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ベラルーシ、ルカシェンコ7選 コンゴ民主共和国、紛争激化か

欧州最後の独裁者とか言われるタヌキ親父ルカシェンコが7選。
独裁体制なので当然だが。

アメリカがトランプ政権になったことでロシアによるウクライナ侵攻は停戦・休戦に向かうのではと言われている。
最近、戦闘が激化していたが、トランプ政権発足を見据えてのことのように思える。
ロシア、ウクライナ双方が交渉を有利にするため、少しでも占領地域を増やそうとしているのだろう。

ベラルーシは旧ソ連の国で、ロシアに経済的に依存しており、ロシアはベラルーシに西側に行かれては困る。
ベラルーシは特に資源もなく、工業製品をロシアに輸出することで経済が成り立っており、ロシアと手を切ることはできない。
また、独裁体制でデモの弾圧などをし、西側から制裁を受けており、ロシアに依存せざるを得ない。

ロシアはベラルーシに西側に行かれると困る。
勢力圏を失うことになり、さらにNATOに加盟されては「ロシアにとっては」敵になるので嫌なのだ。
また、仮にベラルーシが民主化すると、ロシア国内に波及し、体制が揺らぐ可能性がある。

ロシアとベラルーシは「相互依存」と言うのが正しいかわからないが、好む好まざるに関わらず、互いに離れられない関係にある。

ウクライナ侵攻はベラルーシの協力なしにできなかった。
逆に言えば、ベラルーシが協力したからできたとも言える。
つまり、ベラルーシが「さよならロシア」となればウクライナ侵攻は止めやすくなる。
ただし、前述のようにベラルーシはロシアに依存しており、それは難しい。

ベラルーシのルカシェンコはずっと停戦を訴えている。
理由は平和を望んでいるのではなく、兵を出したくないからである。
ベラルーシ軍は6万3000人、予備役14万5000人、準軍事組織が5万5000人。
北朝鮮がロシアに兵を出したが、その前にベラルーシに要請したはずだ。
ベラルーシが蹴ったので北朝鮮に頼った。

ベラルーシはロシアに依存しているが、ルカシェンコはしたたかなタヌキ親父である。
ロシアがベラルーシを切れないことをわかっている。
ルカシェンコが倒れるとベラルーシが混乱し、ロシアは混乱が自国に波及することを嫌がっている。それもわかっている。
野心家とも言われ、自分の身の安全を確保し、少しでも良い立場を確保することに長けているようだ。

ルカシェンコは本当に停戦を望んでいると思って良い。
理由は平和を望んでいるのではなく、自分が損をしたくないから。
それはさておき、ロシアはベラルーシを切れない。
ベラルーシがどう動くかもひとつ注目しておいたほうが良いだろう。

ちなみに中国も停戦しろと言っている。
こちらも気にしておいたよさそうだ。

次、コンゴ民主共和国。

反政府勢力が攻勢をかけ、主要都市の制圧を宣言したとか。

コンゴは紛争の絶えないところだが、資源がある。
中国はかなり前から目をつけており、平和維持活動に人民解放軍を送り、コンゴ軍の訓練や鉱山への投資、開発援助など、かなり力を入れている。
中国企業がコンゴのコバルトを精製し、アップルやマイクロソフト、ソニーなどに供給し、スマホなどに使われているということで問題になったことがある。
コバルトの採掘で児童労働があったとか。

コバルトはレアアースで、世界の埋蔵の半分がコンゴである。
日刊工業新聞によると「そんなに心配しなくて大丈夫」みたいなことを言っているが、私も知識が十分でなく、よくわからない。

実は南鳥島近海の海底にコバルトがあると言われている。
コストの問題等で採掘は簡単ではないと思うが、エネルギーを含む資源の調達は真面目に考えないといけない。
エネルギーの他にも肥料や鉱物など、あらゆるものがあるが、「重要鉱物」にコバルトも含まれる。
経済安保の分野で進んでいると思うが、このあたりも見ておく必要があるだろう。
資源調達のためにも、アメリカを中心とする「自由主義陣営」との連携強化を中心に、味方を増やすことが必要だろう。
そのためには力と知恵をつけること。
結局はここに行き着く。

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