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◇今月の隊員さん◇ 第93回:ゆだしさん

【プロフィール】-----------------------
男性、20代、職業:介護士、福岡県在住
ツイッター●https://twitter.com/YuDaShi_BGdaZ
隊員歴:2020年1月から
主なアイドル遍歴:ももいろクローバーZ、すし娘
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 ゆだしさんは、福岡県在住、28歳の男性隊員。ばってん少女隊の単独ライブ初参戦は、コロナ禍になって以降だが、実は前身グループ:F-girls (仮) 時代のステージを観ていたこともある、”隠れ古参経歴” の持ち主だ。
 現場では自作の “ゼッケン” を身に着けて参戦しており、どんな文字のゼッケンを用意してくるか、一部の隊員さんの間で話題にもなる彼に、推しの上田理子さんや、アイドル現場についての話など、様々に語ってもらった。


■「楽しそうだな。あの人たち、ばってん少女隊のファンだよな」

 ばってん少女隊に興味を持ったのは、2020年1月のスタプラフェス (1.19@横浜アリーナ) です。
 特に、惹かれたのが上田理子ちゃん。目力があって、その歌声にすごいパワーを持ってるなと感じて、単独ライブへ行きたい気持ちになったんですね。ですけど、コロナ禍に突入した時期だったので、ライブがほぼなくて、Blu-rayを買って繰り返し観たり、YouTubeとかもあの時期よく配信してましたから、そういうのを観て過ごしてました。

 もともと、ももいろクローバーZのファンで、アイドル初現場は、ももいろクローバーZになって最初のZepp福岡公演 (2011年 6.19) です。
 あの日は座席有りで、僕は2列目のチケットを引いたので、それまでテレビやパソコンの中でしか観たことのなかったももいろクローバーZを、本当に間近で観ることができ、感動しました。
 それからも、毎年関東で行われるライブ:夏のバカ騒ぎはいつも観に行ってました。東京に兄が住んでいて、遠征しても泊めてもらえたので。
 そういう中で、ばってん少女隊についても、前身グループ:F-girls (仮) として活動していた姿を、ももクロどんたく (2015年 4.4-5@PayPayドーム) 、太宰府でのももクロ男祭り (2015年10.31@大宰府政庁跡・太宰府天満宮) で、オープニングアクトとして登場したところを観ています。
 太宰府ではもうばってん少女隊になっていましたかね。。。その記憶も危ういくらいです。あくまでももいろクローバーZが目当ての参戦だったので (苦笑) 。

 そして、冒頭で話したきっかけでばってん少女隊に興味を持ち、やっと行けた単独ライブが、”ふぁんtasy” の福岡公演 (2020年 11.8@Zepp福岡) です。
 あの日は、早めに会場に行き物販でグッズを買って、開場時刻まで一人でPayPayドーム外周のベンチに座り、当時の最新アルバム「ふぁん」の歌詞カードを、ずっと眺めてるっていう時間を過ごしました。
 近くのフードコートには、隊員さんらしき人がたくさんいたんですけど、声はかけられなかったです。「あぁ。。。楽しそうだな。あの人たち、ばってん少女隊のファンだよな」と思いながら。
 ライブ本編より、開演前の記憶の方が強く残っている、そんなばってん少女隊初現場でした。


■ゼッケンがトレードマーク:ゆだし隊員誕生

 そこから、現場での知り合いが増えていくきっかけの一つが、ゼッケンです。
 ゼッケンの始まりは、りるみゆ (蒼井りるあ、柳美舞) が加入して、今の体制お披露目のオンラインライブ「新学期deshite」(2021年 4.2) で、メンバー全員が自分の名前のゼッケンを着けていた姿 (動画はこちら:16:35〜) を観て、そのアイデアを頂戴したところからです。
 現場で初めてゼッケンを着けたのは「わたし、恋始めたってよ!」のリリースイベント (2021年 11.14@かしいかえん) のとき。
 推しの上田理子ちゃんの名前のゼッケンを着けて、特典会でチェキを撮ってもらいました。

 理子ちゃんから「ゼッケンなんだから、次は自分の名前を書いてきてください♪」みたいな感じで言ってもらって「ゆだし」というゼッケンを作り、その後も色んな文字でゼッケンシリーズを続けるようになりました。
 現場での隊員さんたちからのウケも良くて、知り合いも増えていきましたし、ばってん少女隊のみんなも面白がってくれて、ゼッケン=自分の武器というか、アイデンティティみたいになっていったんですが。。。
 2022年の「春の入隊式」ツアーで、公式グッズとして「隊員たすき」が発売されます。

