「SD暗黒界への感想」について思うこと。(2011年8月環境)

はじめまして。🦀です。

某日、X(旧Twitter)にて
SD暗黒界の是非について戦争がありました。
あまり見ることのできない面白い戦争だと思いました。
デッキタイプの是非に触れることは一般的にタブー視されているからです。

私は戦争の内情について詳しく知りません。
ですが、少し見た中で「身内ではない外部からのコメントが欲しい」旨のpostをいくつか見かけました。

せっかくの機会なので、個人的に思うことを書こうと思います。
私にも身内でない第三者からの意見が欲しいことが多々あるためです。

ただし、"SD暗黒界"についてではなく、
"SD暗黒界への感想"についてです。

いち一般人の私が"SD暗黒界"自体に触れると、
また新たな火種になりかねないからです。

そして、
「所詮はモブプレイヤーによるひとつの考え方」として捉えてください。

この記事がニーズに応えられるものであれば良いなと思います。

■私が抱くSD暗黒界への感情

表題の件について、
最初に私の感情を明らかにします。

「使いたいデッキを使え。ただ相手にしたくない。」

以上です。
理由は後述します。

■SD暗黒界とは

ひとことで"SD暗黒界"と言っても、
ひとそれぞれ異なるイメージがあると思います。

共通認識がなければ会話は成り立ちませんので、
勝手にSD暗黒界の定義づけをします。


SD暗黒界とは、スーパードロー暗黒界の略です。

一般的な暗黒界と異なり、
デッキの回転率やウイルスカード(※)による手札破壊を重視しています。
 (※魔のデッキ破壊ウイルス、闇のデッキ破壊ウイルスを指します。)

サイクロン・激流葬などの汎用魔法・罠の採用枚数を減らし、
ドローソースやウイルスカードを増やした形になっている場合が多いです。

ところで
コンボデッキ(※)では、汎用魔法・罠を引きすぎることにより、デッキが回転しない状況がたびたび発生します。
(※具体的にどのデッキを指すかはあえて伏せますが。)

暗黒界デッキで大げさに例えるならば、
スノウ、ハリケーン、サイクロン、激流葬、警告、宣告
のような手札です。

この手札で戦えるかどうかはともかくとして、デッキは回転しません。


そこで、
   1. 汎用魔法・罠などで目指す役割をウイルスカードに集約
   2. 集約によって空いた枠にドローソースを採用
   3. デッキ回転率に比重をおいたプレイを目指す
上記、3つの特徴を持つデッキタイプが登場しました。

 "それがSD暗黒界である" と今回は定義します。

■Xで見かけた意見について

SD暗黒界について、Xでいくつかの意見を見かけました。
 「先攻長い」
 「楽して勝つのが腹立つ」
 「運ゲー」など。

それぞれの意見に理解ができるところがあります。
それらについて、私の考えをコメントしていこうと思います。

■「先攻長い」について

基本的に問題ないと思っています。

先攻展開の長さに耐えられない場合は
精神衛生上、別のゲームをすべきと思います。
(その観点で辞めたゲームが私にはあります)

ただし、プレイの一挙一動ごとに思考するなどの遅延行為がない範囲ならです。
事前にそのデッキの動きを予習してくれてればそんなことは起きないと思います。
最低限、対戦相手の存在を忘れないで欲しいです。
対戦相手にも質の良いゲームをする権利はあります。


■「楽して勝つのが腹立つ」について

ゲームとして、楽して勝てるならそれに越したことはないと思います。
(※チート、グリッチはNG)

楽して勝てる戦法について、
どうしても自力で対策ができないなら、ルールで規制するor引退しか選択肢はないと思います。
血の代償に特殊制限をかけるとかね。

たびたびXで燃えているフリーデュエルでの
「うららGなどの手札誘発禁止にします!」の手法は、そういう意味では賢いと思います。

しかし、楽して勝てるデッキにも何かしらの弱点があることが多いです。
もし、楽して誰でも勝てるデッキが本当に存在するのならば、
精神衛生上、そのゲームを引退したほうが良いと思います。

また、運ゲーに持ち込むこと≒楽して勝つ と認識している方もいると思います。
その認識については次項で触れます。

■「運ゲー」について

難しい話題です。
これも人によって意見が分かれるところだと思います。
結論を書くと、私は運ゲー否定派ではありません。
場合によっては運ゲーに持ち込むことも必要と考えています。


ここで仮定の話をします。
シングル戦にて、以下3つの条件を持つデッキがあるとします。
   1. 先攻の場合に80%の確率で勝ち、20%の確率で負ける。
   2. 後攻の場合に20%の確率で勝ち、80%の確率で負ける。
   3. 使用者の実力を問わない。

さて、このデッキのマッチ勝率はどれほどあるでしょうか。
(※サイドチェンジは考慮しないものとします)
また、1本目の先攻確率は50%、お互いに負け先とします。


答えは50%です。
先攻の勝率が8割あってもです。

この50%の勝率の高さ・低さについては今回無視します。
伝えたいこととあまり関係がないからです。

話を戻します。
このようなデッキ選択は状況に応じてではありますが、合理的な選択だと私は思います。
使用者の実力を問わないため、対戦相手を格上と想定した場合に
勝率0%を勝率50%にまで引き上げる可能性すらあるからです。

ただ、勘違いして欲しくないのが
あくまでこれは仮定の話であって、SD暗黒界を指してはいません。
「運ゲーが必ずしも悪である」の命題を否定したいだけです。
運ゲーが必要な場合はそれに頼る必要があると考えていると伝えたいだけなのです。


