A-SPICEのBlue-goldと呼ばれる書籍

A-SPICEのプロセスリファレンスモデルとプロセスアセスメントモデルは無償で公開されています。

ただ、よくある議論として、このドキュメントを読んだだけでは実際に適用する具体的内容がわからない、というものがあります。その点については僕も同意しますし、トレーナーもそういっていました。

なので、より詳細なガイドブックが提供されています。こちらは有償です。A-SPICEを出しているVDAという会社が出版しています。その通称がBlue-goldです。本の色が青と金色だから、みたいです。

英語版(50ユーロ)

日本語版も出ていて、13,000円です。翻訳コストもかかってますから仕方ないですね。↓のNo28です。


最近少しずつこちらを読んでいて、興味深かったことを書きます。

トレーサビリティは結構厳密に条件が定まっている

ASPICEに限らないですが、標準系でかならず課題になるのがトレーサビリティです。ASPICEでは双方向トレーサビリティと一貫性ですね。で、ASPICE本体では特に細かいトレーサビリティが満たしていなければならない条件が書かれていないのですが、Blue-goldには書かれています。そこには、個別のソフトウェア要件やテストケース、テスト結果に対するトレーサビリティが必要だと書かれています。

ASPICEの世界ではBlue-goldはかなり尊重されるようなので、それぐらいの粒度のトレーサビリティを取っておかないと評定が下がることになりそうです。


ASPICEではアジャイルを許容している

許容というか、アジャイルでダメな理由がない、という説明がされています。これは過去記事でも書きましたが、ASPICEはWhatしか規定しておらず、Howは規定していない。ということに起因しています。アジャイル(というか実際の方法論なのでスクラムとか看板とかですかね)はHowなので、ASPICEとしては何ら問題にならない、という解釈ということです。


こんなかんじですかね。他にあったらまた書きます。

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