◇今月の隊員さん◇ 第96回:ラジカルオさん
【プロフィール】-----------------------
男性、50代、職業:医療関係、大分県在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/tajikarao8
隊員歴:2021年9月から
主なアイドル遍歴:ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学
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ラジカルオさんは、大分県在住、56歳の男性隊員。普段は医療関係の現場で働く、心優しき隊員だ。
「OiSa」をきっかけにばってん少女隊に興味を持ち、現場で蒼井りるあさんの魅力に惹かれたという彼に、推しの魅力、成長を中心に語ってもらった。
■どうやら、大変な歴史があったようだ
ももいろクローバーZが好きだったので、ばってん少女隊のことは、事務所の妹分グループとして知っていました。
本格的に興味が湧くのが「OiSa」のスマッシュヒットからです。
有線でよく耳にする「OiSa」のMVを観て以降、YouTubeの関連動画にばってん少女隊が表示されるようになったんですね。
何本かの動画を掘り下げていくと、2019年末にビクターとの契約が終了となり、メンバーの脱退・復帰や、自主レーベル:BATTEN Recordsを立ち上げたりとか、この数年間に、どうやら大変な歴史があったグループだということが少しずつ分かってきました。
ライブを一回観てみようと思い、温故知新ツアーの福岡公演 (2021年 9.26@Zepp福岡) のチケットをポンと取ったのが、大きな一歩です。
あのライブは、冒頭からMC無し、11曲連続でパフォーマンスし続ける構成でしたよね。
まだ知ってる曲はほとんど無かったんですけど、11曲目の「スウィンギタイ」。
私は感情が表に出る方じゃないんですが、あの曲を聴いているときに、感動で涙が流れてきました。
6人のステージにかける思いと、コロナ禍で声を出せないけれど、真剣な眼差しで「推し」を応援している隊員の皆さん。
そして、あの曲の素晴らしさも相まって、これはすごい現場に遭遇したと心を打たれ、このグループを推そうと思いました。
■ピンクを推すべし
推しは蒼井りるあさんです。
私は視力が良くなく、初めてのライブでは席が後ろの方だったんですけど、途中からステージに一人、ずっとニコニコしてる子がいることに気付きました。
その子が蒼井りるあさんという名前だということも分かっていなかったんですが、ニコニコしてるその子を、ずっと目で追っていたんです。
ライブの最後、一人ずつ感想を言う場面で、その子は擬態語や擬音語が多い独特な日本語を話すんですけど、なぜか不思議と伝えようとする思いがスッと入ってくる感じがしました。
初現場以降、ばってん少女隊には、蒼井りるあさんという、なぜか気になるアイドルがいるという認識を持ったんですね。
はっきりと彼女を「推す」と決めたのは、年末の単独ライブ「わたし、恋始めたってよ!」の福岡公演 (2021年 12.4@Zepp福岡) です。
実はその日、他のメンバーのラバーバンドを腕に巻いて観ていたんですけど、気付いたらメンバーカラー:ピンクの蒼井りるあさんを観ている自分がいました。
そしてライブの最後、その年を振り返って自分の気持ちを述べる場面で、りるあさんの言葉に感動し、はっきりとピンク推しになると決めました。
そのときの言葉がどんな内容だったか。。。すみません、正確に記憶していませんが、おそらく大意としては、二週間後の東京公演 (2021年12.18@品川ステラボール) で、ふくみみんさんがレポされている通りかと思います。
■病は、むしろチャンス
普段は、医療関係の仕事をしています。
この仕事に就こうと思ったのは、二十歳のときだったかな。バイクを運転していたら、横から車にドンとぶつけられて、頭蓋骨骨折で入院することになったんです。
当時、大学受験で2年浪人していた時期でした。
ところが、入院したことをきっかけに、病気とか怪我をしたタイミングって、自分自身を見つめ直す機会であり、成長するチャンスなんじゃないか。
そういうことを、パッとひらめいたんです。
天からの啓示を受けたとしか言いようのない体験がきっかけとなり、医療に携わる仕事をしたいと思って、現在に至ります。
大学を卒業して約30年。現在でも「病は、むしろチャンス」という考え方は、変わっていません。
患者さんが自分自身を見つめ直して、それまで見えていなかった色々なことに気付くサポートをさせていただいています。
。。。この仕事が「楽しい」か、ですか?
うーん、患者さんとして出会った方が、自分自身と向き合い壁を乗り越えていく。その過程を伴走者としてケアしながら、大変なときもあるんですけど。。。人間として成長する、そういう瞬間に立ち会えたときというのは、「楽しい」というか、「嬉しい」ですね。お役に立てて良かった、という感情です。
■「それって成長じゃない??」
蒼井りるあさんの魅力は。。。う〜ん、一言でまとめるのは難しいですね (苦笑) 。
ただ、印象に残っている出来事をいくつか挙げると。。。
ばってん少女隊に加入した2021年の12月、彼女はこんなブログを書いています。
上手く歌えない自分に、それまで「しかたないなって気持ち」だったけれど、ある日、悔しくて涙が出てきた。そんな姿を見た家族からの、”悔しいと思えることが成長” という主旨の言葉で、あぁそうなんだ、これが成長なんだと納得したという内容です。
彼女の場合は、同期に柳美舞さんという素晴らしい歌の才能の持ち主がいることもあり、どうしても比較してしまうというか、できない自分に対する葛藤があったと思うんですね。
でも、その葛藤に対して、誠実に向き合ったからこそ、涙が出てきた。
あれから、約一年後。柳美舞さんが高校受験に専念するため、少しだけばってん少女隊の活動をお休みしたとき、各メンバーがほぼ毎週のようにソロコンをしていた時期がありましたよね。
蒼井りるあさんのソロコン (2023年 2.11@DRUM LOGOS) を観に行きましたけど、りるあさんがソロでステージに立っていたのは、ライブ全体の三分の一くらいで、あとのステージは、先輩メンバーがサポートに入っていました。
りるあさんは「今の実力では歌いたくても歌えない曲がある」ことや「本当にりるあのソロコンなのかと思うほど、先輩の力をたくさん借りた」と、言っていました。
なんというか、一見すると自虐的なコメントなんだけれど、それをステージの上で、恥じることなく、しっかりと自分の言葉にできていました。
あ。。。「できない自分に葛藤する段階」を乗り越え、「今の自分を受け入れて前を向く」ようになれたんだな。そんな風に感じました。
■自分の "好き" を見つけてください
もう一つ、印象に残っているのが、2021年のスタプラフェス (2021年 10.30@横浜アリーナ) です。
りるあさんが、事務所の先輩である超ときめき♡宣伝部の坂井仁香さんの大ファンなので、本当は人見知りの希山愛さんが勇気を持って声をかけてあげて、2ショットを撮ってもらったというエピソードがとても好きです。
2ショットに写っているりるあさんが、恋する乙女の顔になっていて、こんな表情をするんだ、本当に大好きなんだな、と思いました。
ちなみに、スタプラフェスは、スターダストプロモーション所属のアイドルが一堂に会するイベントで、りるあさんにとって、その年が初めて出演者として参加した回だったんですが、ブログで全4回 (※) にわたって「スタプラフェスが楽しかったー!」という思いをつづっています。
りるあさんが「アイドル」というものに、心からリスペクトを持っていることが伝わる、素敵なブログでした。
それからスタプラフェスに関連して、私の、もう一人の「推し」についてお話ししさせてください。
ばってん少女隊を好きになり始めたとき、大きな入り口となったのが、瀬田さくらさんです。
私にとって、初めてのばってん少女隊現場が9月にあり、その翌月にスタプラフェスがありました。
38人のアイドルの皆さんが歌いつなぐ “シンデレラメドレー” があり、瀬田さんが「みんなの良いところ、可愛いところたくさん見つけてくださいね」と言った場面で、なんて素晴らしい人なんだろうと思ったんですね。
後々知ると彼女自身が、良い意味でヲタクなので、そういう素直な気持ちを乗せた「自分の ”好き” を見つけてください」という言葉だったんですけど、あのイベントは38人の中から投票で1位を決めるイベントです。本来なら自己アピールをする場面なのに、「みんなの良いところを見てください」と言える。
そういう彼女の、人としての博愛性と言ったらいいのかな。気持ちの大きさと言うか、その心意気みたいなものに惹かれたのも、ばってん少女隊を好きになる理由として大きかったです。
だから、今でも現場で振ってるのはりるあさんのメンバーカラー:ピンクのペンライトですけど、腕に巻いてるラバーバンドの色は、瀬田さんのメンバーカラー:紫です。
自分自身をどんなアイドルファンか分類すると。。。”ぼっち系ヲタク” ですかねぇ。
現場仲間と呼べるような方はいませんし、職場でもアイドルファンであることは明かしていません。一人で密かに楽しんでいます。
実は、隊員さんとじっくりお話しするのは、今回ふくみみんさんとお話しするのが初めてです。
新規隊員さんにお伝えしたいのは、もし「一緒に行く知り合いがいないから」という理由で現場に足を運べていないとしたら、一人でも大丈夫ですよ、ということです。
現場に「おひとり様」は、けっこういらっしゃるような感じがしますし、そもそもライブ中、ステージに夢中になるので、「あいつ、ぼっちだな」とか、そんなことは皆さん気にしてないと思います (笑) 。
現場で初めて発見できることもありますので、是非、ライブに足を運んで、自分の ”好き” を見つけてください。
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