【イベントレポ】月刊偶像「CITY feat. 柳美舞(ばってん少女隊)」@タワーレコード渋谷〜「もう5歳大人になって歌ってみて」と、ミソハギザクロは言った〜
本日は、タワーレコード渋谷店5F イベントスペースにて行われた、月刊偶像「CITY feat. 柳美舞(ばってん少女隊)」リリースイベントを観てきました。
アイドルの"歌力"にフィーチャーした音楽プロジェクト〈月刊偶像〉の第3弾 (※)として、我らがばってん少女隊の歌姫:柳美舞ちゃんが選ばれました!
パチパチパチパチ!
公式サイトによると、〈月刊偶像〉とは、"Idol × Musician × Illustrator" でタッグを組み、"日本が誇るポップカルチャー・アイドルの音楽的多様性を世界に発信することを使命とする" とのこと。
"歌うこと" を専門に生業とするシンガーではなく、"アイドルの歌" に着目して、様々なミュージシャン、イラストレーターとコラボする。
良いコンセプトじゃないですか。
"自分の魅せ方" をよく分かっているアイドルが、グループを離れ、〈月刊偶像〉でアーティストとコラボして、新しい一面を魅せる。
ワクワクするじゃないですか。
今回、コラボするのはYOASOBIのメンバーとしてキーボードとコーラスを担当している、福岡県出身のミソハギザクロさん。そして福岡県を拠点に活動するイラストレーターのchikameさん。
本日のリリースイベントは美舞ちゃんとミソハギザクロさんとのトークイベントです。
どんなイベントになるのか。楽しみに渋谷へ向かうのでありました。
■イベントレポ
概要 (セットリスト)
16:00開始 トークイベント約30分
観客約250人 (有料約150人)
●会場の様子
感染症対策は、特典会時にマスク着用 (HPで呼びかけ) のみでした。
会場は、5階フロアにあるパーテーションで区切られたイベントスペースにて。キャパ的にはギュッと詰めたら300人くらい入れる場所に約250人が埋まった感じだったでしょうか。
で、わたくし、整理番号67番で入りましたが、隊員さんは背が高い人が多いです。すでに人垣ができていて、ステージがほぼ観えない状態でした。
最前の2〜3列目までしかステージまともに観えないのでは? 女性・子ども優先エリアも無く、これは優先エリア作ってあげてほしかったなぁとか思ってると。。。
司会「え〜、本日のステージは、"皆様座って" のイベントとさせていただきます」
会場「(!)」
会場のお客さんが一斉に座っていくと、視界は一気に良好に!
「司会のスタッフさん、Good Job!」と後方エリアの方々は思いを一つにしたことでしょう。
さぁ本番です!
●イベント開始
定刻、大きな拍手に迎えられて美舞ちゃん、ミソハギザクロさんが登場。
柳「皆さん、こんにちは! ばってん少女隊の柳美舞です。本日はよろしくお願いします」
ミソハギ「この度『CITY』を作詞作曲させていただきました、ミソハギザクロです。よろしくお願いします」
司会「柳美舞さんはリリースイベント2回目ですが、本日のお気持ちはいかがですか?」
柳「はい、先日福岡 (5.8@タワーレコード福岡パルコ店) でイベントさせていただいたんですけど、今とても緊張しているので、皆さん助けてください (笑) 」
会場「 (笑) 」
ミソハギ「こういうイベントは初めてなんですけど、不思議と緊張はしていません」
会場「 (おぉ〜かっこいい!) 」
司会「それでは、皆さんから事前に受け付けた質問を、お二人にお聞きしていきたいと思います」
◾️質問1「レコーディングの裏話やお互いの印象を教えてください」
柳「最初にリモートで打ち合わせをさせていただいて、レコーディングで初めて直接お会いしたんですけど、レコーディング前の運動を一緒にやってくださって緊張がほぐれました」
ミソハギ「レコーディングって、けっこう長時間やるので途中に休憩時間もあるんですけど、ふと美舞ちゃんを見ると、無言でスマホを触りながら、大好きと言っていた "猫のキャラクター" をじっと見つめてて。
"ふくふくにゃんこ" ですね。本当に好きなんだな、と思いました (笑) 」
会場「 (笑) 」
柳「ふくふくにゃんこを見るとリラックスできるので、見てました」
◾️質問2「レコーディングしてみて変わった、お互いの印象を教えてください」
ミソハギ「最初にリモートで打ち合わせをしたとき、美舞ちゃんの印象は、"ふわふわしたお姫様" でした。
