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saの音楽感想文 第38回. plenty/「plenty」

今回はplentyの最初のフルアルバム,「plenty」を紹介します。plentyは2017年に解散されているバンドですが今でも音楽好きの間で人気なバンドです。私自身もバンドをしている先輩からおすすめされたのがplentyを知ったきっかけでした。雰囲気としては初期と後期で変わりますが,今回紹介するアルバム「plenty」は初期に該当し,かなり暗く,不安定な精神的状態を歌う曲が多いです。

ちなみにバンド名かつ,本アルバム名「plenty」の由来は「ぷれん亭」というパフェのお店らしいです。

それでは曲の紹介に入ります。

はじまりの吟

冒頭から暗いです。一応前を向いているのかな。こちらが目を背けても,今日は無慈悲に始まってしまいます。

東からの風が
明日を連れてきてくれるなら
部屋の扉を開けて
ぬるりと歩き出そう
大切なのは抱え方じゃなく,忘れ方

歌詞:江沼郁弥/はじまりの吟

人との距離のはかりかた

歌詞だけ見ると超ラブソングで実際その部分もあるかもです。しかし,mvを見てもらうとわかるのですが何も恋愛のラブに限定した曲ではないと思います。もっと広義の意味でのラブ,つまり「愛」ですね。これは。

人との距離のはかりかた
僕自身イマイチわかっていないけど
君とはずっと はからなくていい
距離を見つけたいんだよな

歌詞:江沼郁弥/人との距離のはかりかた


空が笑ってる

この曲は特にMVを見て欲しい曲です。歌詞だけでは想像しきれないイメージも完璧に捕捉されていています。最初は普通に綺麗な感じの印象なのですが,ウサギが出てきてからおかしくなり始めます。かなり闇が深いです。

着ぐるみのウサギから
もらった無色の風船
他人が嫌いなみんなが
繋がろうともがいてる
空に自由を尋ねて
月に未来を委ねて
それで何かわかった?
何か変わった?

歌詞:江沼郁弥/空が笑ってる

最後,鳥も飛び立ってしまったのがつらすぎます。

蒼き日々

正義の曲です。MVはアルバムのものより少し長くなっています。

朝が来るまでは僕だけが正義
明日を笑えるように何を裁く
どれだけ何を糾(ただ)せば
僕がわかるというの?...

歌詞:江沼郁弥/蒼き日々

↑の部分が蒼き日の少年のものと解釈しています。

朝が来るまでは僕だけが正義。
蒼き日々だけが続いてゆく。
今更何を怖がる?
独りきりでもいいだろ。

歌詞:江沼郁弥/蒼き日々

悩みを諦めた・受け入れた感じはあるものの,解決したとは言い難い,心は最後まで不安定です。

今回は以上です!
ありがとうございました!

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