レモンティー
あの時の嘘つきな占い師を成敗したいです。
「 幸せになる年だね〜。」なんて、言い張っていた占い師の顔がこびりついてる。
いつかボロがでる事を願って黙ってきたけど
生きるのがどうやら、うまいらしい。
「水族館は臭くて嫌だ」って遠回しにあの子の夢をぶち壊した事なんて覚えてすらないだろう。
小さなショッピングモールであの子は好かれたくて
君と一緒に興味があるふりをしてそれをじっと見つめていた。
帰り際に言われた言葉にはさすがにくらってしまったらしい!
部屋に置いていった買ってくれたお茶の味は実は苦手で
半分以上残してかえったんだってね。
真っ暗な部屋にいたあの数時間だけはよく覚えていないらしいけど。
初めて会った日
小さな公園で起きた出来事はまだ許せていないからね。
ポケットから流れてくる音は心地よくないものに変わっていく。
彼女の青春まっさかりの1年間に漬け込んだ人がなるべく幸せになりすぎないように、
君が成敗されてほしい!なんてね!
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