鬼コーチと母子密着とアロマ
自分の中に鬼コーチがいる。それは、多分両親の化身だと思う。
子供の頃、ADHDなんて概念がなかった時代に、両親から「怠け者だ」と怒られてきた。思春期で親離れできたが、20代の初めに精神的な体調を崩し、他に頼る人がいなかったため、母親と母子密着になってしまった。一度は自立できたのに、また母親の心配からのと「ダメ出し」を40代前半まで受け続けた。
今は母子密着を抜け出し、精神的な自立を目指しているが、具合が悪い時に休んでいると、鬼コーチが「何怠けているんだ」と叱ってくる。頭の中にずっと居座るこの存在は、本当に厄介だ。
私は精神疾患患者のためのサポートセンターに電話をかけた。精神保健福祉士さんは「鬼コーチがいる時は、具合が悪いサインなのですね」と言ってくれた。この言葉に、私は体調だけでなく、精神的にも具合が悪いのだと気づいた。
精神保健福祉士さんに気づかせてくれたお礼を言い、頓服を飲み、アロマを焚いた。しばらくすると、頓服が効き、アロマでリラックスできるだろう。深呼吸をしながら、私は自分の人生の舵を取りたいと思った。
自分の中の鬼コーチに負けずに、これからも自分のペースで前に進んでいきたい。
鬼コーチの話がでてくるポッドキャスト