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◇今月の隊員さん◇ 第100回:しげじさん
【プロフィール】-----------------------
男性、30代、職業:会社員、愛知県在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/@batten_aichan
隊員歴:2015年10月から
主なアイドル遍歴:ももいろクローバーZ
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しげじさんは、愛知県在住、39歳の男性隊員。2017年〜2019年、ばってん少女隊現場へ行くと、背の高い3人組を目にすることが多く、”ばってん千葉支部” を名乗る彼らの存在は、当時の現場を盛り上げる大切なピースだった。
コロナ禍を経て、自身を含め様々な環境は変わったが、希山愛さんを推す気持ちは変わっていないという彼に、推し始めた頃の思い出や、3人で通った現場への想いなど、様々に語ってもらった。
■笑顔〜真心が伝わる魅力〜
ばってん少女隊の推しは愛ちゃん (希山愛) です。
愛ちゃん推しになったのは、メジャーデビューシングル「おっしょい!」のリリースイベントを東京でやった日 (2016年4.23@ららぽーと豊洲) からです。リリースイベントというのは。。。
①観覧無料のミニライブがあって、大体2時間前くらいに優先観覧エリア入場整理券の配布が始まる
②特典券付きCDを買えばメンバーと写真を撮ったりできる
③なお、特典券には数に限りがあるので、買うには早めに行く必要がある
公式HPで事前告知されるので、それをチェックしておけば良いんですが、そのへんが分かってなくて、とりあえず列ができているところに並ぶみたいな感じでした。
本当に “特典会初心者” だったので、握手会でも、どんな風に接したら良いか分からないでいたら。。。愛ちゃんがすごい笑顔で迎えてくれて、「また来てください」って言ってもらったんですけど、その笑顔に救われたというか、真心が伝わってくる感覚があったんですね。
誤解を恐れずに言えば、”可愛い子” は芸能人ならたくさんいます。だけど、”伝わる笑顔” と言うのかな。聖母マリア様のような「あなたにも神のご加護がありますように」と祈ってくれてるかのような、神々しさをまとった笑顔。
あの笑顔は、愛ちゃんの唯一無二の魅力だと思います。
どんな笑顔か、観ていただくのが何よりの証拠だと思うので、僕が特典会で撮らせてもらった中でも最高の1枚を以下に貼ります。
世界よ、これが希山愛ちゃんです!
『やわもち』美味しかったねぇ☆あれ食べた時の1番幸せな顔ください。
— しげじ (@batten_aichan) December 2, 2017
が、これ。
ホントいい顔してる。#ばってん少女隊#ばっしょー#希山愛 pic.twitter.com/5vmoTuxxJj
■3人〜ばってん千葉支部〜
ばってん少女隊を初めて生で観たのは「ももクロ男祭り2015 in 太宰府」 (2015年 10.31@大宰府政庁跡・太宰府天満宮) で、オープニングアクトを務めていた姿です。
最初は1人で行っていたんですけど、やがて「3人」で現場へ行くようになりました。
きっかけは「男祭り」に行った頃、会社で「休日は、ももいろクローバーZのライブを観に行ってます」と話していると、ある先輩からこう言われました。
「俺の地元のツレでアイドル好きがいて話が合うと思う。会ってみないか?」
そんな感じで紹介されたのが、後に「今月の隊員さん」へ登場することになる、玉乃さん (※) でした。
先輩、玉乃さん、そして僕。全員が身長180cm前後のデカい男たちの飲み会で、ある意味もう1つの「男祭り」です (笑) 。
飲みながら玉乃さんと僕が盛り上がっていたところに、先輩がスーッと「実は。。。俺も私立恵比寿中学のファンなんだ」とカミングアウトし、「じゃあ、3人ともスタダアイドル好き同士じゃないですか!」と、意気投合しました。
あの時点で、僕は30歳を少し過ぎたくらいで、先輩と玉乃さんは40歳手前。何歳で出会っても「同じものが好きであること」が巡り合わせてくれた同士、ばってん少女隊のツアー日程が発表されると「3人のツアー」をどう組むか、作戦会議が開かれるようになりました。
各々が「行きたい現場」を持ち寄って、参戦日程が決まったら、チケット、交通手段、宿泊先などの手続きは先輩が全部やってくれて、同じ飛行機で遠征し、会場入りします。
で、ライブを観終わったら、居酒屋へ。
先輩のテンションは「今日、推しの瀬田さくらさんからレスをもらえたか」次第です (笑) 。
