論文:自然言語で書かれた要求文の規則への整合性検査手法
過去に読んだ形式手法系の論文と同じチームから出ている論文のようです。
まとめると、
・ユースケースを入力に、モデル検査をかける手法の提案
・ユースケースから状態遷移モデルを作る手法は過去に提案済
・ユースケースから検査式を導出する点は少し工夫した?
ちょっと理解できていないかもしれませんが、これまで提案されている手法をくみ上げて、最終的にユースケースからモデル検査をかけられるところまでまとめた、と理解しました。
気になるところを引用します。
図1 提案手法の概要
おそらくこれがすべてなのかな、と思います。ユースケースから状態遷移モデル作るところは↓で読みました。ユースケースを書けばモデル検査できるって、めちゃくちゃ有用に思えますね。
結果、作るべき検査式6つのうち4つが出力された
実験結果はある程度よかった、ということです。実験結果としては検査式の方しかないですが、状態遷移モデルの生成の方は新しい提案をしているわけではなく引用しているだけだからですね。もし自分が論文書くことになっても、要らん実験はしないようにしないとな、と思いました。
妥当性の脅威
こんなこと書くんですね。そういう常識なのかもしれませんが、とても好印象です。次の実験する人がそこ狙えば先に進めるってことですからね。
Sinningらはユースケースの記述方法に形式的な定義を与えることで、ユースケースを状態遷移モデルに変換する手法を提案した
これも興味ありますね。ユースケースじゃなくて自然言語の要求だとよりよいですが、ユースケースは順序性が明らかだから状態遷移モデルには近いですね。
短いですがこれぐらいです。
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