論文メモ:An experiment to assess different defect detection methods for software requirements inspections
概要
シナリオベースドレビューは、アドホックまたはチェックリストベースドのレビューより効果的に欠陥を見つけることができた。
仮説
欠陥検出手法を比較する。シナリオベースドレビューのふるまいを知り、潜在的な価値を知りたい。また、特定の責務を持ったレビュアーをアサインすると欠陥検出の重複や抜けがなくなるのでは。
実験
SRSに欠陥を埋め込む。欠陥は漏れ(unstated)と誤り(incorrect, redundant or ambiguous)に分類。漏れはMF/MP/ME/MIに分類され、誤りはAI/II/IF/WSに分類される。
結果
行った16の実験の中では、シナリオベースはほかに比べて35%程度の検出率の改善が見られた。実験は再現可能なので、ほかの人も実施可能。
以下感想
「間違いだらけの設計レビュー」から参照されていたのは、漏れ、曖昧さ、誤り、という言葉だけだと思っていたので、予想外の内容でした。35%アップというのは素直にすごいですね。また、欠陥を埋め込んで検出率をみる、というのは王道ですが、自身がもしレビュー方法を提案するのであれば評価方法として使ってみたいと思います。