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【分断と対立を助長する国連】夫婦別姓・皇位継承、余計なお世話です

国連の女性差別撤廃委員会から夫婦別姓や皇室典範について意見が出たとか。
意見が出たというだけで勧告などはまだ出ていない。
何か出たとしても無視でOK。

皇位継承については何度か書いているが、日本の国家としてのあり方に関わる重大なことだ。
国連に限らず、外の人間にとやかく言われる筋合いはない。

皇位は建国から今日まで男系継承でつないできた。
1500年以上続いてきたものだ。
これを途切れさせるということは、日本の国家としてのあり方が根本的に変わる、「別の国」になるぐらいの話である。

男系継承である理由は
・無用な争いを避けるため
・皇統(天皇の血筋)を守るため
である。

また、現行の皇室典範には
第一条
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」
とあるが、男系の女子であれば絶対にダメではない。推古天皇、持統天皇など、女性天皇の例はある。
ただ、女帝の称徳天皇のとき、弓削道鏡事件(宇佐八幡宮神託事件)があり、皇位が乗っ取られそうになった。
それ以来、男系男子継承が原則となった。

称徳天皇の在位は764年~770年。
次の女帝は明正天皇で在位は1629年~1643年。
1000年近く女帝は避けられてきた。
男子の継承者がおらず、男系女子の明正天皇が「中継ぎ」として皇位を継承した。

なので、男系女子であれば天皇になることはありうる。
しかし、先に述べたように皇位簒奪の危険があり、できるだけ避ける。

現在は
今上陛下→秋篠宮皇嗣殿下→悠仁親王殿下
と継承順位は確定している。
この段階で「愛子さまを天皇に!」というのは国体の否定になってしまう。
一般には広まっていないが、国会では「愛子内親王殿下を天皇に」はほぼ否定されている。

皇位継承はジェンダー平等思想とは無関係である。
建国以来続いているものを続けるかやめるかという話なのだ。
私は「続けるべき」という立場だ。

国家は現代人だけのものではない。
先人が紡ぎ、私たちが死んだあとは子孫が続く。
日本は天皇が「しらす」国である。
「しらす」とは「知らす」「知る」である。
統治とは、力によって支配するのが世界標準だが、日本はそれをしなかった。
皇室は武力を持っていない。でも倒されなかった。
それは倒してはいけないと昔の人はわかっていたからだろう。

天皇は「しらす」。臣下が実際に政治をする。
天皇は日頃から民をよく知っておき、いざという時に備える。
もし皇室がなくなったら、それはもう日本ではない別の国になってしまうだろう。

国連のことを書こうと思ったが天皇の話になってしまった。

天皇・皇室については重大なことだ。
政治利用してはいけない。政争にしてはいけない。
皇室をめぐって激しく争うことは、皇室に累を及ぼす(迷惑をかける)ことになる。
怒りや不公平感・不信感を煽って燃え上がらせてはいけない。

論を批判するのはかまわない。私もしている。
ただ、特定の党派を攻撃することに利用してはいけない。
あくまで「建国以来続いてきた皇統の護持」のために論評しよう。

令和3年12月提出の有識者会議の報告書にはこうある。
ーー
福沢諭吉が「帝室論」の中で、「帝室は政治社外のものなり」と述べているように、この皇室をめぐる課題が、政争の対象になったり、国論を二分したりするようなことはあってはならないものと考えます。静ひつな環境の中で落ち着いた検討を行っていただきたいと願っています。
ーー
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/taii_tokurei/pdf/houkoku_20211222.pdf

これは女系推進派の国会議員にもおそらく伝わっている。
今のところ表でギャーギャー騒ぐようなことはしていない。
考えは違えど、そこには敬意を表する。

ここから先は限られた人にしかわからない話。
「女性天皇に賛成か反対か」は私も答えに迷う。
「絶対にダメではないけどできればやめたほうがいい」という感じ。
「賛成・反対・どちらでもない」の3択なら「どちらでもない」にするかな。
女系天皇は「反対」。

保守(自称も含む)の中にも皇室について理解していない人は少なからずいる。
仕方がない。私も理解するのに時間がかかった。
みんな前提知識がなく、また奥深いので、なんとなく理解できても自分の言葉で説明するのは簡単ではない。

飯山さん、数年前に「ん?」という発言をされていた。
(ちなみに代表のもある)
アンチがネタにしているのでどの発言かわかると思う。
知っていたけど、選挙のときは身銭を切って応援した。
私は皇位継承については妥協しない立場だけど、ほとんどの人が理解していないことはわかっている。
だからちょくちょく皇室について書いている。
ほとんどの人が知らないだけなので、ある時点で理解していなくても「敵」ではない。

保守党の批判はしてかまわない。
ただ、皇室の件を攻撃のネタとして使うのは控えてほしい。政争の具にしてはいけないテーマなので。
建設的批判ならかまわない。

天皇・皇室については党派は関係ない。
国連とかいう分断を助長するアホは無視で。

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