キーワード駆動テストの成功の秘訣

こちらでキーワード駆動テストの話をしました。では、どうすればキーワード駆動テストがうまくいくのでしょうか。経験から語ってみます。

成功のカギは、ずばりライブラリの質、です。

ライブラリとは、キーワードのレイヤ間の変換テーブルです。その質がキーワード駆動テストの質、と言っても過言ではありません。「質」にはどんなものがあるかですが、完全性、インテグリティ、無曖昧性、ロバストネスぐらいでしょうか。

完全性

必要なキーワードがすべて定義されているか、です。スクリプトを書き始める段階である程度の完全性が保証されていないと、書く人にとっては大きなストレスになります。

インテグリティ

不要なものが含まれていないか、重複がないか、です。重複があると必要以上にキーワードの数が増えてしまい、探しにくくなったり、メンテナンスしにくくなったりします。

無曖昧性

これは意外と大事で、キーワードが意味をちゃんと表現できているか、です。名は体を表す、がちゃんとできているかですね。キーワードは短い言葉にすることが多いので、意味が消えていしまわないように適切な言葉を使う必要があります。

ロバストネス

どれだけキーワードライブラリに手を入れる必要がないか、です。将来にわたってどんな使われ方をする可能性があるかを想定しながら、キーワードを定義することができるかどうかがロバストネスの高さを決めます。腕のいいキーワード定義者は、ここがうまい気がします。


で、ここまで語ってきて気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、これってプログラミング言語の関数定義と全く同じなんですよね。なので、そりゃ難しいですし、大切ですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?