高い肉・高いイヤホン
大抵、「高価なものほど質が良い」と言われている。
高いワイン、高いテレビ、高い服、高い家具など。
対価を多く支払うことで、高い質の製品・サービスを得られ、QOLを高めることが出来る。
”そういう体(てい)”である。
生きていると、値段はするのに対して良くないものや、安いのにめちゃくちゃ質が高い製品があることがなんとなくわかる。
後者に関しては、大概、企業が頑張っているだけである。
「安かろう悪かろう」という言葉もあるが、高くて質がいいから消費者が満足できるかと言われるとそんなことはないし、安くて質が悪いものでも満足できる人間がいっぱいいる。
やけに高価な製品を勧めてくる人がいっぱいいる界隈、ガジェット界隈。
私の友人はガジェットオタクが何人かいるのだが、なぜか2万や3万するイヤホンを買わせようとしてくる。
私が今使っているイヤホンは、常用しているワイヤレスイヤホンが5000円弱、有線イヤホンが2000円弱。
これで私は満足している。
一時期、7000円くらいの有線イヤホンを使っていたが、今のイヤホンとの違いが大してわからない。
物の良し悪しがわからない人間に、高いガジェットは豚に真珠だ。
先日、焼き肉を食べた。
「せっかくだから、良い肉を食べよう」と、若干値の張る肉を頼んで食べた。
その直前に食べた肉と味が変わらなかった。
味の良し悪しが分からない人間に、高い肉は猫に小判だ。
俺に高級品、という全く同じ意味の諺(ことわざ)があってもいい。
貧乏人は一生安物だけ使ってろ、ということなのだろう。