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勧誘に100%失敗する方法

大学のとき、サークルの新人勧誘をやったことがありますか?

毎年4月・5月はチラシを配って毎週歓迎会を開催、
活動内容の説明をしたあと、最後にごはんを一緒に食べて、次の会合にはぜひ入部届を、というやつです。

僕の通ってた大学はサークル活動が盛んでしたので、勧誘をかなり頑張らないと誰からも選ばれず、先細りになっていきます。新入生勧誘は、丸2ヶ月費やす価値のあるビッグイベントでした。

僕はヒラの勧誘要員でした。ヒラだから勧誘が失敗する、幹部(代表とか勧誘担当とか)だから勧誘が成功するというのがなくて、運営側が担当して逃げられる場面も多々みました。

仮に「サークルにはまってる度」をスコア0~100まで設定すると、
サークル運営側はスコア80とか90の強豪です。サークルが大好きな人ばかり。このサークルも、サークルのメンバーも大好きで、普段からサークルの話ばかりしてます。

「サークルが素晴らしいこと」が前提で、新入部員にもその素晴らしさを伝えたい。なかには、大学入学後、(他を見学せずに)このサークルに入った人もいます。勧誘を受けてない人間が勧誘してはいけないと、今でもずっと思っています。

一方、見学の人は、興味を少し持っている程度。スコア30〜40です。今日はうちのサークルに、明日は別のサークルに、明後日はさらに別のサークルへ見学に行きます。

サークル運営側スコア90と、見学側スコア30が話をして、どれだけ伝わるでしょうか。伝わらない理由の1つ目な、熱意のギャップが大きいから。オタが一般人に一方的に話し続ける状況です。

2つ目は、前提の違い。
勧誘する側には、素晴らしいものが一つしかなくて、1つから1つを(当然)選びます。一方勧誘される側は、たくさんある「素晴らしそうなもの」から1個を選びます。

選ぶ・選ばれるという概念があるかないか。話がかみ合わなくて当然です。

私は、部室で昼寝をするのとテスト問題をもらうのが目的の悪い部員だったのでスコア40くらい、「たくさんの中からここを選んだ人間」です。

こういう場面こそ活躍の場なので、代表につかまってうんざりしてる人を救出して、もう一度見学に来てくれるようつなぎ止めたりしてました。

もちろん、そのサークルが大好きな新入生に私をあてても、何も生まれません。冷めた人を釣るなら冷めた人、熱い人を釣るなら熱い人。適材適所です。

ここまでは大学生の話。社会人になって、自分の趣味を知り合いに広めたい人は多いでしょう。事情はだいたい一緒です。「勧誘する対象がどれほど素晴らしいか」を相手は知らないので、スタート地点をそろえよう。エビを見たことがない人は、エビフライが美味しいか想像できません。ここは「知識の有無」です。

そして、推しが大好きな人は勧誘スキルから相当頑張れ。「選ばれる」理由をいくつも用意しよう。「選ばれる理由」あたりは、また別の機会に。


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