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雨の日の苦すぎる思い出

人生60年生きてれば、雨の日の思い出だけでもたくさんあるけど…って言っても、大抵記憶の彼方だけど…
それでも雨の話題になると思い出すのが、上京したての若い頃の出来事。

実家は山奥といってもいいくらいの田舎で、のどかでトラクターも通れる広い道路があって、人混みと無縁で、人とすれ違うことが滅多にないけど、すれ違ったって余裕。

そんな私がど田舎から都内のアパートに越してきたある雨の日。
なんの用事だったか外を歩いてて、歩道で向こうから人が歩いてくるのを見て、プチパニックになりました。

なぜならその歩道は傘を上にさしたまま、すれ違えるほど広くなかったのです。
え、どっちに傾けるのがマナーなの?と心の中でパニックになったまま、そのおじさんが目の前に来てしまい、やったのがその人の方に傘を傾けることでした。
最悪です。
水がかかったかもしれません。それよりもかなり邪魔だったかもしれません。おじさんの舌打ちが聞こえた気もします。

心の中は一気に土砂降りです。
私のそれまでの人生でこんな狭い道路で人とすれ違うことなんて、まして傘を刺したまますれ違うなんてことなかったのです。
右か左か2択なのになぜもう一方を選べなかったのか。自分が情けなかったです。

パニックにならなければ、冷静に対処できたのではないか
今でも思います。
大事件でもないし、あの頃おじさんだったあの人も生きてるかどうかもわからないほどの何十年という年月が経ってるのに、こうして何度も苦く思い出されるやり直したい出来事


「田舎の民を自覚する者たちへ
東京はテレビに映る広い道路ばかりではない。狭い道をスマートにすれ違うシミュレーションをしておくことを心から提案する。」

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