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おこって おこって について
脱稿してかれこれどころか既にもう本が届いているかつ、再録集であるためいつもよりほとんど書くことは無いが記録。
本文の内容につきましては過去の記事を読むことを強くおすすめします。
ことのあらまし
もともと一本目(しば)を出した時から、4・5本漫画が描けたら紙媒体の再録集を出すことは自分の中で決めていた。
再録集はある程度の厚みがあればある程嬉しいような気がするので、最初は5本収録を考えたが、4本描いて5回目の参加で再録を出した方が数字的にも四季の回り的にも区切りが良い気がしたので4本収録にした。
基本一次創作・二次創作問わず、紙媒体で出したものについては完売した際に何処かしらのWeb媒体に全P載せている。
二次創作については他者が出すものはともかく、自分の紙媒体の再録については、所詮は他者の媒体を借りて作ったものであることと、出すメリットとコストを考えてそこまで必要性を感じなかったため(読みたきゃWebで読めばいいし、PDFで収録にしたものは印刷でもなんでも好きにすればいいと思うので)今まで出してこなかった。多分今後も二次創作については再録を出す予定ないです。
一次創作については、特に他者の媒体である事で思考にしがらみがないことと、これ一本あればしばらくの間自分の創作物を説明する時に自己紹介がてら活用できるな〜という意味合いも込めて作ることにした。
ある種ポートフォリオの感覚に近い。
中身について
タイトル
おこ(怒)って お(起)こって
奥付けでは『お(怒)こって』になっていますが、特にどちらが正解とか考えていないです。その時の私のニュアンスによります。
=LOVEの『呪って呪って』を聴いた時に思いついたと思うが、特に曲のイメージは引き継いではいないです。MVで大谷映美里さんがアーバンギャルドのMVみたいな格好しているのを見るたびに新鮮な気持ちでウケてしまう。(何の話……?)
自分がタイトルを付ける際、個人的に上手くいったと思う観点として、
タイトルの言葉でダブルミーニングが起こっている。(今回の場合、”起こって“と”怒って“
奥付けに記載するタイトルを一部変化させることにより、表紙に記載したタイトルから与えられるニュアンスが若干変化する。(今回以外の同人誌だと、二次創作で出した橋姫の本とかがそうだと思う。)
自分がわかる程度にふんわりとタイトルに元ネタやイメージ・連想したものがある。
があるので、今回のタイトルについては個人的にかなり上手くできたと思っている。
表紙・装丁
表紙デザイン
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デザインしていただきました。やったー!
デザインのコンセプト、イメージとしては
一枚絵ではなく、個々のキャラクターの立ち絵を配置したデザイン。(例として位置原光Z先生の短編集や九井諒子先生の『デードリームアワー』を挙げいてた)
ポップ。明るいがガチャガチャしたり激しくはない。
再録作品それぞれの表紙のカラー(しば:緑 海:ピンク 水槽:青 ひばり:薄紫)を何処かしらに配置してほしい。メインカラーは黄色。
タイトルなどのフォントについては特に指定なし。
みたいなことを企画書には記載していた。
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自分が想像していたようなものが無事形としてデザインされ本当にありがたい限りです。
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実際形になると本当に有り難いものでした。
【表紙デザイン】
さーだ 様
【装丁用紙】
表紙 NTラシャ スノーホワイト170kg (クリアPP)
口絵 マットコート110kg
本文 モンテシオン 単色スミ
遊び紙 スプリンクル シトラスホワイト
スプリンクルは『あかるい水槽』でも使ったけれどやっぱり可愛かったのと、以前自分が好きな二次創作同人誌でシトラスホワイトが使われていたのがめちゃくちゃ素敵だったのでもう一回使用した。
