ISTQB Automotive Software Testerを使って研修をした話
こちらの記事で
>はじめて自動車関連に入ってくる人たちの導入資料
という使い方を書きました。そのとおりに、社内で導入研修をしてみました。
結論としては、とっても良かったです。最低限知っておいてほしい項目が網羅的に書かれていて、初心者向けにはうってつけです。ただ、研修をする場合はシラバスに書いてある内容だけだと理解が難しいので、それぞれの項目に対してある程度説明できる人が講師をしないとだめですね。
今回はほぼ新人の人たちに対して実施したのですが、前回も書いた通り、本来はある程度ソフトウェアテストの経験がある人の方がいいです。JSTQBのFLぐらいの知識と経験があると、C0/C1などとMCDCの関係性がイメージできたり、A-SPICEのテストプロセスと一般的なテストプロセスの比較ができたりします。
あとは、試験勉強ではないのでシラバスの内容を取捨選択して話すことが理解を深めるカギだな、と。LO(Learning Objective)を網羅する必要はない、ということです。例えばISO26262であれば、安全文化の話とかちょっと理解が難しいですよね。まず実務における必要性が高くて理解してもらいたいのはASILの話や手法テーブルの話です。シラバスだとASILの決め方とか手法の選び方とかが深く語られていないので、そこら辺を厚めに補足しながら説明していくと「使える」研修になるかなと思います。
実は来月には営業の人向けに説明する機会があります。ちょっと話し方を変えて試してみようかな。
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