【素人が深掘り】COMOLIのデニム5Pパンツ(NAVY)。モデルとなった501XXとは?独特な生地やシルエットに迫る
定番で販売され続けている5Pデニム。
501XXというリーバイスのビンテージデニムがデザインソースになっていたり毛足の長い生地など特徴の詰まったアイテムになっています。
今でこそ即完売はしなくなりましたが根強い人気があるアイテムです。
今回はこちらのアイテムをアパレル関係者でもなく知識の浅い僕が調べながら深掘りしていきたいと思います。
リーバイス501XXがベースのデザイン
コモリの5Pデニムはリーバイスの501XXというビンテージデニムがデザインベースになっているようです。
その前に…5Pデニムという名前なのですが、単純にポケットが5個あるからという理由です。
5個のポケットのデニムということで5Pデニムという商品名ですね。
当たり前のようで僕は知らなかったのでこういうところも深掘りしていきます。笑
話を戻しましてリーバイスの501XXは1940年代〜1960年代まで作られていたデニムです。
正真正銘のビンデージデニムですね。
シルエットは現代の501と同じくすっきりとしたテーパードシルエット。
ボタンフライや隠しリベットの仕様になっており、これもコモリの5Pデニムも同様ですね。
ボタンフライですがコモリのパンツはほとんどと言っていいほどこの仕様になっています。
これは昔のパンツのディテールで、ジップがまだ世に出回る前はボタンフライだったようですね。
正直トイレはめんどくさいのですが慣れてしまえば全然大丈夫です。
隠しリベットは501XXの特徴的なディテールで通常デニムの表側に打たれるリベットが裏側に打たれています。
これは座った際に椅子などの家具を傷つけないようにするための工夫のようです。
こちらもコモリの5Pデニムも同様。
で・・・リベットってそもそもなんだ?と思ったので調べてみました。
もともとデニムは労働者の作業着だったので重労働に耐えきれず破れてしまうことが多々あったようです。
そこでポケットや股など負担のかかる箇所の耐久性を上げるために写真のような金属のパーツで作られたリベットが使われるようになりました。
またリベットにも種類があるようで、コモリのリベットは打ち抜きリベットとよばれるもの。
これもリベットが登場した当時の仕様のようで、下から貫通させた金具がむき出しになっており生地が少しはみ出しています。
今は上から蓋をするような被せリベットが主流になっているため生地のはみ出しはありません。
ただこの生地がはみ出している野暮ったさがなんか良いんですよねぇ。。
またコモリのリベットの色味もかなり好きでして・・
写真だと伝わりずらいのですが明るめな銅色というか。
後述しますが毛羽の残ったデニム生地に対してこの綺麗な銅色がすごくバランス良く映えてくれています。
【生機】と呼ばれるデニム生地の魅力。色味はダークネイビーに
コモリの5Pデニムには商品説明文にもある通り生機のデニムが使われています。
いろいろと調べてみると・・・デニム生地ができあがった後に行われる仕上げ加工をすっ飛ばしている生地のことを言うそうです。
仕上げ加工は一般的にのり落とし・防縮加工・斜行止め加工・毛焼き加工などのこと。
その加工を飛ばしているのが生機と呼ばれるのですが、コモリの5Pデニムは全て飛ばしている訳ではないと個人的に思っています。
もちろんブランドに聞いたわけではないので定かではないのですが、のり落とし(水通し)はされているはずです。
というのも商品説明に洗うと傾斜すると記載があるのですが実は最初からもう傾斜しています。
このようにシームが手前に来ているということは水洗いされて傾斜した可能性が高い。
またのり付きであればもっとツヤ感が全面に出てくるのではないかと思います。
以上の理由から洗いはかけられていそうですね。
生機デニムの最大の魅力は毛羽の残った粗野な印象の生地。
これがなんとも味わい深くて良い雰囲気なんですよね。
とはいえ味わい深いと書きましたが悪く言えばヤボったい。
いやかなり野暮ったい生地だと思いますね。
これを良しと取るか。
コモリはこのデニムに限らずパッと合わせて様になるというアイテムはかなり少ないと思っています。
