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【子育て】 子どもと母親のバウンダリー

長男(2020)と双子(2023)のいる暮らしについての雑記も書きたいと思い始めたので、「この世にたやすい子育てはない」というテーマでも更新します。テーマは津村記久子さんの小説「この世にたやすい仕事はない」のオマージュです。

母乳で育てていた長男は、離乳食がはじまるまでほとんど「わたし」でできている存在という感覚があった。実際、おなかにいるときからずっとわたしから栄養を直接とって育っているからだ。

川上弘美の「なめらかで熱くて甘苦しくて」にも同じような感覚が書かれていて、それを追体験している感じだった。

そのように育てられれば、長男にとって母親がとりわけ慕わしい対象になるのは必然といえる。

一方で、双子たちは生後3日からミルクをあげ、母親だけがやることは一つもない。さらに、夫だけでなく両親や義両親、ベビーシッターさんになど、圧倒的に多くの人の手で育てられている。

長男とのバウンダリーがはっきりしてきたのは、彼が離乳食を食べ始めたころからだったが、双子たちとは初めからバウンダリーがはっきりしている。

このような状況で、彼らははたして母親に「特別」な感じを持つのか?というのが私の疑問である。保育園にも生後3ヶ月ごろから通い、一緒にいる時間としては保育士さんの方が長いかもしれない。

それでも、彼らはやはり私と夫を「特別」な存在として感じているようであり、なぜ私たちを特別な養育者として認めてくれているのかは定かではないが、親としては名誉なことと思っている。

(彼らが特別と思ってくれなくても、養育の責任は取るつもりであるが)

彼らのその期待に応えられるよう、しっかりと成長を見守りたい。

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すい|長男と双子を子育て中の研究者
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