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赦すことは与えること
英単語で許すはforgive
忘れるはforget
いつも思う、誰かを、何かを許すときに人は何かを相手に与えて
何かを忘れたときに、知らない間に何かを得ているのではないだろうか、と。
日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハンの『赦し』を観てきました。同級生を殺した再審中の女性と殺害された女子高生の父親と母親の苦悩が描かれていました。
とても重たいテーマの映画なので終わってから苦しい気持ちでいっぱいになるのでは、と予想していたのですが、そうなりませんでした。それはきっとこの苦悩する3人がそれぞれの形で赦しを求めて手に入れ、前に進もうとする最後に救われた気がします。
少年犯罪の裁判からインスピレーションを得た物語とありますが、日本在住の外国人監督だから書けたのではないかと勝手に感じました。日本人監督には描けない世界観。
原題はDecember,。どうして12月なんだろうとググッてみましたが見当たらず、個人的にいろいろ想像してみました。キリスト教では12月といえばクリスマス。クリスマスはイエスキリストが最後には十字架につけられ死んでいくことをわかっていながら、神がそのひとり子を人間の世界に送り出した日。知っていても知らなくても全人類が赦された時が12月…かな、と。
耐え難きような哀しみも、赦すことで前に進めるようになる。やはり赦す時に人は相手に見えないなにかを与えているのではないだろうか?
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