自己紹介-これまでの音楽遍歴(後編)
どうも、スヒです。
前回に引き続きこれまでの音楽遍歴をまとめます。
今回は社会人になった2009年から現在にかけて聞いていた音楽を紹介します。
2009年頃
就職をしたことにより音楽にかけられる時間が自然と少なくなります。新しい音楽を探すというよりはもともと好きなアーティストの新譜が出たら聴くスタイルに変わっていきました。
正直このあたりのトレンドが全くわからないです。
強いて言えば友達や奥さん(当時は彼女)と遊んでいる時に聞いていた邦楽のバンドやももクロ、AKB48などを話題についていける程度に嗜んでいた感じです。
友達は大学の軽音楽部の繋がりなのでバンド音楽が好きでMinami WheelやSakae Springなどのサーキット形式のライブイベントに足を運んでいた時期もありました。(僕は休みが少なかったので途中で抜けて日帰りで帰ったりしてました…)
2013年頃
新卒で入社した会社を心身の不調で退社し1年くらい療養に費やしました。療養期間は家でふさぎ込みがちになっていたのですがTVの情報番組にレポーターとして出演していたSKE48の矢方美紀さんに元気をもらっていました。アイドルのキラキラした明るい雰囲気で沈んでいた気持ちを紛らわせようとしていたのだと思います。
その流れからSKE48の曲を聞くようになります。
丁度良くチーム毎の公演曲がアルバムで発売されていた時期だったので沢山の曲を知ることができたし、Google+(懐かしい)でアイドルの素の姿や心情を知ることができて"推す"楽しさを少しわかったような気がしました。
ごめんね、SUMMER/SKE48
しかしずっと気になっていたことがあって
48グループ全体において個人的に好きな曲が少なかったことです。
秋元康は偉大な作詞家の一人だとは思いますが流行り言葉を雑多に取り入れたような詞が散見されることも多く個人的には好きになれませんでした。好きなアイドルは見たいけど曲が好きではないというジレンマを解消できず、48グループから距離を取ることになります。
そして2014年頃から奥さんが最近気になっているアイドルがいると言って聞かせてもらったのが
でんぱ組.inc
でした。
でんでんぱっしょん/でんぱ組.inc
こんな攻めたオケで歌うアイドルがいたのかとJ-POPに染まりきってしまった僕は衝撃を受けました。そして6人が全く違う歌声なのにサビでユニゾンした時、パズルのピースがハマったかのようなものすごいパワーを感じてしまい一気にハマってしまったのでした。
今やアイドル楽曲の作曲家として確固たる地位を築いたWiennersの玉屋2060%の曲はほんとに大好きでした。Wiennersももちろん好きです。
ピコピコシンセをアクセントにしたファストパンクは当時の荒みきった心を持ち上げてくれました。
Idol/Wienners
2014年頃から今に至るまででんぱ組は好きですし、所属するDearStageのアイドルも好きになっていきました。
それ以降はアイドルを中心に音楽を聞いていたと思います。
そして2018年からよく聞いていた音楽をポストしていました。
Arctic Monkeysは新譜が出ると偶然SNSで見かけて久しぶりに聞いたと思います。(Humbug以降殆ど聞いてなかった…)
それ以外はアイドルばっかり聞いていたような気がします。
2019年以降
ここからはSNSに年間ベストをポストしているので参照しながら進めます。
・2019年
2019年は再転職して今の職場で働きはじめた頃です。アイドルを聴きながらシティポップを聞いていたような印象です。
Cymbalsの沖井礼二が作曲に携わっている新潟のご当地アイドルRYUTist、今やアイドル作曲家として実績のあるヤマモトショウ、宮野弦士などファンク、ソウルに手厚い作曲家勢が特徴のフィロソフィーのダンスなどいわゆる「楽曲派アイドル」が好きです。
あと崎山蒼志、カネコアヤノは当時から歌と言葉の力がすごいと感じていました。どちらともバンドアレンジが素晴らしいですがギターの弾き語りもすごい。楽曲の力が直に伝わる感じがして今も好きです。
黄昏のダイアリー/RYUTist
愛のままを/カネコアヤノ
・2020年
2020年からSpotifyに乗り換えました。理由は折坂悠太が聞きたかったから…だけです。
折坂悠太は歌とギターだけで世界観を作り上げてしまう凄みを感じます。「逢引」の弾き語り動画を見た時に衝撃が走りました。演説歌、スキャット、ヨーデルなどの歌唱法を巧みに使い分ける間奏パートは鳥肌ものです。
あとテーム・インパラだけ浮いていますがどこで出会ったのかあまり記憶がありません。YouTubeかな…?彼のデビューアルバム"InnerSpeaker"が発表されたのは2010年。出会うのが遅すぎました。ビートルズやゆらゆら帝国で培われたサイケの耳が開花した年かもしれません。ここからネオサイケのバンドに傾倒していきます。
