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読書記録|「伊勢まほろば」

 文学フリマ東京39にて購入した本、2冊目です。前回はアフリカのオーバーランドツアーでしたが、今回は日本の心のふるさと・神宮にまつわる小説とエッセイです。

#文学フリマで買った本 ②|お伊勢愛の一冊

右下のお犬さんはある意味伊勢名物ですね。かわいい。

⬛︎タイトル|伊勢まほろば
⬛︎著  者|伊勢ねこ (小説:MIUさん/エッセイ:秋杜フユさん)
⬛︎ジャンル|小説・郷土

 郷土ジャンルの応募って少ないんですね。自分が郷土で出店したので(詩歌・郷土は自分だけ)検索してみてこんなにも少ないとは思いませんでした笑。岩手の文学フリマは郷土に「イーハトーブ」枠があるのが地域柄が出ていて面白いですね。さすが宮沢賢治の故郷。機会があれば岩手の文学フリマも回ってみたいものです。神戸からはちょっと遠いなあ。
 閑話休題。その郷土で同じく(1)で小説がある!と検索してみると、まさかの「伊勢」の2文字が。えっ、これは何かのご縁ですか?私の実家も伊勢にあるんです。えっ、これは、買うしかないでしょ…。Webカタログをクリックすると、どうやら伊勢にお住まいの作家の方もエッセイを載せているようで、地元愛がもう滲み出ている…好きだ…。「気になる!」リスト追加決定です。
 当日、ブースはジャンルが小説の島にあり離れていたので、こちらは見本誌の回収がてらひらがなブースを回った際に無事購入ができました。賑わっていたのと早めに戻らなきゃという謎の焦りと急に人見知りの気が出てきてしまったのもあり、ちょっと噛みながらの「一冊ください!」でした。恥ずかしい。気の利いた一言もお伝えできず、お代を支払いお礼を述べ、新刊を抱えてササーッとブースを後にしました。売り子さんは神宮の穏やかな空気を纏ったかのような、おっとりした方でした。どちらかの作者さんだったのかな… そのあたりが分からずですみません。挙動不審だったかもしれませんが、快く一冊売ってくださってありがとうございました。

 表紙の雰囲気と同じく文体も物語もやさしくて、ほっこりスルッと読める小説でした。かわいいガイドさんがお話の中であちこち案内してくれるので、神宮へ向かう道中に読むのもいいかもしれません。実家に帰省する時はいつも近鉄を使うので、伊勢駅や宇治山田駅が出てくると反応してしまいます。伊勢駅はちょっとした商店街みたいなお参道が楽しいですね。初夏を迎えると赤福のかき氷の販売が開始されて、その都度父から「今年も赤福氷はじまったぞー」の連絡がきます笑。既にリタイアしている父は、去年あたりから神宮ガイドのおじさんとして参加しているようで、お伊勢ライフの充実具合が羨ましい。
 エッセイも、あるあるあるあると頷きながらページをめくりました。絲印煎餅が載っていてとても嬉しかったです!こちらはお土産の定番。軽くてほんのり甘くて、コーヒーに合うと思います(コーヒーが飲めないお茶派の私…)。たまに帰省がてら職場にお土産として持って行くと、どハマりする人が1人2人でます。特にパティシエさんに好評でしたね。美味しくておすすめなので、播田屋さんのコーポレートサイト載せておきます!

 また、お伊勢のお土産といえば赤福ですが、宇治山田駅で数量限定で販売されている2個入りがちょうどいいサイズでよく帰りがてらお店をのぞいてあれば買っています。なんならビスタカーやしまかぜで食べてます。近鉄特急はいいですよ… みなさま、近鉄をよろしくお願いします!乗ってみてー!名古屋、京都、大阪難波とつながっています。

 というくらい、伊勢まほろばを読んでテンションが上がりました。私は実家があるだけなので、まだまだ知らない地元の方ならではのエピソードは新鮮でした。また帰省の折、本をおともにして回ってみようかなと思います。
 伊勢愛いっぱいの一冊、ありがとうございました!



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