saの音楽感想文 第17回.The SALOVERS/「バンドを始めた頃」
今回はThe SALOVERSから「バンドを始めた頃」を紹介します。私自身The SALOVERSを知って日が浅いのですが，バイト先で流れた本アルバム収録の「夏の夜」に一耳惚れしてアルバムを聴いてみたところとても良かったので報告せずにはいられませんでした。元スーパーカーのいしわたり淳治さんがプロデュースされているそうです。
狭斜の街
とめどなく 輝きたいと
憧れる僕も最後
才能をちょうだい 孤独消して
そんな言葉を呟くのだろう
溶けたチョコレート 暑い夜
踊りたいニューガールは街の光
求めて消える
主人公と住んでいた「狭斜の街」から出ていく彼女を歌った曲だと思っています。
SAD GIRL
サッドガールは飽きやすくて
僕のことなんか
ほんの少しの時間で
忘れちゃうだろう
僕らはちっぽけでひとりでは何も
出来なくてただ泣くだけだった
狭斜の街から出て行った彼女の曲かな？
SADGIRLとなっていますが，泣いているのは「僕ら」ですし，残念なのは僕ら，もっというと僕なのかもしれません。
いつかはゲルニカのような美しさ
あなたにも伝わりますように
Hey My Sister
回るようなメロディーです。
伝わりますかね。踊りたくなる曲調です。
my sister＝SAD GIRL＝狭斜の街から出て行った彼女だと思っています。sisterはスラング的なもので血縁ではないでしょう。
Hey my sister
このままどこに行くのかい
Hey my sister
僕のことおいていかないで
Hey my sister
平気な顔をしてるけど
本当はさ
少しだけ寂しいんだろうね
ペンシルフィッシュ
本アルバムは前半と後半があり、本曲，ペンシルフィッシュまでが彼女と僕にまつわる話だと思っています。
さよなら
テトラは言った
もう怖くない 1人でいける
ネオンが僕を呼んでるような
今は
遠く離れたけど
今日も泣いています
なぜなら昨日も今日も君が
どこかで誰かと笑っている事
素直に喜べないから
テトラはカラシン目の小型魚類の総称です。
ネオンについてはネオンテトラという熱帯魚から取ったのでしょう。主人公をネオンテトラ、彼女をペンシルフィッシュに見立てています。２つの魚は見た目は全然違うのですが，どちらも群れる魚であり，特徴的な違いについてはわかりませんでした。ただネオンテトラ（主人公）の方がより群れる習性はあると思います。
基本的に単体飼育しない魚ではあります。
群れから離れて行った君（ペンシルフィッシュ）がどこかで幸せにやっていることを喜べない私（ネオンテトラ）。
夏の夜
ペンシルフィッシュでこれまで続けてきた彼女の話は終わりになり，別のストーリーになります。1番好きな「夏の夜」を紹介します。
幽霊たちは今夜も酒盛りをして
後悔 思い出話 歌にしよう
あいつら人間には内緒だぜ
良すぎます。バイト中に店内で流れていた本曲からThe SALOVERSを知りました。魚捌きながらこの曲はあとで調べないとと歌詞を暗記してました。←集中しろ。
あいつら人間には内緒だぜ。
今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました！