【雑記】ばってん少女隊「夢のキャンバス」は、いつからアンセムになったのか
ばってん少女隊の曲には、大事な節目で披露される曲 (いわゆるアンセム曲) がいくつかあり、「夢のキャンバス」は、ライブで披露される回数は少ないものの、そんな曲の1つで、いつからそうなったか、という話をします。
特に、「OiSa」新規以降の方 (この1年くらいでばってん少女隊に興味を持った方) へ向けて書きましたので、7月3日の「ばってん少女隊7周年記念ライブ」の前に、「夢のキャンバス」って、こんな背景があるんだなぁ、くらいに読んでいただければと思います。
また、「夢のキャンバス」が披露されたとき、色を変えられるペンライトをお持ちの方は、色を「白」にするのもアリだよって話もします。
「自分、事前情報はナシで行くタイプなんで」という方は、ここでばいばいばーい。でも、ライブが終わった後にでも、読んでみてね。
■「私は私に期待大!!!」と、ばってん少女隊は言った
「夢のキャンバス」は、近年、大切なタイミング (※) でだけ披露されるレア曲になっています。
後述するように、昔から「大切に育てられてきた」曲だったとは思いますが、はっきりと「夢のキャンバス」がアンセムになったのは「田舎娘5th」ツアーから。
きいなちゃん (春乃きいな) が大学受験のため、一時活動休止しており、5人で行なった「田舎娘5th」ツアーファイナル (2019年 11.24@熊本B.9 V1) が「起点」となりました。
このときのライブの様子は動画で残されていますので、↓「夢のキャンバス」から始まるように埋め込んでおきます。
「グループとしての結束」を歌うように、ツアーファイナルのアンコールで「夢のキャンバス」が披露されました。
これより前は、「夢のキャンバス」はセトリの序盤や、中盤で披露されることもしばしばあり、「ライブの締めくくり」に歌うアンセム曲として "定番" ではなかった認識です。
例えば、2018年の最後のライブ「12.28川崎大会」では、最後の曲は「フレッ!フレッ!フレンズ」だったり (公式セトリツイートはこちら) 、2019年3月の「田舎娘4th ツアー」のセトリ最後の曲は「STORM!」だったりします (公式セトリツイートはこちら) 。
で、上に埋め込んだ動画の中 (6:33〜) で説明されていますが、「夢のキャンバス」が起点になった「田舎娘5th」ツアーが始まる前、年内でビクターとのメジャーレーベル契約が打ち切りになることがメンバーに伝えられています。
グループの悲願だった、九州最大級の夏フェス「NUMBER SHOT2019」 (2019年 7.21@海の中道海浜公園) への出演を果たした、そのわずか1ヶ月半後でした。
「夢のキャンバス」の歌詞で、当時の状況と符合する部分があります。
そして、そんな歌詞に続いて、それでも諦めないのだ、というフレーズが続きます。
「夢のキャンバス」は、彼女たちにとって初めてのシングル「ばってん少女。」に収録された1曲で、インディーズ時代からファンとともに大切に「育てられてきた」曲です。
メジャーレーベルとの契約が解除され、また振り出し (インディーズ) へ戻ることとなる。それでも、ばってん少女隊は「私は私に期待大!!!」と歌ったことが1つの起点となり、現在でも節目の場面で歌われる、アンセム曲になったのでありました。
その後、メンバーの脱退・卒業がありながらも、自主レーベルよりリリースされた奇跡のアルバム「ふぁん」収録の「OiSa」が有線でバズり、新メンバーりるみゆ (蒼井りるあ、柳美舞) の加入等によって現在へ。。。というのは、「OiSa」新規以降の方もご存知だと思いますが、この記事では「夢のキャンバス」を軸に、もうちょっと昔の話をしたいと思います。
ちなみに、私はメジャー3rd シングル「すぺしゃるでい」新規であり、ここからの話は、私自身がばってん少女隊の存在すら知らなかった頃の話です。なので、当時からファンだった方から聞いた話に加え、なるべく「事実」と「根拠」を示して話を進めていきます。
■「夢のキャンバス」で、ファンの方々は「白のサイリウム」を振った
「夢のキャンバス」は、冒頭、メンバーがお客さんに「背を向けた状態」から始まります。
そして、歌い出しの歌詞は「目の前には真っ白なキャンバス」。
この歌詞になぞらえて、ファンの方々が「夢のキャンバス」で、会場を「白のサイリウム」 (※) で染めたことがあったそうです。
ばってん少女隊がメジャーデビューする直前、Zepp 福岡で単独ライブが行われたときの話です (2016年 4.10『メジャーデビュー直前ばってん、Zepp Fukuokaがなくなる前にライブできちゃいました大会!』) 。
まだグループが結成されて1年も経たない時期で、当時のファンの方々は「Zepp 福岡なんて、そんな広い会場 (当時キャパ約2,000) 、埋まるんかいな!」と、とにかくお客さんを1人でも多く集めるため「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」と必死だったそうです。
そして、集客に加え、少しでもライブを盛り上げようと、有志の方々が準備をして (運営にも許可を取った上で) 、来場されたお客さんに「白のサイリウム」を配り、「夢のキャンバス」が始まったところで「白のサイリウム」を一斉に振って、メンバーが客席へ振り向くと、"会場中が真っ白になっている光景が見える" 、そんなサプライズが行われたそうです。
(後日、このサプライズについて、愛ちゃん (希山愛) など、メンバーがブログで驚きと感謝の言葉を述べています)
当日は、たくさんのお客さんが集まり (ナタリーさんによると1部、2部あわせて1,600人) 、700本用意した「白のサイリウム」が足りなくなったほど盛況だったそうです。
ただ、当時はまだばってん少女隊公式グッズに「白のペンライト」は無く (2018年に、色を白に変えられるギガライトが販売 ) 、その後「夢のキャンバス」で「白」を振る、というのは "お約束" にはならなかったようですが。。。
もし、「夢のキャンバス」が披露される現場に遭遇したら、ペンライトの色は「白」を振る、というのもアリだと思います (もちろん推し色のままでも良いし、持ってなければ手を振るでも良い) 。
ちなみに、今回販売される新作ペンライトも「白」に対応しています。
かつてメジャーデビュー前からグループを応援していた方々と、ばってん少女隊の間には「夢のキャンバス」について、そんな思い出があった、というお話でした。
■「のびしろ」は「伸び白」だった
で。。。最後にもう一つ、「夢のキャンバス」で「白いサイリウムを振る」というアイデアについては、結成当初のインディーズ時代の、以下の出来事が関連している、という話をします。
2015年、ばってん少女隊が結成されて、8月から始まった、初めてのシングル「ばってん少女。」のリリースイベントのツアータイトルは次の通りでした。
『バッテンでもいいじゃない~それって伸び白ですねぇ~』
タイトル中の「伸び白」という表記について、「 "伸び代" が正しいのではないか?」 というファンの質問に、所長 (ばってん少女隊初代マネージャー) は「いいえ、伸び白でいいんです。」という回答をされています。
なぜ「伸び白」という表記にしたか、分かるでしょうか?
答えはツアーファイナルで明かされました。
「ばってん少女。」ツアーのファイナル (2015年 10.4@福岡エルガーラ・パサージュ広場) で、2部特典会~もう一献 (アンコール) で、メンバーが「真っ白な衣装」を着て現れ、上田さん (上田理子) の後日のブログで、「伸び白」の「白」にちなんだ衣装だったことが説明されています。
グループが結成された当時、平均年齢は13.3歳。歌やダンス、そしてトークについて、まだまだこれから「伸ばしていかなければいけない」部分がたくさんあったと思いますが、それらは「のびしろ」であり、むしろ前向きに捉えようとする姿勢が『バッテンでもいいじゃない~それって伸び白ですねぇ~』というツアータイトルに込められています。
そして、「のびしろ」を「伸び白」という表記にして伏線を張っておき、最後に「真っ白な衣装」を用意していたのは、これからばってん少女隊として活動を続けていく中で、それぞれが、メンバーカラーのような "個性" を身につけていってほしい、という所長の願いがあったのだと思います。
ばってん少女隊は、大事に、大事に育てられていたのだ
(と、私は思いたい) ということを、強調したいのです。
なんで最後にこんな話をしているかと言うと、今回の記事でも引用した、↓の動画について。
ばってん少女隊の歴史を振り返るときに、ターニングポイントになる場面がたくさん収められている動画なので、どうしてもこの動画を元に話をしてしまいがちなのですが。。。
動画の冒頭で、きいなちゃんの大学受験に伴う活動休止が、メンバーへの相談なく決定事項として伝えられたことについて、各メンバーが運営に対して抗議しているシーンの印象が、どうしても強いこと
「言われて動くことに慣れていた自分たち」から変わるべく「脱・箱入り娘」というワードが、途中からキーになってくること
これらによって、この動画だけを観た人が「かつて、ばってん少女隊は運営の言うことを聞くだけの時代」があり、それは「不幸な時代だった」と受け取ってしまうのではないか、と感じています (そんなツイート等を、正直何回か見かけました) 。
この動画は2019年の4月に撮影されたシーンから始まっていて、そこから「脱・箱入り娘」とした企画が始まるのですが。。。
これより前の時代は、決して「不幸な時代」ではなく「大事に育てられていた時代」であったのだと、私は思います。
そして、昔から「ばってん少女隊は運営の言うことを聞くだけ」ではなかった、とも思います。
2017年の「ばってん少女隊2周年記念ライブ (6.10.11スカラエスパシオ大会) 」の2日目の第2部は、メンバーで考えたセトリでライブを行った (そらら (星野蒼良) が後日のブログでコメント)
2016年の2nd シングル「よかよかダンス」のリリイベツアーのファイナルは、メンバーが所長に直訴してアンコールを行った (愛ちゃんが後日のブログでコメント)
などなど。。。少し調べればメンバーは「運営の言うことを聞くだけ」では決してなく、自分たちで「意見を出して」活動していた事例がたくさん出てきます。
そして、所長をはじめとするスタッフさんたちによって「大事に育てられていた」のだと思います。
例えば、2018年3月に高校を卒業した愛ちゃん (希山愛) は、それから "ばっしょー定例会議" に顔を出すなど「働く愛ちゃん」として、それぞれの段階にあわせ、少しずつ「大人」扱いされていました (「働く愛ちゃん」の一例はこちら) 。
「伸び白」と表記したツアーの最後に「真っ白な衣装」を持ってきたように、きっとNUMBER SHOT2019の先にも、所長には、もっともっと見せたかった景色はあったんだろうと思いますが、「こうなりたい」と思っても、「そうならない」のが人生でありまして。
メンバー、スタッフなど人の入れ替わりはありながら、それでもばってん少女隊は「もっと見せたい景色」を目指し、「夢のキャンバス」で「私は私に期待大!!!」と歌い続けています。
7月3日の「ばってん少女隊7周年記念ライブ」まで、あと10日を切りました。
きっとまた、最高の「夢のキャンバス」が聴けると思います。
上田さんの歌う「私は私に期待大!!!」というフレーズを、白のペンライトとともに聴くぞ! と心に決めながら、このへんで記事を終わりたいと思います。
ばってん少女隊に、期待大!!!
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