてもらう。
高麗人参の味は、効きそうで、
ボクはもともと好みだ。
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19時半、開演。
いきなり「立花孝志って思いろいけどな〜」
のパンチラインを放つ谷川貞治さん。
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しかし、この時点で本を読み通しているのは、
著者と編集者とボクだけ。
お客さんは、
「日刊ゲンダイ」の連載時に読んでいるだけ。
プライドの怪人・百瀬博教さんが
主要な登場人物のひとりなので、
ボクもすべてオープンで語る。
というより、百瀬博教さんの話が多めになる。
あっちこっちへ脱線しながらも、
話が尽きない。
谷川さんは、パンディットで開催された、
『紙プロ三銃士ライブ』の時以来だが、
隠し事も躊躇もなく呑気な感じで、
20年前のケーフィーな業界裏話を
暴露していくので、
次々とスリリングな展開になる。
話をしながら思い出す話が多くなる。
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どう考えても専門用語だらけで、
マニアックすぎる鼎談だが、
此処に一緒に居た観客は仲間だ。
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「バレッジ・ビレッジ・イズマイウ」という単語だけで、
わかりあえるのは、日本中で此処だけだと思う。
3時間喋り通しでも終わらない。
このまま夜通しで朝まで、
観客の質疑とともにやりたくなる。
(半分やる気になっている)
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後半の質問タイムで。
「え、康芳夫さんって死んだの?
知らなかった〜〜」と谷川さん。
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客席の方が持っていた、
ロックフェラー湯浅Tシャツ。
ド・ナイト&グレーとアントニオのコラボ。
すっかり忘れていたが、
五木田画伯の作品だ。
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22時30分終了。
しばし居残り、
細田君の著書へのサイン入れを見守る。
ボクもTNゴンの
北野武カレンダー2025の
最後の販売チャンスだったのだが、
残り4部が残ってしまった。
長男から「クルマを貸して欲しい」
との連絡あり。
なので、高円寺『UNKO』へ寄ることもなく
急いで帰りの支度。
23時、石井道場の石井さんが来宅。
こちらの引っ越し先を訪ねるのは初めてとのこと。
石井さんとは家族ぐるみの付き合いだ。
クルマのバトンタッチだった長男と、
ガレージの前でしばし、石井さんと立ち話。
石井さんに『本業2024』をお渡しして、
その後は、細君と玄関で、
立ち鼎談をしばし。
家で作業。
何処が発火点なのかわからないままの
怒りの町山智浩さんとDM交換。
三又又三と深夜電話。
晩酌をして早々と25時には就寝。
明日は、オールナイトイッポンの配信。
明後日、外山恒一さんとの無観客試合、
もう一丁だ。
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配信
配信2千円です。
配信1500円です。
それぞれの2024年のベストを話しています。
昨日のイベント配信中。
そして、今日のイベントも配信中。
1月25日のイベントも残り数席です(10席を切りました)
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https://x.com/hakasekai_eizo/status/1865305244437221382
【14歳】2025年1月25日開催!
— 水道橋映像研 オフィシャル (@hakasekai_eizo) December 7, 2024
14歳、それは誰もが通過する人生の曲がり角だ。
「14歳」を起点にして舞台で「人生」を語る。#水道橋博士 #千原ジュニア #若林凌駕
会場の方はこちらから↓https://t.co/NzUYME3nA5
配信の方はこちらから↓https://t.co/ffO0zp1xv4 https://t.co/VQG992cava
2月3日(未発表)パンディトトでイベント。
2月4日もイベント(詳細これから)
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師走を走っているが、今のところ、仕事納めがコチラ。
12月24日は、こちらで和みましょう。
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百瀬博教さんの評伝はこちらかです。
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