先輩「レスもらえなかった。。。チケット番号が悪かったせいだ」
玉乃「別にええやんけ」
先輩「なんだと!」
しげじ「まぁまぁ。レスがもらえなかったからって、ライブ自体を否定しちゃダメですよ。今日も楽しかったですね」
みたいな感じで話すんですが、本音をカッコ付きで足すと。。。
先輩「レスもらえなかった。。。チケット番号が悪かったせいだ」
玉乃「別にええやんけ (俺は推しの春乃きいなちゃんからレスもらったぜ!) 」
先輩「なんだと!」
しげじ「まぁまぁ。レスがもらえなかったからって、ライブ自体を否定しちゃダメですよ。今日も楽しかったですね (僕も愛ちゃんからのレス、バッチリもらいました〜♪) 」
こんな感じです。カッコ内の本音は実際に声に出したりもしていますが (笑) 。
僕らは「ライブ」と「酒」が大好きなんで、飲み屋で乾杯して、土地のものを食べながら「ライブ楽しかったなー」って飲んだくれ、あとは眠るだけ。
宿は寝床があれば十分なのでカプセルホテルに直行。そんな貧乏ツアーを楽しんでました。
名古屋到着‼︎
— しげじ (@batten_aichan) December 2, 2017
恒例の推し色で乾杯!#ばってん少女隊#ばっしょー#希山愛#瀬田さくら#春乃きいな#ピンクに見えるけど巨峰サワー#いただいた理子ちゃん生誕祭シリコンバンドを着けて#ありがとうこざいます pic.twitter.com/SgIM2mEcjT
■原点〜君が好き それだけで世界を変える〜
東京都の郊外出身で、学生時代はずっと野球をやっていて、大学まで野球部でピッチャーをしていました。
アイドルには興味を持ってなくて、最初に興味を持ったのは。。。結婚して子どもができた、30歳くらいの頃ですね、
実は離婚歴があります。子どもは女の子で今は小学生ですが、会うことはないです。
。。。双方納得して現在の状態なので、闇深い話とかではないんですけど (笑) 、そういえば昔、愛ちゃんからこんなメッセージをもらったことがあります。
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2019年に行われた「メンバーのインスピレーションを育む会」という、目の前のファンに向けたメッセージを書いてくれる特典会で、愛ちゃんは僕に「笑顔が明るくて、いつも心の中は泣いてます 笑って〜」と。
「いつも心の中は泣いてます」って、気になるメッセージですよね (笑) 。
この時期、僕は転職直後で、気疲れしていたのを見抜かれたのかもしれないです。ファンのことを、丁寧に見てくれているのが愛ちゃんなので。
誤解のないように言っておくと、離婚したタイミングがアイドルにハマり始めた頃で、よく「それが原因だろ」と言われるんですけど、それは全くないです。
社会人として、責任のある仕事を任せてもらえるようになり「仕事が面白くなってきた時期」でした。その反面、家庭を省みる機会が減ってしまったことが離婚の原因ですね。
アイドルを好きになったきっかけは、2013年末、高校の同級生との忘年会があって、飲んでるうちに終電がなくなったんで朝まで時間を潰そうと、3〜4人でカラオケに行ったんですよ。
1人がももいろクローバーZの曲を歌い出し、”ももいろクローバーZ縛り” になって、僕はグループ名を知ってる程度だったんですけど、朝までずっとももいろクローバーZの曲を聴いてると。。。刺さったんですよ、あぁ良い曲だなって。
特に「走れ!」。
ももいろクローバーZのDVDを観るようになり、ステージの良さはもちろん、強く伝わってきたのがファンの熱量でした。
ペンライトのキラキラした輝きが、ある種の芸術のように美しく感じたんです。この中に飛び込もうと決め、翌年の夏、初めてライブ (2014年7.26-27@日産スタジアム) へ行きました。
振り返ると。。。僕にとって、隊員になる原点は、“地元のツレが歌う“ 「走れ!」ですね (笑) 。
■愛20〜もう私も二十歳になったよ〜
思い出深い現場は、愛ちゃん二十歳のソロライブ「愛20〜二十歳になりました〜」(2020年1.13@DRUM Be-1) です。
あの頃のばってん少女隊は、メンバーのソロイベントをやったことがなくて、生誕ソロライブもありませんでした。
公式SNSはX (旧Twitter) のアカウントが1つだけ。メンバー個人のXアカウントやInstagramアカウントもなければ、SHOWROOM等の個人配信だってなくて、「6人での活動」が当たり前でした。
そういう文脈の中で、初めて公式に行われたソロイベントが、愛ちゃんが二十歳を迎える生誕ソロライブ。
初めて迎える、ばってん少女隊メンバーの「成人式」でした。
二十歳の愛ちゃんをお祝いする、あの日の会場の、メンバーカラー:緑のペンライトの輝きで埋め尽くされた光景の美しさは、忘れることができません。
