論文:ソフトウェア要求仕様書に基づいたテスト項目作成手法の提案
今回はこちら。そうそうたる面々が執筆者に名を連ねていますね。
ここで出てくる「テスト項目」って「テストケース」と用語使い分けされているんでしょうか。
まとめると
・4つのテスト観点の分類がある
・それらを組み合わせてテスト項目を作る
・作ったテスト項目は、再現率99%を超えた。が、数が多すぎる
ということです。アブストラクトに
>要求仕様書の欠陥を発見できた
という文言があるのですけど、話が飛んでいる気がするのは僕だけでしょうか。。
>テストケースを自動的に作成する要求分析ツールRENTA
これ気になりますね、あとで読む。
>4つのテスト観点に分類し
4つというのは、基本観点、派生観点、組み合わせ観点、期待結果観点とのこと。基本観点が動詞、派生観点が程度、組み合わせ観点が同時とか後にとか、期待結果観点がその名の通り期待結果。
確かにある程度これで書けそうですね。例外がありそうな気はしますが…。考え方的にはISO/IEC 29148の要求仕様の記述フォーマットに近いような気はします。
>テスト項目数が爆発的に増加するが、テスト項目の再現率が上がる
それはそうですけど…やっぱりうれしさがわかりません。まぁでも結果として99%を超える再現率が達成できたということは、テスト実行の手間を考えなければ、自動で同じテストが作れるってことになるのですよね。
>意味解析や日本語読解などの言語理解のための手法を取り入れる必要がある
現実的になテスト項目数となるのと、計算処理能力が上がってテスト項目数が多くても関係ない世界になるの、どっちが早いんでしょうか。
よりいい感じのテスト観点の分類はありそうだなーというのは思います。ひまなときに考えてみよう。
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