自己愛性人格障害の当事者日記①:概要編

自分の考えの整理と、性格上の欠点を克服するために記事を書いてみます。
おそらくドン引きさせることをいっぱい書きます。
これが本来の自分です。それをあえて晒したいというのもあって書きます。

自分はおそらく自己愛性パーソナリティ障害(以下、NPD)傾向があると思います。

自己愛性パーソナリティ障害とは?

NPDは一言でいうと、自分が嫌いすぎるあまりに、自分を全能だと思うことでかろうじて人格を保っている脆弱な存在だと言えます。
自分に対して、嫌いなのに全能と思っているってどういうこと? となりますよね。

メカニズムとして、まず本来、人は自分を無条件に肯定する(自己肯定)ことで人格的に安定を得ています。
その基盤となるのは生育環境とされています。
無条件の愛情を注がれてきた人は、自分が物事をできたりできなかったり、他人から評価されたりされなかったりしても、その自分を受け入れられます。
自分の成果次第や他人からの評価程度では、いちいち調子が大きく変化しません

NPDの場合は、例えば生育環境の中で、条件付きの愛情や過干渉(またはその逆)、あるいはいじめなどを受けた結果、本当の自分自身を受け入れられなくなります。
そして「本当はやればできる自分」を理想化して、その理想像にすがるようになります。
結果、理想像に合致した評価を得られたと感じるときは非常に調子が良いのですが、理想像に対してギャップが生じたときは「怒り」「落ち込み」「現実逃避」などの過剰な行動を示します

なぜそう思う?

理由は主に2つです。

自己愛が強い

数年前から定期的に受けているカウンセリングで、自己愛が極めて強い(頑張ればなんでもできると思っている)ことが分かってきました。

自分は、道行く人から著名人まで、あらゆる人を自分と比較して評価してしまっています。これは無意識のレベルで行っています。
この人には勝てるとか、この人には勝てないとか。
そして優越感を感じたり、劣等感を感じたり一喜一憂しています。
最悪だと思います。

なぜこんな評価してしまうかというと、条件付きでしか自分を肯定できないためだと思います。
何かの評価軸でしか自分を肯定できないから、無意識下で自分を肯定できる(裏を返せば、人を見下せる)理由を探していると思われます。

自己愛に振り回される

それから、高い理想像に振り回されて物事を挫折したり、人間関係に支障をきたしてきたなということを、最近の周りの人とのかかわりの中で気づいた点です。

具体的には、自分は昔から物事への熱意のアップダウンが非常に激しいです。
評価をされている、自分にしかできない、と感じている時には多大な熱意が出てきますが、そうでないと感じたときには一気にトーンダウンします。
これは仕事でも趣味でも同様です。
人を振り回しうるので、無責任でひどいと思います。

また人間関係についても、自分の場合前述した現実逃避、いわゆるリセットまたはフェードアウトをしがちです。
NPDにもタイプがあって、外向きの自己愛で周りを攻撃する無自覚型と、内向きの自己愛で人間関係を断とうとする過敏型があるそうです。
おそらく、自分は過敏型と思われます。(自己愛で周りを振り回すという点では本質的にはどちらも同じですが)

現実の自分を見せたくなく、理想の自分を見せたいという欲求が強いので、それを見抜かれまいとリセット・フェードアウトをかけるのだと思われます。

何が問題になる?

ひたすら生きづらいです。
具体的には…

  • 近所の公園に散歩に行っただけでも他人の比較、評価が止まらない。単純に苦しい

  • 仕事、趣味どちらも物事が続かない。「毎日こつこつ」ができず、急激な進歩と停滞を繰り返す。スケジュールが読めないし、疲労が増す

  • 新しく人間関係を築く際にも比較、評価がついて回るので、しんどい。深い関わりを避けようとする

  • 自分には子供がいる。自分ひとりだけ辛いならまだ我慢できるが、自分の性格が原因となって、子供の道を狭めることは絶対にしたくない

最後の理由が対処しないといけないと思う最も強い動機です。

どうすれば対処できる?

服薬でなんとかできるものではないとされています。
二次症状として出た抑うつなどを抑えるのはありなようですが。

根本の対処としては、長い時間をかけ、認知行動療法などで自分の認知のゆがみを把握し、受容していくことだと思います。
とにかく、ありのままの自分を受け入れられるようになることが目標だと思います。

具体的には、前述したカウンセリングを活用したり、書籍を読んで自己理解を深めていきたいと思います。