【子育て】夕方5時のシンデレラ

長男（2020）と双子（2023）のいる暮らしについて「この世にたやすい子育てはない」をテーマに雑記しています。

チチチチチチ、カチッ
分針が12を指し、時計が夕方5時を指す。

今日もこの時間がやってきてしまった！と大急ぎで仕事道具をカバンに詰め込む。さあここからが時間との勝負だ。

お迎えから寝かしつけ（そして自分も寝落ち）するまでノンストップで、子どもたちの機嫌にハラハラし、時間に追われながら走り抜ける。

乳幼児を育てた経験のある方なら、逐一やることを挙げなくても、この怒涛の夕方以降の時間は想像に難くないだろう

育児や家事が嫌いなわけではない。（苦手なものはあるが・・・）時間と泣き声に追われてるのが負担なのだ。

夕方５時になると解けてしまう、職業人として生きる時間。魔法が解けると、もう止まれない、奔流に流されるように全てをこなしていく。

あぁまたこの時間が来てしまったという喪失感と、あとあれだけやり切りたかったと後ろ髪引かれる思いを抱えて足早に職場を去るさまは、12時の鐘を聞いてお城から慌てて帰るシンデレラのようだ。

ちょっと好きなドラマを見たり、気になる本を読みかえしたり、そんな余白のある夕暮れ時はまだなかなかこない。

夕方5時は職業人の靴を脱いで、子どもたちとの生活へ戻っていく時間。いつかこのシンデレラタイムを懐かしく思うのだろうかと物思いにふけながら、子らと家路に着く。