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自然に教わったこと / 春日山原生林散策

こんにちは、今日は雨模様です☔️
たくさん雨が降って植物たちは喜んでいますね🪴

先日、奈良の世界遺産である春日山原始林を感じるガイドウォークに参加しました。ガイドさんの案内のもと、春日山原始林を散策しながら植物について学んだり、その土地の歴史について教えて頂いたりしました。
奈良には何度も訪れていたのですが、これまで奈良公園だけで満足しており、原始林の存在を今回初めて知りました。

春日山原始林は、平安時代に仁明天皇の勅命で狩猟や伐採が禁じられて以来、春日大社の神域として守られてきた特別な森です。都市部にありながらも原生の姿を保っており、世界的にも珍しい“鎮守の森”とされています。
その存在自体が、私たちに自然との共存や保護の大切さを静かに語りかけているように思えました。

樫の木の中から竹が🎋

奈良公園を抜け、春日山原始林の中へ入ると、一気に空氣感が変わります。シーンとした静寂と澄んだ空氣が全身を包み込みます。原始林ということもあり、空氣中のガスや煙などが少なく、呼吸をするたびに体の内側から元氣をもらえるような感覚でした。

自然に生きている藤

歩きながら、色とりどりの植物や形の異なるどんぐりを手に取り、自然の多様性に触れました。

奈良ならではの、鹿と自然の共存についても学びました。
鹿は植物を食べるので下の方は植物がなく見晴らしが良いです。
しかし、鹿は匂いがきつい植物は食べないそうなので、シダなどの植物は増えていく一方。
見晴らしが良くなったり、芝が均一に保たれる良さがある一方で、新しい植物が芽の段階で食べられてしまうので育たないというよくない点もあります。
そんな問題に取り組んでいるガイドをしてくださった春日山原始林を未来につなぐ会のガイドさんが情熱を込めて語る姿を見て、「何かに熱意を持って取り組んでいる人は本当に素敵だな」と改めて感じました。好きなことを深く知り、それを共有する喜びに溢れる表情が印象的でした。


ムラサキシキブのかわいい実🫐

この体験は、自分の知らないことや普段意識していない恩恵について考えるきっかけになりました。私たちの日々の生活は、さまざまな人々のつながりの中で成り立っています。
例えば、ゴミを捨てればそれを処理してくれる人がいる。
食べ物を注文すれば、それを生産し調理する人がいる。
自分の発する言葉や行動には、必ずそれを受け取る相手が存在します。

“その行動は相手を心地よくさせるのか” “その言葉を本当に投げかける必要があるのか”
これからはもっと想像力を持って日々を過ごそうと思いました。

また、森の中で寝転び空を眺めたり、顕微鏡で葉っぱや虫を観察したりと、普段はなかなかできない体験も楽しみました。その一瞬一瞬がとても贅沢に感じられ、心が満たされました。

寝転んで見えた景色
覗いて見えた葉っぱ

帰りは、茅葺き屋根が魅力的な原始林の近くにある「水谷茶屋」さんで山菜うどんをいただきました。冷えた身体に温かい出汁がとても沁み、美味しかったです🍲

たくさんのお客さんがいました


自然は癒しと気付きを与えてくれる存在です。今回の自然散策では人生観が少し変わるような体感がありました。そんな経験から定期的に自然に触れる時間を作ろうと決めました。次はどんな自然との出会いが待っているのか、どんな気付きがあるのか、とても愉しみです。


本日もありがとうございました🌳
素敵な1日をお過ごしください!




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