ライブが終わってからも、愛ちゃん推しで集まって愛ちゃんの素晴らしさを語り合いました。
皆さん、愛ちゃんに似て、優しい方ばかりの暖かい空間で、普段の「3人」での飲み会との対比もあって (笑) 、楽しかったですね。
隊員さんたちが口をそろえて印象的だったと振り返ったのが、ライブ終盤に愛ちゃんが読んだ手紙です。
色々な経験をしてきた愛ちゃんが、ばってん少女隊について語る中で「ここが私の居場所です」と言ってくれたのは、「あぁ。。。愛ちゃん推しで良かった」と心から思えた瞬間でした。
愛ちゃんの誕生日なのに、僕らの方が愛ちゃんから最高のプレゼントをもらった感じです。
それから、ご両親へ向けて感謝の気持ちを述べた場面ですね。
「もう私も二十歳になったよ」という言葉に、涙が出ました。
【手紙の一部抜粋】
学校でも この活動でもたくさん迷惑をかけたのに、それでも見捨てず育ててくれた両親には本当に感謝しています。私が勉強が嫌いってお母さんは知っとったけん 勉強の事に関しては あんまり言われてこんやったけど、私がやりたい! って言ったことには真剣になって いつも側で支えてくれました。もう私も二十歳になったよ。
(中略)
ばっしょーを始めた最初の頃は、私は得典会 (※原文ママ) もすぐ終わるし、どんな風に はけたらいいんやろって悩んどったけど、(中略)
何があっても どんなことがあっても ステージで歌って踊って輝き続けたい! 私は自分の居場所を見つけました。ここが私の居場所です。
■現在〜ばってん千葉支部、それぞれの交差点〜
コロナ禍前、最初は「3人」だったばってん千葉支部も、色んな隊員さんが増えてにぎやかだった時期がありました。
現在は。。。色々変わりましたね。
コロナ禍になったあたりで、先輩が結婚され、お子さんも産まれて、以前のように頻繁に現場へ行く感じではなくなりました。
僕も去年、転勤となり、現在は愛知県で暮らしています。
玉乃さんも、いつの間にかXのアカウント名が暇人ちゃんさんに変わりました。僕らがいなくなっちゃったせいですかね (笑) ?
でも、去年の夏、8周年記念ライブ (2023年 7.8@キャナルシティ劇場) で、久しぶりに「3人」で遠征しました。
同じ場所に集まって、並びの席でライブを楽しんで、終わったら飲みに行く。
コロナ禍中は「終演後、お客さん同士集まらないように」と呼びかけられることもありましたから、ほんの数年のことですが、隔世の感がありますね。
ばってん少女隊がまだ全員10代で、彼女たちの青春を追体験させてもらっていたような、あの頃と同じように「3人」で遠征できたことが嬉しかったです。
最後は「じゃあ、またな」って別れたので、ばってん少女隊のライブをきっかけに、再び集まることができたら最高です。
お父さんになっても、相変わらず瀬田さんのレスを欲しがってる先輩が好きだし、その隣でどっしり構えて笑っている玉乃さんも好きです。
年月は環境や人を変えますが、アイドルの前では、タイムマシンのように1人のファンに戻ってしまう。推しへの想いはずっと変わることなく生き続けています。
そういう場所、友人を持てていることについて、ばってん少女隊と、先輩、玉乃さんに感謝したいです。
ばってん千葉支部の背中はなんか素敵#俺についてこい pic.twitter.com/SuU4hcvWVg
— しげじ (@batten_aichan) August 17, 2019
今回が「今月の隊員さん」100回目ということで、これまで色々な方が登場されましたけど、世代、住んでいる場所、職業など違っても、現場に集まれば、みんな「隊員さん」です。
現場歴も関係なく、みんなでその日を最高のライブにしようと、推しを応援しているばってん少女隊のライブが、僕は大好きです。
そこへ新しい人がどんどん入ってくることが、ばってん少女隊の可能性を広げることになるんだろうし、個人的には小さなライブハウスの距離感が好きですけど、大きな会場で、多くの人にばってん少女隊の「最高の音楽」を体験してもらいたいです。
現場に来ようか、迷っている方は是非足を運んでみてください。
【隊員さん募集】
当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
ご協力いただける方はhttps://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。
<「今月の隊員さん」について>
この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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