テスト実装というプロセス
ソフトウェアテストプロセスの中で最も大事なプロセスはどこか、とテストエンジニアに訊いたら、「テスト計画」「テスト分析」「テスト設計」と答える人はいても、「テスト実装」「テスト実行」と答える人は少ないのではないかと思います。テスト実装以降のプロセスは、比較的決まったことをやるだけだから、だと思われます。
でも、僕はテスト実装、結構大事だと思います。
では、そもそもテスト実装って何なのでしょうか。
JSTQBのFLシラバスでは以下のように紹介されています。
>テスト実装では、テスト実行に必要なテストウェアを作成、および/または完成させる。そこにはテストケースの順序を決定してテスト手順を作成することが含まれる
テストウェアを作り、テストケースの手順と実行順を決定する、ということですね。
↑ソフトウェアの品質特性を参考に、テストの品質特性があるとすると、「性能効率性」のほとんど、「互換性」の一部、「保守性」の一部、「移植性」の一部がテスト実装によって決まるのではないかな、と思っています。
あるテストエンジニアは「テストデータがよければテストプロジェクトは成功する」と言っていました。(テストデータはテストウェアの一部です)
まぁテスト実行が楽になるだけで、テスト実装からテスト設計が改善できるわけではないですね。
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