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saの音楽感想文 第1回. てんとう虫になりたかった男のお話/MO'SOME TONEBENDER,JACK THETRIPPER,ルルルから

第1回にして
私は「恥を知れ」と刻まれた壁に
両側から高圧プレスされ,
ペラペラになりました。

音楽は聴く専で音楽用語なんてわからないし,
歌詞に重点を置いて考察しようにも,
頭が足りていないのでそれも叶いません。

私は薄っぺらのぺらぺら人間でした。そんな私が音楽レビューを謳うなどなんとおこがましい。

これからは音楽感想文と呼びます。
単純に感じたことや、生意気にも歌詞から考えたことを自由に書こうと思います。

ということで本題に入ります。

今日紹介するのはMO'SOME TONEBENDERからJACK THE TRIPPER,ルルルの2曲です。

この2曲は別々のアルバムに収録されていますが,歌詞につながりがあるので,ぜひセットで聴いていただきたい曲になります。

JACK THE TRIPPER

ジャックザリッパー(きりさきジャック)
を連想とさせる不穏な曲名ですね。

まずは歌詞を。

お花のあたりをくるくる回って
チョウチョとトンボと一緒に遊んで
カラスが来たら尻尾を巻いて
葉っぱのすき間に隠れて眠って

作詞:百々和宏  

なんて可愛い歌い出しでしょう。
メロディーも楽しげ。
しかしこの後悲劇が起こります。

オレは99%勝利を確信した
鼻血出して形勢不利なのはあいつの方
チャンス!
トドメを刺そうとしたその瞬間
あいつのラッキーパンチが
オレのこめかみに命中したぜ

作詞:百々和宏

チャンスの歌い方がチャ〜ンス!
て感じで癖になります。
主人公はボクサーだったみたいです。試合中に相手からのラッキーパンチをくらい、倒れてしまいます。この後の間奏ですが、やや不穏な空気を帯びており,個人的には気絶状態になっている様子を思い浮かべます。

主人公は「もう一度あの喫茶店のホットサンドが食べたかった」と後悔パートに入ります。

そして願います。

あぁどうせまた何かに生まれ変わるのなら
神様
オレはてんとう虫になりたいよ

作詞:百々和宏

てんとう虫になりたいらしいです。
そしてもう一度冒頭の歌詞へ戻ります。
ここでようやく冒頭の可愛いげな歌詞が、てんとう虫に生まれ変わった主人公のやりたいことだったとわかります。

順番が前後しますが,主人公の後悔パートでは「まさにこんな結末はピッタリだったのかもな」とあります。
主人公は亡くなってしまったのでしょうか?
この曲単体では判別が難しいです。


ルルル


https://music.youtube.com/watch?v=-sRGyUycggI&si=4fNPe6DKO4e_gBqB

2曲目ルルルは先ほどとは別の男の話から始まります。前半はそちらの男の何気ない1日が描かれています。

喫煙所の灰皿からは煙がモクモク
これは誰かの日の不始末
そこでオレはミネラルウォーターで
消火活動
ところがこれがなかなか消えないんだな
空っぽになったペットボトルは
コンビニのゴミ箱へロングスロー
ビューン あ 外れた 取りに行く
もう一回投げて ビューン
また外れた おうおう

作詞:百々和宏

笑。ビューンがやたら高音なのと、また外れた!の時の悲壮感溢れる声が面白いです。

こんな感じで男の話があり,後半パートで

前に聞かせた男の話さ
そうてんとう虫になりたかった
あのジャックの話

作詞:百々和宏

エッ!!!!
あのてんとう虫になりたかった男の!
そんな男あの男しかいませんね。
名前はやっぱりジャックらしいです。
JACK THE TRIPPERのJACKは人名だったみたいです。TRIPPERは調べましたがピンとくる意味がなかったです、、、。

彼は元ボクサー
そしてパンチドランカー
結局廃業に追い込まれて
今は工事現場で
交通整理をやっている

作詞:百々和宏

パンチドランカーになってしまっていたみたいです。パンチドランカーは頭に攻撃を受けたことでなる脳の病気のことです。脳の病気ということもあり症状はいろいろなものがあるそうです。主人公は生きていましたが、ボクサーとしての彼の人生は終わってしまっていました。

彼の車捌きがとにかく最高で
赤い棒持ってシャドーボクシングで誘導するんだ
いつもニコニコ笑っているから
そんな彼を見てみんなも笑うんだよ

作詞:百々和宏

彼は持ち前の明るさで元気にやっているみたいです。本当はそう振る舞っているだけで,今もものすごく辛くて、苦しんでいるのかもしれません。でも確かなこと、それはみんなが彼から元気をもらっているということです。

ジャブ ジャブ
右フック ストレート
ジャブ ジャブ
右フック ストレート
ジャブ ジャブ
右フック ストレート
ジャブ ジャブ 右フック
ジャブ ジャブ 右フック
ジャブ ジャブ 右フック
ジャブ ジャブ 右フック
ストレート ストレート 
ストレート ストレート
ストレート ストレート 
ストレート Year
アッパーカット!

作詞:百々和宏

ルルルという合唱とともに最後のこの歌詞!!
ジャックの姿が目に浮かびます。

こんなのもう人間讃歌ですよ、、。
普通の人間にはできないよ、ジャック。
こんなふうに生きれたらどんなに。


最後に、ルルルの歌詞の中で主人公とジャックの対比があります。人よりも黒い自分の影を嫌って日陰を探しながら歩く主人公と、おひさまの下で真っ黒い影を作って交通整理をするジャック。

ルルルの主人公も何かジャックからもらったのでしょう。





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