世の中の車が全てEVになると言っている人たちをアフリカの真ん中にEVと共に放ちたい
その横を20年前のランクルで颯爽と駆け抜けるのである。
つまり、何を言いたいか。
「現状、EVは最適解ではない」
ということ。
もっと言えば、「ある地域では最適解でも、ある地域では最適解ではない」
ということ。
例えばノルウェー
エネルギー時給率が700%を超え、石油や天然ガスに加えて水力発電も豊富なこの国では電気には困らないわな。
だったら、全部EVにしても電力不足になることはないし、仮に今なりそうでも、投資することで電力を賄うことが出来ることは容易に想像がつく。
ここでは間違いなく最適解。
逆にアフリカやアジア(南米もかな)
一部地域を除いてまだ電気は貴重。
車を動かすことに使う電気なんてない。そこに電気を使うよりも、医療やデータセンターなど、使うべき所、開発すべき所は山ほどある。
そもそも内燃機関の自動車も普及しているか微妙な所で、BEVは無理な話。
そもそも良質なガソリンも貴重であるため、ディーゼルが主流であると考えられる。
そんな国にも「石油を使うな」と言えば殺人行為である。
つまりこの時点でEVは最適解ではない。
視野が狭いのである。
じゃあ、先進国である日本はどうか。
都心。短距離移動。ストップアンドゴー。日本の中枢機能があるため電力が集中。遭難することなんてない。迷子にはなるけど。
この環境では最適解かもしれない。
しかし、雪国。
暖房が必要。
田舎。
過疎地域が多く、隣の充電スポットはどこ?
北海道。
長距離移動では「電費」には不利。
本当に最適解?
いや、ガソリン、もしくはディーゼルを低回転で使った方が効率的な場面もあるのでは?
燃料は燃やせば暖とれるし。
EVを推進するのは間違いではない。
しかし、それが全てという論調はやめて頂きたい。
「選択肢を増やす」
トヨタの社長が言ってたことが全て。
トヨタはこの話題でよく批判される。
トヨタはEV化に消極。
ちがう。
EVもやるけど、他にもやれることがある。
それは正しい。
EV以外勝ち筋がない人がEVが全てと吠えてみてるだけで、EV以外にも答えがある。
先述のようにそもそも与えられた課題が世界中で異なりすぎるため、答えが様々あるのは至極当たり前な気がするが…
やれるなら他の問いにも答えを持ち合わせていた方がいい。商圏が広がる。顧客層が増える。
トヨタはそれが出来る。THSというドル箱を持ち、利益を出しながら次の選択肢を待てる。
THSを持たない他のメーカーは次への選択肢で失敗できない。だから最も失敗確率が低いと思われるEVに全振りするのかもしれない。
以上が私の見解。
最後はトヨタ推しになってしまったが、本来環境政策をEVに押し付けなければ欧州メーカーもエンジン技術でトヨタと差を空けられずに済んだのかもしれないが、一旦止めると宣言してしまったことで、エンジン開発もビハインドするだろう。
小排気量のクリーンディーゼルや、高性能なダウンサイジングターボなどトヨタより優れたエンジンは沢山あっただろうに…
あとテスラ。
あれはUIやUXがブランドを作った所もあるため、EVが凄いとも言えない。仮にあのUIのレクサスのガソリン車が実現できたとして、テスラの3分の2程度の価格で出たらある程度売れてしまうだろう。
EVの王=自動車の王になるにはもう少し様子を見る必要があるように感じる
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