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【言論と誹謗中傷】支持者の質も判断材料となりうる。節度をもった発信を

言論とは
「口で言ったり文章にしたりして思想や見解を発表し、論じること」である。

言論は格闘のようなもので、形を変えた戦争とも言える。
互いに異なる思想信条、または利害関係がある。
現代では武力で争うわけにいかず、言論で戦うしかない。

言論は生易しいものではないが、争うためだけのものではない。
己が正しいと思う論を展開し、他者に影響を及ぼす。
どう受け取るかは受け取った者次第である。
理屈が通っていれば同意を得られるし、そうでなければ無視されるか反対意見が飛んでくる。
互いの意見や持っている情報を表に出し、新たな論が生まれる。
それを繰り返し、成熟していく(はず)。

難しいのは「正しいかどうか」だけでなく、利害関係が絡むところである。
どれだけ論が正しくても、ある受け取った者にとって不利益であれば同意を得にくい。

また、人は簡単に意見を変えられないものだ。
コロコロ意見を変えると信用されなくなるし、それまでの自分が間違っていたと認めることになるからだ。
「自分は間違っていた」と認めることは簡単なようでなかなかできないものだ。

武力闘争と違い、言論で世の中の動かすのは大変なことだ。
誠意をもって丁寧に論を展開すれば確実に広がってはいくが、時間がかかる。勉強が必要だし、根気がいることだ。

現代はネットの普及で誰でも言論を展開できるようになったが、言論と誹謗中傷がごちゃ混ぜになっている。

誹謗中傷は最近よく問題とされるが、簡単に言えば誹謗は悪口、中傷は嘘で人を貶めるものだ。

中傷は嘘なのでダメだが、誹謗(悪口)は多少仕方ないだろう。
ちなみに「誹謗中傷」も「差別」「人権」と同様に濫用されている。
罰則などを設けるなら「誹謗中傷の定義」をきちんとしないと言論の封殺になりかねない。

政治系の発信も最近ひどくなったと感じる。
批判は必要であるが、政策から外れたものがあまりに多い。
政治の場合は人格も判断材料となりうるので論評は必要だが、出所不明の情報も多い。
特に敵(対立勢力)への攻撃として使われることが多い。
いけないことではないが、基本は政策で勝負すべきと私は思う。

支持者の質も候補者(党)の評価に影響する。
自民党総裁選があったが、保守層から強く支持される高市候補の支持者の一部が過激化し、決選投票での票を減らしたとの情報がある。
出所がわからず定かではないのだが、複数から出ている。
真偽はわからないがありえるだろう。
私も総裁選のとき「行き過ぎてる人がいるな」と感じた。

一部過激化した支持者が他候補への誹謗中傷などを過度にすれば、ノーマルな人から嫌気される。

最近は落ち着いたが参政党の一部支持者も一時先鋭化していた。
現在は日本保守党の支持者が一部先鋭化している。
(一部のアンチもぶっ飛んでいるが)

あまりにも主張が強いとノーマルな人が引いてしまうのだ。
常識人として振る舞おう。

対立する党や人をそれだけの理由で攻撃するのはNOである。
言論は格闘だが、ただの喧嘩ではない。
異なる主張を戦わせ、最適解を探るものでもある。
「日本を守り繁栄させるにはどうしたら良いか」が目的である。
人を攻撃し傷つけるのが目的ではない。
攻撃は場合によってはやむを得ないことであるが、好んでするものではない。
あくまで国や地域のためにするものだ。

ネットでは評判の悪い石破首相だが、所信表明演説の最後のほうで良いことを言っている。
「かつての日本は、今ほど豊かではなかったかもしれません。しかし、もっとお互いを思いやる社会でした。皆に笑顔がありました。いつの間にか、日本はお互いが足を引っ張ったり、悪口を言い合ったりするような社会になってしまったのではないでしょうか。私は、もう一度、全ての国民の皆様に笑顔を取り戻したい。「すべての人に安心と安全を」国民の皆様、並びに、この場に集う全国民を代表される国会議員の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます」
https://www.kantei.go.jp/jp/102_ishiba/statement/2024/1004shoshinhyomei.html

石破茂さん、昔は麻生おろしに加担し、安倍政権のときも背後から斬りつけていた気がするが。まあいいか。

足の引っ張り合いばかりでは仕方ないので「日本をどうするか」で勝負しよう。

#言論 #誹謗中傷 #所信表明演説 #支持者 #政治運動

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