虹のかかる世界に生きる忍者の話

私が応援しているVtuberに「叢雲カゲツ」というライバーがいる。

そんな彼が今日2月26日に誕生日を迎えたので、この機会に彼の好きなところ、人間として尊敬できるところを文に起こしてみようと思う。

構成も何も考えず、赴くままに書き殴った駄文になるが自己満足なのでご了承いただきたい。

叢雲カゲツという人物

人里離れた村の忍者集団のエース。
水上を走り、懐から梯子を出し、壁を抜けると噂される。
クナイや手裏剣に留まらず、あらゆる武器の扱いに長ける。

https://www.nijisanji.jp/talents/l/kagetsu-murakumo

公式ページの紹介文の通り、忍者である。
そして、にじさんじ西のヒーロー「Dytica」のメンバーであり、同じくにじさんじ東のヒーロー「Oriens」、にじさんじENのヒーロー「Krisis」と(ほぼ)同期として活動している。
また、「Oriens」「Dytica」を合わせて「MECHATU−A」と呼ばれ、ユニット内メンバーにもファンにも愛されている。

そんな彼が愛されるのにはもちろん人柄が関係していると思う。

今回は、個人的に感じる彼の人間像について書き留めておこうと思う。


「どこまでも謙虚である」

これは先日の新衣装お披露目配信がわかりやすかったのでこの配信内での言葉を引用する。
お披露目終了後、彼が話した言葉の中に「僕なんもしてないんだよね。先輩とスタッフさんと同期たちに助けられてるイメージしかないんだよね。何もかも。ありがとうございます本当に。これからも、感謝しきれない。」「視聴者の皆さんもありがとうございます。皆さんのおかげで、腐らず頑張ってます。」という言葉があった。

彼はどんな時でも感謝が真っ先に出る人間であるのだろうと思う。
いつでも自分のことより周りへの感謝。
稀に抜けているような発言が目立つこともあるが、純粋で素直ゆえのことなのだろう。

助けられているイメージしかない、と話す彼だが、同期のトラブルに真っ先に駆け付けたり、予定よりもだいぶ伸びた配信が終わった後真っ先に「スタッフさんお疲れ様でした」と声をかけていたり。
彼の中ではきっとこれが「当たり前」で、だからこそ「何もしていない」という言葉が出る。

だが、当たり前のことが当たり前にできて、かついつまでも初心を忘れずに謙虚な姿勢を保つ、というのは簡単なようで実はとても難しい。
長く活動をしていれば、環境への緊張も少なからず薄れていくだろうし周囲への慣れが出てくれば多少なり蔑ろになっていってもおかしくない。
その中で適度な緊張感のようなものを残しつつのびのびと、初心も忘れずにいられる彼は本当にすごいと思う。


「どこまでも真っ直ぐである」

言葉の通り、素直で、真っ直ぐに感情表現しているなと思うことが多い。
謙虚さからも繋がる話にはなるが、感謝や喜び等を言葉として彼が表現するときに、一切の含みも持たないただ真っ直ぐなものだと感じる。
良くも悪くも言葉の意味そのままに届くことが多いので誤解されることもあるだろうが、個人的にはものを真っ直ぐに届けられるというのは彼の長所であると思う。

というのも、嬉しい、楽しい、ありがとう、といった前向きな感情をただ真っ直ぐにその言葉の意味だけを乗せてはっきりと表現できる人というのは、実はなかなかいないと思っていて、だからこそ、彼から発せられるそれを受けるたびに純粋にその言葉の意味だけを受け取れることに感心させられる。

これは言葉に限ったことではなく、歌においても同じだ。

彼は歌に対して苦手意識を持っているような印象なのだが、その中でも歌うことに対して前向きな姿勢をこちらに見せてくれる。(直近だと歌枠とかはできないけど、ボイトレに通ってみようかと思っている、というような発言があった。)
そして視聴者が喜ぶからと、イベント事や何かの節目の際には歌ってみたの動画を出してくれることがある。

その中で個人的に彼の真っ直ぐさがよく出ているなと思うのが「生きる」と「カタオモイ」だ。
いい意味で抑揚があまりついておらず、どちらかというと話し口調に近く語りかけるような彼の歌い方。そこに真っ直ぐで素朴で素直な人柄が出ているなと思う。

「生きる」では、あまり歌い慣れていなさそうな、だけど歌詞の持つ意味やメッセージみたいなものをストレートに乗せられる、朴訥(嘘のない素直)な歌い方。
歌詞の意味をそのままに、ただ寄り添ってくれるだけではなくて、後ろ向きになってしまったときに横にいてゆっくり前を向けるように手を差し伸べてくれるような、そんな暖かさ。
低音で少年っぽさの残る声だからこそより真っ直ぐに感情が受け取れる。