次にレコーディングで歌声を聴いて、あぁ、この人はプロだと。素敵な歌い手さんへと印象が変わりました」
会場「 (大拍手!) 」
柳「アーティスト写真でミソハギザクロさんを拝見したときは、クールなお顔立ちで、"私、大丈夫かな?" と思ったんですけど。。。」
(↑ 対等に仕事ができるか的なニュアンスと推測します)
会場「 (笑) 」
柳「あ、悪い意味とかではないんですけど (笑) 、でも、レコーディングをやってとても優しい方だと思いました」
◾️質問3「レコーディングで1番苦労したことを教えてください」
柳「素敵な曲を作っていただいたんですけど、私、いつもリズムが苦手で。Bメロのリズムが特に苦戦しました」
このとき、ミソハギザクロさんが手拍子をしながら軽く歌ってくださいましたが、たしか ↑ の下線部のあたり、三連符が連続するところが苦戦した、という話だったかと思います。
◾️質問4「 (ミソハギザクロさんへ) 今回の曲は、詞 or メロディどちらを先に作りましたか? また曲を作るときに大事にしていることを教えてください」
ミソハギ「今回は詞から作りました。そこに鼻歌でメロディを付けていった感じです。わりといつもそうしますね。
曲を作る上で大事にしているのは、"歌う人にあったキーにする" こと」
司会「『CITY』は大人な曲調です。柳美舞さんには可愛いイメージがあると思うんですが、歌う上で意識したことはありますか?」
柳「普段はばってん少女隊としてアイドルらしい声で歌ってると思うんですけど、今回のデモ音源はミソハギザクロさんの歌声だったんです。
かっこよくて、出来るだけ真似して大人っぽくなるようにしました」
ミソハギ「あのー。。。レコーディングのとき、"もう5歳大人になって歌ってみて"、と注文したら、本当に即座にそうなったので、これはすごいな、と」
直後、司会のスタッフさんの導きで2日前に17歳の誕生日を迎えた美舞ちゃんへ、会場全体でお祝いの拍手を贈る場面がありましたが。。。
このときミソハギザクロさんが言った「レコーディングのとき、"もう5歳大人になって歌ってみて"、と注文したら、本当に即座にそうなった」という点が、今回のトークイベントの私的ハイライトでした。
この話は最後の◾️雑感にて。
◾️質問5「『CITY』でお気に入りの歌詞を教えてください」
柳「 (質問者さんがお気に入りとして言及した下記歌詞について) 私もその部分の歌詞 ↓ が好きです」
柳「今日も、まつ毛にグリッターして来ました」
ミソハギ「カワイイね♪」
柳「それから、『ガラスのシューズを〜 』の部分も好きで、シンデレラになったつもりで歌いました」
ミソハギ「歌詞については、お姫様感、キラキラ感を意識して作りました」
◾️質問6「福岡のオススメの街並みを教えてください」
ミソハギ「街並み。。。やっぱり博多駅に来ると福岡に来たなってテンションが上がります。それから、新幹線のドアが開いた瞬間、ラーメンの香りがするんですよ (笑) 。
あぁ、福岡って本当にラーメンの街なんだなって。
東京に住んで5年になるんですけど、ようやくそんな境地に達しました」
柳「私も、まず博多駅って思いました。
それから天神、中洲、福岡タワー、PayPayドーム。あの一帯が福岡を感じられるエリアだと思います」
◾️質問7「二人でよくする話を教えてください」
柳「私はばってん少女隊の中で1番身長が低いんです。最近、152cmになったんですけど (笑) 。
レコーディングでミソハギザクロさんにお会いしたとき、私よりも背が高いと思ったんです。でも実は。。。」
ミソハギ (無言で足を上げて、分厚い底の靴を、会場へ見せる)
柳「ミソハギザクロさん、身長が148cm (←154cmの聞き間違いかもしれません) だそうで。」
自然な流れで二人が立ち上がって、身長がよく分かるように並んでみせると。。。
厚底ブーツの効果か、ミソハギザクロさんの方が身長が高いけれど、美舞ちゃんが背伸びして "負けないぞ" アピールをしたところで会場から笑い声が。ミソハギザクロさんから無言で美舞ちゃんへ "それで良いぞ" 的な "Good" のポーズをしている姿から、二人の関係性の良さがうかがえたシーンでした。
◾️質問8「ライブ前にやる、験担 ぎを教えてください」
柳「験担ぎ 、というか。。。ノドが大事なので、ライブ前日の夜からノドを痛めないようにします。ミソハギザクロさんは、どんなケアをしてるか教えていただきたいです」
ミソハギ「今 (笑) ?
