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好きなコンビが解散した
解散が発表された日、私は驚かなかった。
というのも、解散の噂や予兆が至る所に出ており、もう繕い切れないくらい大きくなっていたからである。解散はほぼ決定的だが、本人から話が出ていないだけという期間があり、今思えばそれが1番辛かったと思う。
その辛い期間に、(ありがたいことに)そのコンビを知っている友人と話す機会が何度かあった。みんなが口を揃えて「面白いから解散してほしくない」と言ってくれたことは大きな救いだった。友人たちは様々な方向から私に手を差し伸べてくれた。
中には「まだ解散が決まったわけじゃない」と優しい言葉をかけてくれる人もいた。だが、正直私はこの時点で諦め切っていた。理由は未だに分からない。でも、諦めた方が自分の精神衛生上良いのではないかと思ったことは確かである。
解散が発表されると、(少なくとも私の)タイムラインはその話題一色になった。私ももちろんその話をしていたが、極力ネガティブなことを言わないように、と必死だった。コンビのファンの方と自分にこれ以上傷ついてほしくなかったからというのが最も大きな理由だ。
私が比較的冷静だったのは最初に述べた通りで、辛い気持ちはあれどまだ泣いていなかった。
しかし、友人から心配のメッセージが届いた時に普通にボロ泣きしてしまった。情けない。友達のありがたみを痛感した。
再び落ち着きを取り戻すと、今後の2人がどういう道に進むのかが気になってきた。
片方は辞めませんとすぐに言ってくれたが、もう片方が何も出さない時間があり(ヤバすぎる)、辞めてしまうんじゃないか、もう見れなくなってしまうんじゃないか、と不安でならなかった。
しばらくして、2人とも仕事は続けるらしいと分かった。超安堵。
そこからしばらくは、なんかあの人たち解散したなと思いながら生活した。たまにバカ落ち込むこともあったが、基本はダメージを受けていない訳でもなく、生活に支障が出るほどでもなく、という具合だった。ここからだんだん他の趣味に熱量を傾けていった。
どんなに離れる努力をしても、コンビのプロフィールやYouTubeが消えたり、2人のSNSからコンビ名が消えた瞬間は中々心に来るものがあった。自分の好きだったものが奪い取られたような感覚に陥った。
そこからしばらく経ち、今は解散した年の年末である。2人ともが個人の活動を始めており、今はピンでの活動をしているが新しいコンビの話も出始めている。新たな環境で再出発する2人を、また応援できる喜びを感じながら追いかけていこうと思う。
最後にはなるが、ここまで応援できるコンビができたのは彼らが初めてだった。彼らがいたから繋がった縁もあれば広がった世界もあり、とても幸せな時間を過ごせた。ネタやトークでたくさん笑わせてもらった。この事実だけは記憶の中に留めておきたいと思い、noteを書いている。彼らに関する記憶が、悲しいものだけで埋め尽くされないように、全部整理整頓できるように。
そして人生を大きく変えてくれた2人が、これからの全部が上手くいくようにと強く願っています。