 購入すると、隊員としてメンバーから自分の名前を書いてもらえる特典会も開催された公式グッズで、あれを知ったときの気持ちは、なんというか、競合他社が現れた! しかもオフィシャルじゃん! みたいな (笑) 。
 だから、正直、ちょっとだけ病みました (笑) 。 
 さっきもお話したとおり、自分=ゼッケンを着ける人みたいな感じで楽しかった中での「隊員たすき」発売だったので、どうするよ? と (笑) 。
 そんなとき、特典会で理子ちゃんからアドバイスをもらいました。
 理子ちゃんは、どんなアドバイスをくれたと思いますか?
「ゼッケンとたすき、両方着けてくれば良いじゃん!」と、平和的な解決方法を提案していただきました。
 機転が効く理子ちゃんらしい言葉ですよね。ファンの尊厳を傷つけず、しかもグッズも買ってね、みたいな (笑) 。


■思い出に残っているライブ〜推しの誕生日祝い〜

 特に思い出に残っているライブは、ばってん少女隊年末ワンマンライブ「わたし、恋始めたってよ!」の東京公演 (2021年12.18@品川ステラボール) です。
 これはライブ本編というより、道中の思い出なんですけど (笑) 。
 朝イチの飛行機で福岡⇒東京へ遠征する予定だったんですが、機体のトラブルで出発時刻が大幅に遅れて、福岡空港で待機することになったんです。
 同じ境遇になった隊員さん何人かと一緒になって、「今月の隊員さん」に登場した方だと、むさしさん (※) とお話したりしながら出発を待ちました。
 結局、予定より3時間遅れてやっと東京に着いたんですけど、その時点で第1部はとっくに始まっている時間でした。空港から大急ぎで電車に乗って会場へ向かって。
 とにかく1秒でも惜しかったので、会場に着く前に装備を整えておかなくちゃ、と、品川行きの電車の中で、僕はゼッケンを着け始めるし、むさしさんはオリジナルの真っ赤なソフトバンクユニフォーム (背中の名前は「R.UEDA」、背番号は810) を着るわ、「ペンライトは?」「 (公式グッズの) カラーマスクは?」と、てんやわんやしてて (笑) 。
 もう一人、一緒に向かってた隊員さんがいたんですけど、僕とむさしさんを横目に、後から「二人の勢いがすごくて、めっちゃ怖かった。。。」と言われました (笑) 。
 ちなみに会場に入ったときには、第1部のアンコールが終わったくらいで、ほとんど観ることはできず、でした (涙) 。

(◇今月の隊員さん◇ 第45回:むさしさん )


 それから、昨年の中野サンプラザでのライブ (2022年 11.26) で、ゼッケンを使って、理子ちゃんの誕生日をお祝いする写真を、隊員さんたちと撮ったことも良い思い出です。
 もともと、僕が隊員になる前、ばってん少女隊の悲願だったNUMBER SHOTへの出演を果たした日 (2019年 7.21@福岡・海の中道海浜公園) が、西垣有彩さんの誕生日でもあり、隊員さんたちが会場でお祝い写真を撮っていたことを知っていました。チェホさん (※) の動画の最後等で観たことがあったので (その動画ツイートはこちら) 。
 隊員さんたちが一人ずつ文字がプリントされたTシャツを着てメッセージを作り、正面からは「17」「歳」「の」「あ」「り」「っ」「さ」「も」「愛」「し」「て」「ま」「〜」「す」。
 そして、背中に「お」「誕」「生」「日」「お」「め」「で」「と」「う」「㊗️」「あ」「り」「っ」「さ」。
 温故知新というか、今の現場でも同じように、隊員さん同士の仲の良さと、理子ちゃんの誕生日のお祝いを同時に表現できたらなと思って、みんなで撮りました。
 思えば、皆さんよく参加してくれたなって思います。知ってる方もいれば、そのときに「はじめまして」と挨拶して、参加してくれた方もいました。
 ゼッケンを配る係、整列を担当する係、画角調整をする係など、本当に、色んな方々が協力してくださり、この写真を撮ることができました。
 関わってくださった全ての方々に感謝申し上げたいです。

(◇今月の隊員さん◇ 第78回:チェホ(*`・ω・´)ふぉぉぉさん )


■職業:介護士

 現在、職業は介護士をやっています。大学を卒業して、新卒で介護士になりました。
 もともと、高校時代から、やりたいことや、就きたい職業がなかったんですね、何も。
 大学受験のときは、目的がないなら九州で1番の大学を目指そうと、九州大学を受験して、当然のように落ちました。
 1年浪人したんですけど、どうにも身が入らなくて、また落ちたんですよ。
 2浪になって、いよいよヤバいなと、真剣に勉強したんですけど、今思えば、目的がない中でやってるから身になってなくて、九州大学3度目の不合格。で、後期試験で受かった佐賀大学に入学しました。
 佐賀大学に入学した理由は、福岡県の実家から通えるからです。
 実は1浪目のときに鹿児島大学に合格してたんです。
 ですけど、一緒に住んでいた祖母から「お前は、そばにおってくれんか」と言われまして。その言葉で、じゃあもう1年がんばるか、と2浪して、それで、佐賀大学を受験したというわけです。