その野暮ったい生地に対して綺麗な銅色のリベットのコントラストがたまらなくカッコ良い。
いやカッコいいですねぇ。。
また生地の厚みは11オンスになっておりデニムの中では結構薄くなっています。
そのためシーズンとしては春夏秋の3シーズン。
冬は難しいですね。
コモリのアイテムはどれもトップス含め生地が薄めなアイテムが多いですよね。
これは明確な理由があってそうした方が日本の気候だと1年を通して長く使えるからなんだそうです。
確かに最近一年通して暖かい日がかなり多いので理にかなってると思います。
また色味が22AWから変更になっており、今現在はより暗めなネイビーカラーになっております。
程よい抜け感を感じることができるワイドテーパードシルエット
シルエットですがこのようにワイドテーパードになっています。
この太ももあたりからゆるーくテーパードするのがコモリに共通する程よいシルエットかなと思います。
細すぎず太すぎずで非常にバランスが良いです。
またこのデニム生地は落ち感があるのでシルエットは野暮ったさがそこまでないように思えます。
言い過ぎかもしれませんがワイドテーパードのスラックスのような上品な印象。
さらにこの落ち感ゆえに歩くと生地が結構揺れて太さが強調されるので、歩いている時の見え方が抜群に良いと思っています。
またシルエットのベースは先述した501XXの40インチになっているそうです。
どこかで見た記事なので定かではないですが、デザイナーさんが所有している501XXの40インチのサイズ感をベースにして落とし込んだそう。
ベースのアイテムが40インチのせいもあってかウエストはかなり広めです。
ほとんどの方がベルトでギュッと縛って穿くことになるかと。
・・・そこで1つ問題が出てきまして。
それが気を抜くとお尻の部分がボンッと出てしまうということ。
ベルトでしっかりと締めておかないと歩いているうちに徐々に下がってしまってお尻に生地が溜まって膨らみがでてしまうんですね(汗)
ウエストが大きいパンツはこうなりがちなのですがコモリの5Pパンツは特になりやすい。(ブリーチカラーの物は落ち感があるのであまりならないんですけどね。)
こうなると見た目かなり不格好になるので要注意です。
対策としてはとにかくギュッと強くベルトで締めるしかないですね。。
コーディネートで合わせるアイテムを考えてみてた
合わせるアイテムですが素人ながらも考えてみました。
デニムなので合わない物はないでしょうがカジュアルなアイテムなので他は大人っぽく。
あと個人的にいいなって思っていることがありまして…それが素材感のバランスを取るということです。
この2つのように乾いた質感の5Pデニムと艶感のあるウール素材のシャツ。
この2つの素材感を組み合わせると言葉にはできないですが服同士の相性が良い気がしています。
印象に奥行きぐ生まれるといいますか。
(ただカジュアルなアイテムに大人っぽいアイテムを合わせることを多くの服好きの方はしてると思いますのでそうすると必然的に上記の組み合わせになる気もしています。笑)
サイズ感について
最後にサイズ感ですが、こちらのアイテムはサイズによってレングスの長さはそこまで変わらずに太さが変わっていく印象です。
また股上もかなり深いため好みの太さでサイズを選んでいいかと思います。
ちなみに僕は身長178cm体重55キロでサイズ3を着用しております。
ウエストは先述の通りかなり余っているのでベルトでずり落ちないようにギュッと締めております。
サイズ1.2も全然穿けるのですが太さの好みで3にしました。
おわりに
ということでコモリの5Pデニムを深掘りしました。
なんとなく501XXがベースになっているくらいにしか思っていませんでしたが深掘りしてみると面白いですね。
背景を知るとより愛着を持って着れる気がしています。
今は即完売ということもなくなり23AWのアイテムは今からも購入可能なので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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