ただ、私にも許せない運ゲーはあります。
分の悪い運ゲーを持ち込んでくるパターンです。

そのパターンのひとつとして、
自らの不利を加速させるにも関わらず、1対1交換を繰り返すパターンが挙げられます。

ところで
本環境の遊戯王をおおざっぱに表現すると、複数枚のカードを組み合わせることで
盤面の優勢劣勢を競うゲームです。

最初はお互いに5枚の組み合わせ(手札)を所持しています。
序盤から1対1交換を積極的に繰り返すことで組み合わせの絶対枚数を減らし、
自らが不利なトップゲーに持ち込むプレイヤーがいます。
過激的な表現をすると、先ほどのおおざっぱ遊戯王の完全否定です。

これでは分かりづらいと思うので、具体例を出します。
ただし、不利になる場合の具体例を出すといろんな世界から怒られるので、
有利になる場合でかつ、感覚で分かりやすいデッキ例で代用とします。


1対1交換の結果、
有利なトップゲーに持ち込みやすいデッキにインフェルニティがあります。
デーモン、ネクロマンサー、ZeroMax など、トップ1枚で強力な盤面を形成できるカードの絶対枚数が多いからです。

仮にお互いの場・手札がゼロになるなど、
互いのリソースが枯渇している場合に比較的有利なトップゲーに持ち込むことが出来ます。


ほかに比較的有利になる例にマシンビートがあります。
ギアフレームやレベル8機械族のトップデックによって、トレスの蘇生に繋がります。
お互いのリソースが枯渇している中で、
トレスが脅威になる盤面は多いと思います。

有利になるパターンについては上記のような感じです。

逆に考えると、インフェルニティやマシンビート相手にトップゲーを仕掛けるのはあまり得策でないということです。


ここで話を戻します。
不利なトップゲーに持ち込んでしまう原因について、
以下3つの仮説を立てました。

 1. 実力が不足しており、トップゲーに持ち込むことで格上への勝率が上がるため
 2. デッキ相性が悪く、自分に不利なトップゲーに持ち込んだとしても勝率が上がるため
 3. 不利なトップゲーに持ち込んでいることにそもそも気が付いていないため

1と2については合理的な良い考えだと思います。
好きではないですがやるべきです。

3については、巻き込まれる側からしたら堪ったものではないとだけコメントします。


結局、
必要な運ゲーはどんどんすべきであり、
不必要な運ゲーはやめて欲しい。
が私の主張です。

私は遊戯王カードをしたいのであって、
坊主捲りをしたいわけではないのです。

運ゲーについて、私が思うことはそんな感じです。

■私の感情に繋がる理由

最初に私の感情を書きました。
「使いたいデッキを使え。ただ相手にしたくない。」

文字通り、使いたいデッキを使うべきだと思います。
強いデッキでも弱いデッキでも結果に反映されるでしょう。

私がSD暗黒界を相手にしたくないのは、安定した回答(勝ち筋)を用意できないためです。


私はいろんなデッキを使用します。
いずれのサイドデッキにも、対暗黒界カードを7枚ほど採用しています。
(※暗黒界以外にもサイドインするカードを含みます)

ただ、そのほとんどのカードの共通点として、
初手にあれば急所に刺さるかわりに後引きの場合に役に立たなくなる点があります。

ところで
サイドインするカードの絶対枚数を増やすと、
デッキバランスが崩れることが多々あります。

1枚初動だと崩れる可能性は低くなりますが、
そのようなデッキはなかなかありません。

結局、SD暗黒界と対戦したくないのは
技術の介入が少なく、初手を見るだけで勝敗が決まるゲームをしたくないからです。

これは私の未熟が原因であります。

■本筋と関係ない感想①

私は暗黒界を使いたいです。
きちんと回った時のポテンシャルは環境最強レベルだと思います。
しかし、私の宗教的理由によって使用が許されていません。

それは暗黒界ミラーが発生した場合の解を私が持っていないためです。

私はミラーで負けることが許されない宗派に属しています。
そのため、解を持つまでは使用が許されていないのです。残念。

お詳しい方、教えてください。

■本筋と関係ない感想②

「●●デッキは暗黒界と相性が悪いから文句言ってるだけだろ」
こういうpostを複数のデッキタイプにて見かけました。

いくつかは私も同意見のデッキタイプがありました。
しかし、"暗黒界に対して有利を取れる"と私が認識しているデッキに対してもそのような意見がありました。

ひとそれぞれ、暗黒界の強さのボーダー認識は異なると思います。
展開の最大値を見る人もいれば、
だいたいの展開平均値はこれくらいだろとあたりを付ける人、
期待値を想定する人もいると思います。

ただ、雑に考えすぎではないかと思いました。

例としては、
「スキルドレインがあれば本当に有利ですか?」
というものがあります。

少なくとも私はスキルドレインを無視しやすいプレイ・構築にしている場合が多いです。
ボードアドバンテージを多少失ったところで、
ライフポイントをゼロにすれば勝利なのですから。


考えたことがなかった方がいらっしゃれば、
暗黒界の弱点を突いて倒す流れについて、
具体的パターン例を挙げてみるのも一考だと思います。
非現実的なパターンでもいいです。
数をこなすことでどんどん現実的なパターンに近づけていければ良いと思います

ただし、暗黒界はプレイヤーの方針や手札によって、展開が異なります。
慣れていないと少し難しいかもしれませんが。

■さいごに

これらはあくまで私個人の考えです。
意見はひとそれぞれで、尊重されるべきだと思います。
しかし、情報の取捨選択は必要です。
正誤判断も必要です。
それらの難しさはXで戦争する上で1番の課題だと思います。
私を含めた全ユーザはそれらを鍛える必要があると思います。


本記事について。
文字だけであり、読みやすい文章ではなかったと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

感想いただけたら嬉しいです。
(初投稿なので感想のもらい方はわかっていません)

以上です。🦀

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