バラの季節に…
先週友人が闘病の末、旅立ちました。
まだ42歳という若さでした。
以前、30代で父を亡くした際に当時の上司から
「これから近い方が他界するという経験が増えていくよ」という声を
かけていただいたことがあります。
若いころは他人事だった「訃報」が
身近なところで起きていくということを、意識した言葉でした。
私は27歳の時にも友人を亡くしたことがありました。
ちょうど中国から一時帰国したタイミングで
葬儀にかけつけたことを記憶しています。
半年ないしは1年離れていた間に、、、元気な頃の友人の姿が
当時の年齢のままで今でも心に残っています。
それにしてもあまりに若すぎる旅立ちでした。
どなたかの結婚式で会ったのが最後だったので、
もう5年以上会えていませんでした。
闘病していたとは全く知らず、
何か声をかけてあげることもできないまま、お別れとなってしまいました。
皆で行った雪山、ペンションで自炊しながら鍋をつついたな、、
リンパマッサージしたな、、、とか
独身時代のとても楽しかった記憶がよみがえりました。
彼女は当時の記憶のまま、笑顔で私に笑いかけてくれています。
ご主人も存じ上げているのですが
何よりも胸が痛いのは
ウチの長男より少しお兄さんの小学生のお子さんがいること。
まだまだママにそばにいてもらいたい年頃なのに、、、
甘えん坊の息子を見ていると、本当に胸が張り裂けるような思いです。
母親になって思うことは
どんな時も、どんな立場になっても、どこにいても
母は子の味方であり、見守っていて、無条件の愛を注いでいるということ。
これはほとんどの母親が思っていることだと思います。
なんとかこの気持ちを伝えたくて、弔電を届けました。
こういう時、「頑張れ」の言葉をかけるのはタブーだと聞きました。
今は頑張れるはずありません。
今は現実をすんなり受け入れることができるはずがありません。
それでもお母さんがいつも見守っていてくれて
いつでもそばにいて、いつでも味方だよという言葉をかけたかった。
ちゃんと届いているかは分かりません。
「放っておいてくれ」と思われたかもしれません。
でも、お腹に宿したその日から、母はそんな思いで子に向き合っているのです。
安らかにお眠りください。
そして力を落とされているご家族の皆さまの心が1日も早く落ち着きますように。
私は庭に咲くバラを見ながら、この季節に思い返す記憶が1つ増えたのでした。