表紙と相まってよく仕上がったと思う。
本文について
3P・目次・奥付
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最初のページは再録分の表紙のラフ及び下描き。奥付けは今回の表紙のラフ及び下描きを配置した。
普段紙媒体のものでラフを出すことは殆どないが、(インターネットにはすぐあげている)今回はまぁ、記念本みたいなものだしいっか……という気概で載せることにした。もともと奥付は何もなし、3P目はしばの線画の予定だった。
目次は表紙の立ち絵をB・H・トーン貼り直して配置した。
ページ数をご丁寧に記載しているが、隠しノンブルのためあまり意味をなしていない。
本文・描き下ろし
誤字、塗りたしなどは修正。自分で持っている紙媒体に付箋で修正箇所を記し随時修正していく形で行った。
現時点で発覚した修正しきれなかったミス(というか追加したことで起こったミス)として、
しばのタイトルがトーン化されてなく不自然な形になっている。(正しいものは描き下ろしの部分に載せたものになります。)
ひばりの一部ページのセリフが抜けている。(こちら、ポストカードにて修正箇所を記載しています。)
がある。手に取ってもらうことに関して申し訳なさと、やっぱ一人で文章チェックやるの無理があったよな……と次回以降の反省に繋げていこうと思う所存です。
描き下ろしについてはしば2人が年末頃に描いたものをそのまま載せてしまったが、これに関しては申し訳なさと、それはそれとしてこの絵の線画が気に入っているので出さないのも勿体無いよな〜という気持ちが半々である。
このあとあとがきのスペースの物寂しさと、やらないといけないことなんもしたくねェ〜という感情からひばりたちをもう一枚描きおろした時には申し訳なさの方が上回った。
ゲスト原稿
自分が一次創作をしていることを知っていること。年内に飲みに行ったことがある人を中心に声をかけた。
3人に依頼して描かれなかったキャラクターをあとがきに描こうというのは最初から決めていた。
本当はもう一人、9月下旬ごろにあった大学の時の友人に声をかけようか悩んだが、あまりに直近すぎるためやめた。
ゲストの紹介がしたいのだがnoteにTwitterのリンクをどうやって貼ったらいいのかわからなくて詰んでいる。絵も含め各自で調べていただけると幸いです。
制作進行について
さっさと進めないとどうせやる気無くして詰むと意気込み前回のCOMITIA149の頃には既に表紙の立ち絵制作に取り組んでいた気がする。実際表紙依頼をする9月ごろには全員の立ち絵の下塗りまでできていた。
裏を返すと、そこから面倒臭くなって10月頃まで下塗りで進行が止まっていた。
口絵と本文以外で新たに描きおろしたものとして
表紙の立ち絵(カラー)4枚計8人
目次の立ち絵(表紙カラーの線画から再度トーンBH貼り直したもの)4枚計8人
描き下ろし立ち絵4枚
あとがき再録ver
ゲスト原稿(確か8月終わり頃にお願いした。本当にありがとうございました。)
になる。
本文描くわけじゃないし大丈夫だろと9月ごろからナメた姿勢に入ったため10月からバタバタすることになった。アホだね。
作業BGM
再録作業真っ只中にリーガルリリーのライブに行ったりしたので、リーガルリリーのアルバムを比較的聴いていた気がする。
他、作業BGMではないけれど制作にだれてしまった際、ぼちぼち活字を読んだりしていました。
今後について
取り敢えずヤケクソでCOMITIA151に参加申し込みをしたため、おそらく2月のコミティアで何かしらが出るとは思われる。恐ろしいことにまだ何も決まっていない。
結構な数を刷ったので最悪再録あるしな……と思っている自分が怖い。
COMITIA148で頒布した『あかるい水槽』がCOMITIA150にて開催されたヤングジャンプ様主催の「4時間スピード漫画賞」にて期待賞をいただいたため、おそらく12月5(木)頃にとなりのヤングジャンプにて掲載されます。
正直喜び的なところよりも個人的なツッコミどころの方が多くて嘘でしょ?という気持ちです。載るの?!本当に?半年前に描いた同人誌が……。
この辺りにつきましては後日また別で何かしら喋ると思いますのでよろしくお願いいたします。