出先でバスタブがあるなら、お湯を貯めた状態にして部屋の湿度を保つようにします。乾燥はノドに良くないので。
それからお茶を飲まないこと。緑茶やウーロン茶、お茶は必要な脂分まで落ちてしまうので、飲むなら、なるべく水です」
●エンディング
司会「本日はありがとうございました。最後に一言ずつお願いします」
ミソハギ「本日は、渋谷までわざわざお越しいただき、ありがとうございました。この後は特典会もあります。最後まで楽しんでください」
柳「皆さん、どうもありがとうございました。ミソハギザクロさんとイベントできて嬉しかったです。これからも『CITY』をたくさん聴いてください」
そして、二人が綺麗なお辞儀を深々としたところで、お時間いっぱい。
マイクを通さずに動いた二人の口の動きは「ありがとうございました」でした。
■雑感:歌唱力とは? なぜミソハギザクロさんは「もう5歳大人になって歌ってみて」と言ったのか?
歌唱力とは、"曲の感情に合わせて適切な歌声を使い分けられる力" だと思います。
発声が声楽的に正しくできてるとか、音程 (ピッチ) やリズムが正確かなど、もちろんそういう要素もありますが、プロならば、その辺は一定のレベルの達しているものとします。
(この辺は大昔の記事でまとめて書いたことがあるので、興味のある人は読んでみてね→「ばってん少女隊の歌姫は、春乃きいな」)
そんな前提で、その曲はどんな感情なのか。1曲の中でも展開があるので、その展開に合う歌声を使い分けられているか。
今回、柳美舞ちゃんが〈月刊偶像〉に抜擢されたのは、そういう歌唱力の高さを評価されたからだと思います。
本日のトークイベント中、ミソハギザクロさんが「レコーディングのとき、"もう5歳大人になって歌ってみて"、と注文した」とコメントされていましたが、5歳大人になった歌声とは、どんな声なのか。
今回のコラボが「福岡県」という街がキーになっていることは明白で、以下のような歌詞があります。
「ひとりとひとり」という歌詞。
ここに私は "孤独" というテーマを読み取ります。
そして、少し話はズレるかもしれませんが、映画「男はつらいよ」に、以下のような主旨のセリフが登場します。
すなわち、「CITY」で歌われる "街" とは、漠然とした繁華街や人々が集う場所に留まらず、それぞれが孤独な心を持ちながら集う場所なのだと思います。
天神、中洲、福岡タワー、PayPayドーム。私もばってん少女隊を好きになってから、年に何度か福岡県へ行くようになり、これらスポットの "街" へ行ったことがあります。
その "街" に住む人々は、どんな思いを抱えながら、"その街で生きていくこと" を選んでいるのか。
まだ高校生だと、その街に住んでいる理由は「生まれ育った場所だから」という場合が多いと思いますが、それから5歳大人になって、20歳を過ぎると、それぞれが理由を持ちながら「悩んで悩んで/この街と生きている」ことになる。
だから、レコーディングのとき、ミソハギザクロさんは「もう5歳大人になって歌ってみて」と、注文したのではないでしょうか。
そして、柳美舞ちゃんは即座にその通りの歌声を披露した。
この歌唱力の高さ。これは、ばってん少女隊の「可能性」です。
そんなわけで、トークイベント、中身の詰まったとても楽しいイベントでした。
最後に、〈月刊偶像〉、これからも色んなアイドルを起用した作品が作られていくのだと思いますが。。。
今後の〈月刊偶像〉で、私が推したいのは、武田雛歩さん(たけやま3.5)。
現在、たけやま3.5はメンバーが一人なので、グループアイドルから選抜するのがコンセプトなら、実質的に該当しなくなるわけですけども。ええ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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