3種類の友達。
友達は3種類あるらしい。
1つ目は竹馬の友。
これは地元が同じだったり、学校で出会った友達のこと。いわゆる”地縁”で繋がった関係だ。
幼少期や青春時代を共に過ごした存在である。
しかし、年が経つにつれて人生で進む道が違ったり、環境の変化もあるため何十年も仲良くいられる相手は限られる。
それでも、ふとした瞬間に当時の思い出が蘇り、懐かしさや安心感を与えてくれる存在だ。
2つ目は親友。
竹馬の友の中でも特に仲の良い友達のこと。
親友は、お金や家族、恋愛のことなど、どんなことでも相談できる相手。話を聞き合い、時にはどんなに忙しくても会いにいくような深い関係性だ。
ただし、親友にも限界はある。親友は話を聞くことはできても、その人自身が問題を解決することができないこと。
相手が金銭的に困っているときに、何十万円もの援助ができるとは限らないし、離婚したいけどできないという悩みに対しても、根本的な解決を提供することは難しい。
親友とは、共感と支え合いを軸にした関係であり、相手の痛みを共有することで絆が深まる。相手自身が解決しなければならない問題も多いことを理解する必要だある。
3つ目は戦友。
戦友は、年齢や生まれ故郷、趣味などが異なっていても、目標や目的を共有し、一緒に向かっていく相手である。
この関係は、その目標や目的に対する愛と情熱によって成り立つ。時には、自分の時間や労力、さらには命をかけることもある。
戦友は単なる仲間ではなく、共通のビジョンを持つ同士とも言える存在だ。
特にこの戦友という関係性が人間関係において重要だと感じる。真の絆は人と人が向き合う状態ではなく、同じ方向を向いて歩む状態にこそ生まれる体。戦友は困難を乗り越えた先に得られる達成感や喜びを共有できる相手であり、一緒に成長できる存在だ。
いつか仲が良かった人に、自分たちの関係性は戦友なのではないかと言われたことがある。
その時戦友の意味をちゃんと理解していなくて、戦友とは何かに対して共に戦う相手だと思っていた。
どこにも敵はいないじゃないか!なんて思っていたが、今思えば彼は戦友であり、目標を共有し同じ方向を向かって歩んでいた相手だったと思う。
友達には様々な形があるが、それぞれが人生において異なる役割を果たしている。
竹馬の友は過去を共有し、親友は心を支え合い、戦友は未来を共に切り開く相手だ。
これらの3種類の友達を意識しながら、人間関係を大切に育んでいきたい。そして、自分自身も誰かの竹馬の友であり、親友であり、戦友になれるような存在を目指そうと思う。