“永眠”という言葉に救われる
人の「死」を表現する言葉は、色々とある。
亡くなる・息を引き取る・死亡・死去・逝去・他界・永眠・往生・天に召される・あの世へ行く…他にも多数。
初めて自分が遺族という立場になった時、身内の死を伝えることが辛かった。
そんな時、“永眠”という言葉に救われた。
そうか、もう目覚めることのない眠りについたのか…
眠っている間は、痛みも苦しみも感じないだろうから楽になったんだ…
そう考えるようにしたら、少し救われた。
だから、訃報を知らせるメールや手紙には「永眠」という表現を好んで使った。
私は信仰がなく、死後の世界はないと思っている。
けれど、“他界”という考え方も素敵だと思う。
私たちとは違う世界で生きることになった
そういう考え方も、残された者の心を軽くしてくれるだろう。
生きているものは、必ず死ぬ。
命を終えるタイミングや終わり方は、人それぞれだけど。
この世界から消えていく者と、残される者がいる。
私は、この世界に大切な人たちを残していく苦しみは語れない。
しかし、様々な立場で“残される者“の経験をした。
その経験から学んだこと、考えたことを少しずつ書き残しておこうと思う。
自分のために。誰かのために。