「カタオモイ」ではそれに加えて彼本人の優しさと柔らかさが余すことなく出ている印象を受ける。この曲はラブソングでありながら、彼が歌ったものは恋愛としての愛ではなく、周囲の人間や視聴者から活動の中で受け取る愛に対しての感謝を込めた愛情のような。
ライバーの「叢雲カゲツ」として活動する中で感じる感謝が充分すぎるくらいに詰め込まれたいわば「特大の愛」を可視化したものなのかなと思ったり。
そんな真っ直ぐな彼が誕生日に歌う「たった一度の たった一人の 生まれてきた幸せ 味わってるんだよ」という歌詞はあまりにも暖かく、柔らかい木漏れ日にあたっているような言葉にできない幸福感がある。

そして戦闘職であるヒーローが歌う「僕より先に どこか遠くに 旅立つことは絶対許さないから」という歌詞。

ヒーロー故、命の危険と隣り合わせなのだろうかとか、これはヒーロー以外の周囲の人間に向けてなのか、または共に戦うヒーロー、特にDyticaの面々に対してなのか。考えても答えはないのが分かっていながら考えてしまうし、この1フレーズだけとっても、彼が歌うと純粋に時間や存在を惜しむ気持ちが伝わってくるようで、真っ直ぐすぎて心がいっぱいになる。

さらに、本人が歳を重ねるのかはまだ明言されていないためわからないが、歳を重ねていくと仮定した場合、Dyticaの面々は歳を取らなかったり、100歳↑、139億歳、と普通に生きていけば残されることはない(自分が一番先だ)と分かっているからこそ、(戦闘等を通して)自分より先にいなくなることは許さない、というような脅しというには些か信頼が見えすぎていて、でもただ信頼というには甘えが大きい、そんな感情も真っ直ぐに伝わってきてしまって苦しくなる。(追記:誕生日凸待ち配信で年齢ステイ明言)

歌声に純粋に感情と意味を乗せられるくらいには根から真っ直ぐであると思う。


主観

ここからは完全に個人の主観での話をする。

10ヶ月見てきた彼は簡単に言えば「誠実で真っ直ぐ」「愛され上手」「周りの全てを大切にし、それを真っ直ぐな言葉で伝えられる」人物であると思う。

愛され上手、というのは、真っ直ぐで素直な人間だからというだけではなく、自分ができないこと、困ったこと、難しいことにぶつかったときに、適度に人に頼れる、という点からだ。

直近で言うと「誕生日ボイスを出すことになったが切羽詰まっている」と表では関係の浅い先輩ライバーに素直に頼り台本を書いてもらっていたり「宅録だったからどう歌えばいいか分からない」と同期に相談ができたり。

苦手なことや自分では解決できないことをしっかりと把握して人に頼ると言う行為は実は苦手だったり躊躇してしまう人が多いのではないかと思う。それを躊躇なく頼ることができること、そして受け取ったものを自分の中で受け止めた上で形にできることは本当に彼の強みだと思うし、そんな素直な彼だからこそ他ライバーや視聴者に愛されるのだろう。

そして彼の在り方としてありがたいなと思うのが、「文章でしっかり伝えてくれる」ことだ。

個人的に考えていることになるのだが、彼本人少し抜けていることもあり、大切なことや感謝等を伝えたいときにおそらくその場で言葉を紡ぐのが苦手なのだろうと感じることが多い。(口下手だとかそういうことではなく、実際配信中に話していても「僕何言ってる?」となることが多いためリアルタイムで整理しながら言葉を紡ぐのが苦手なのかなと)
だからかは分からないが、コミュニティ等で文章として発信してくれることが比較的多いのだ。自分の中で整理しながら文に起こす方がしっかりと伝えたいことを伝える場合においては適していると考えているのかなと思う。

もちろん言いたいことが絡まりながらも一生懸命に伝えようとしてくれるところもありがたい。ただ、言いたいことを頭の中で解いて整理しながら連ねた彼の文章からは暖かさと素直な感情がより伝わってくるのだ。

また、彼の文章には「嬉しい」「楽しかったな」というような言葉が【独立して】入っていることがある。まるでぼそっとつぶやくように。
それもきっと真っ直ぐに伝えるという目的において彼の中での最適解なのだろうと思うし、彼らしさを感じる文章になっていて個人的にとても好きなので文章で発信してくれるの嬉しいな、となる。


最後に

私の人生において彼を知れたこと、ライバーとしての「叢雲カゲツ」に出会えたことは最高の幸せだ。
推しだとか、そういうのを抜きにしても純粋に叢雲カゲツというライバーに出会えて、応援できてよかったと思わせてくれる彼をこれからも自分なりに追いかけていきたいし、願わくは彼がインターネットの世界からいなくなる時が来るまでここで生きていたいとすら思う。





誰よりも真っ直ぐで唯一無二の暖かさを持った忍者へ

純粋な気持ちでずっとここにいたいと思わせてくれてありがとう。
活動をしていてくれてありがとう。
優しくて真っ直ぐなままでいてくれてありがとう。

あなたのこれからに幸多からんことを。

お誕生日おめでとう

2024/02/26




▽参考配信等(参考部分時間あり)

▽37:56~

▽8:40:00~

▽歌ってみた:生きる

▽歌ってみた:カタオモイ

▽6:00~

▽12:48~

▽2:23:00~

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