また邦楽では井出健介と母船がとにかく素晴らしかったです。ゆらゆら帝国やOgre You Assholeなどをプロデュースした石原洋が手掛けたグラムロックやサイケがごった煮になったようなサウンドがたまらないです。寡作なアーティストなのでまた音楽作品がリリースされるのを期待しています。
ささやき女将/井出健介と母船
・2021年
2021年はネオサイケ界の異端児、King Gizzard & the Lizard Wizardにハマります。作品ごとにジャンルが違う、超多作、MVの妙なB級映画テイスト全部が好きです。未だに全タイトルに追いつけないアーティストです。
また近年のGRAPEVINEにとって大きな転換期と感じた"新しい果実"が発表されたのもこの年でした。リードシングルだった"ねずみ浄土"はバイン流のシティポップと言える(と思う)曲で「おむすびころりん」と「アダムとイヴ」を絡めてニューノーマルを皮肉るカオス極まりない歌詞も素晴らしいです。
Butterfly 3000/King Gizzard & the Lizard Wizard
ねずみ浄土/GRAPEVINE
・2022年
お気付きかと思いますが2022年から音楽専用のアカウントを作りました。軽音楽部時代のリアルな友人ですら音楽の趣味が合わなかったのでそこでポストしてもなあと考えた末にです。
こちらのアカウントでは音楽メディアやライターさんを中心に新譜の情報を集めています。
さて2022年からもう一回音楽を洋邦問わず聞こうと思い立ちます。理由は先述したテーム・インパラに出会ったことで2010年代に聞き逃したアーティストが沢山いるという事実を目の当たりにしてしまったからです。世界中で素晴らしい音楽が発表されていたのにそれに気付けないのはもったいない気持ちになりました。
話を戻して、2022年はUKのポストパンクバンドが個人的にはアツい年でした。Black Country, New Roadの圧倒的熱量、Black Midiのテクニカルでカオスな世界観、1曲の中に込められた情報量に驚いてばかりでした。
また我らがArctic Monkeysも"The Car"をリリース。この年はアルバム全タイトルを聴き直しましたがポストパンクリバイバル→ストーナーロックを経てワールドクラスの地位を得たと思いきや、ラウンジやチェンバーポップを取り入れたアダルトな世界へさらなるシフトチェンジ。Alexの歌が本当にカッコよくて様になっててほんとに同世代の人間なのかと格の違いを見せつけられました。
邦楽ではSuiseiNoboAzの荒廃とした世界観に圧倒されてしまいましたが、一方で"カープファンの子"の頃からずっと好きだった柴田聡子がヒップホップやダブなどリズムにフォーカスした"ぼちぼち銀河"をリリース。彼女しか出せない世界観のエッセイのような物量の多い歌詞とメロディがリズムと絡み合って素晴らしい進化を遂げていると感嘆していました。
Basketball Shoes/Black Country, New Road
ぼちぼち銀河/柴田聡子
・2023年
2023年はKing Gizzard & the Lizard Wizardがメタルアルバムを出したことで一気にメタル熱が上がり自分はどんなメタルが好きなのか「メタル探しの旅」にでたこともありました。結局グルーヴメタル、ニューメタルが好きだなというところに落ち着きました。
邦楽のベストでは鬱Pの"HAPPYPILLS"を上位に入れた。それも「メタル探し」の途中に見つけた音楽です。ボカロでデスボイスを調声する概念が思いつかなかったので面白かったのと、ヒップホップやダブステップなど流行りのビートにヘビーな音をうまくミックスさせたハイブリッドなアレンジがとても好みでした。
また自分はネオサイケとポストパンクが好きという嗜好性がわかってきて、邦楽ではOgre You Asshole、Helsinki Lambda Club、洋楽ではTemples, Egyptian Blue,Maya Ongaku, Unknown Motal Orchestra,Squid, the Drums, the Arcsをリストに入れました。サイケには反復の気持ちよさ、ポストパンクにはもの悲しさと冷たい質感の音を求めてしまいます。
SUSHI-GO-ROUND/鬱P
Afterlife/Temples
A Living Commodity/Egyptian Blue
さいごに
長くなりましたが僕の音楽遍歴はざっくりとこんな感じです。
これからこのnoteは聞いた音楽の備忘録として使っていきたいなと考えています。
Xでは書ききれない長文で感想を書きたいときに使うといった感じ。
年間ベストを選ぶときの参考になればいいなと思っています。自分も含めて。