じんわりと。
人のいない夜の町を歩いている、家に向かって。
いまふと幸せなんだろうな、幸せかもなと感じている
たまにある不思議な感覚
なにか特別な喜びや嬉しさがあるわけでなく
自分の好きなことをして
ご飯を食べて
自分の好きな人たちと話して
のんびりと過ごして
そんな一日を終えようとしている
また明日から仕事で、朝には温かな布団から起きるのをためらって
次の休みについて考えながら電車に乗るのだろうけど
高揚感もなく、夜の海のように静かで穏やかで
少し冷たい
その冷たさと暗さと静けさに安心する
頭の中が空っぽで心地いい
いつもこうであればいいのにとほんの少しだけ思う