 ずっと、おばあちゃん子だったというか、小学生の頃から家に帰ったら、祖母の話し相手になったりとか、日常生活の中でも一緒に過ごす時間が多かったです。
 大学生になってアルバイトをしたり、家にいる時間が短くなる中で、祖母が倒れ、介護サービスを利用するようになりました。
 僕はというと、大学三年生になっても、やりたいことがまだ見つかってなくて、経済学部に通っていたので、何となく、将来の進路は地元の銀行かな。。。なんて思っていた時期でした。
 家に介護サービスの職員さんが来るようになって、初めて「介護」という仕事を目の当たりにしました。職員さんの仕事ぶりは本当に誠実で、祖母が日常生活を送る上で生じる様々な "困りごと" に対して、下支えをされていました。
 一般的に介護士という職業は、賃金が安いとか、精神的・肉体的負担が大きい、というイメージがあるかもしれません。でも、そういう漠然としたイメージではなく、祖母が受ける介護サービスを通して「こんなに直接人の役に立つ仕事があるんだ」と、初めて実感できる職業に出会えました。

 職員さんの背中に「憧れた」というか、大学四年生から、僕も介護のアルバイトを始めました。
 職員さんの姿に、こんなに「憧れ」や「やりがい」を感じられるなら、僕はこの職業に向いてるかもしれない、と思って。
 そして、大学を卒業し、正社員の介護士として働き始め、今年で5年目です。
 休みが暦どおりではないし、休みを連日取るっていうのも難しいです。だから遠征は大体日帰りの弾丸です (笑) 。
 正直、推し活をするには時間のやりくりなど大変な職業ではありますが、昨年は介護士として国家試験にも合格し、現在もしっかりと「やりがい」を感じながら仕事ができています。


■「隊員さん同士の関係性が大好きです」と、上田理子は言った

 理子ちゃんの魅力は。。。メンバーカラーが赤だし、グループのセンターと見られがちというか、もちろんそういう魅力もある一方で、僕は、他のメンバーを引き立たせているときの理子ちゃんに、大きな魅力を感じます。
 自分よりも美舞ちゃんを際立たせようとか、オチが欲しいところでは愛ちゃん (希山愛) に話を振ったりとか。
 僕の推し遍歴は、ももいろクローバーZでは有安杏果さん推しだったんですけど、彼女もそういう力を持っていました。自分が前に出ていく力がありながら、局面に応じて立ち位置を変えて、他のメンバーを引き立たせる。そういうところに魅力を感じていました。
 そして、理子ちゃんの言葉で大好きな言葉が、昨年の結成7周年記念ライブ (2022年7.3@福岡国際会議場) での最後の挨拶です。特に好きな部分が、大意として以下のとおりです。

・『OiSa』をきっかけに、新しくばってん少女隊のファンになってくださる方が増えた。
・それは、ずっと今までばってん少女隊を応援してくれてた隊員さんたちが、あたたかく (新規さんを) 迎えてくれるからだと思う。
・私は、スタッフさん含めて今のばってん少女隊、そして隊員さん同士の関係性も大好き。
・この状態がずっと続くように、これからも駆け抜けて行きたいので、応援よろしくお願いします。

 話がちょっと飛ぶかもしれないんですけど、高校時代、ももいろクローバーZを好きになって、「俺ってももクロが好きなんだよ。だから、ももクロが好きな人や気になる人がいたら、是非声をかけてね」と、素の自分をオープンにしてましたけど。。。正直、なかなか周囲に理解してもらえなかったですね。
 クラスでも部活でも、普通にみんなと仲が良かったんですけど、「ライブに行ってみない?」っていう誘いには、賛同してくれる友だちがいませんでした。
 だから、いつも一人でアイドルのライブへ行っていました。東京に遠征に行くときも同じです。学生時代、ほぼいなかったですね、現場仲間が。

 今は、ばってん少女隊のライブが楽しいのと同時に、隊員さんたちと知り合ってお話しすることが楽しいなと思っていて、7周年記念ライブのときは続々知り合いが増えている時期でもあったので、そんなタイミングで、なんというか、理子ちゃんからの言葉がとても嬉しかったです、うん。
 推しが認めてくれたというか、そういうの良いよねって言ってくれたことが有り難かったですね。

 毎回現場行くたびに、初めて見かける方がいて、席が隣だったり、物販に並んだときとか、話せそうだなって思ったら、積極的に話しかけるようにしてます。
 もちろん、「一人が好きだ」っていう人は、それで良いと思うんですよ。その人のスタイルだから。
 ただ、昔の僕みたいに、誰かと話したいけど、でも話しかけるのに勇気がいるっていう人には、やっぱり自分から声をかけてあげたいです。
 それがきっかけで、その人の交友関係が広がれば最高ですし、その日、初めてばってん少女隊の現場に来た人が、気軽に話せるような雰囲気づくりっていうのを大事にしていきたいな、と思っています。





【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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