【鉄血】なぜシノはヤマギを綺麗なお姉ちゃんの店に誘ったのか【シノヤマ】

いまさらなのですが、鉄血のオルフェンズを視聴しました。人間どうしのデカい感情に溢れていて最高でした!!
個人的には、シノヤマがかなり刺さってしまい夜も眠れない日々です……
そんな中で、自分の中で疑問がうかんだのです。

それは正しく今回の記事のタイトルです。なぜシノはヤマギの思いに気付いていながら、ヤマギを綺麗なお姉ちゃんの店に誘ったのか?

毎夜毎夜シノヤマのことだけを考え、自分なりに答えを出してみました。その中で、ふたりについて見えてきた事がたくさんありました。このnoteでは、その事について語りたいと思います。

こうした記事をかくこと自体が初めてで、既存の内容も多いかもしれませんが、あたたかく見守っていただけると幸いです。



①問題のシーンをおさらい


まずは問題のシーンをおさらいしてみましょう。

シノ『こいつが終わったらよ綺麗なお姉ちゃんのいる店奢ってやっからな』
ヤマギ『そんなの一人で行けよ』
シノ『なんだよ。ほんとつまんねぇ奴だな』
シノ『じゃあたまには二人で飲み明かすか』
ヤマギ(ふざけるなよ…人の気も知らないで…)

はい……
これ、ヤマギの思いを知っていながらのセリフなんです。視聴後、感情めちゃくちゃになりました。

これだから残酷ノンケは‼‼‼‼‼ってなりました。
(※しかし、この後シノが実はバイだったという事を知りダブルで衝撃を受けました。何度でもシノヤマに殺されるオタク。)
(※なんならヤマギに対して、宇宙には星の数ほど良いオトコはおるんやで?(泣)と半泣きになりました。)

一方で、いくら頭を使うことが苦手なタイプと言っても、ここまで無神経か?とも疑問が湧いたわけです。作中では仲間思いのシーンが多いシノ。ヤマギが傷付きそうなことを敢えて言うのには違和感があったのです。


②結論

まず、先に結論を述べたいと思います。
(読みやすい記事は結論から書けとあったので……)

ずばり、シノはヤマギの思いを直接確かめたかったのだと思います。

46話でシノがヤマギの思いに気付いていたことが判明するのですが、本人から聞いたわけではありません。ユージンとの会話で、確信を得たという流れです。

では、なぜ重要な最終局面を前にして思いを確かめたのか。
だって、ぶっちゃけ恋愛してる場合じゃないじゃないですか?こちらについては記事の最後の方でふれたいと思います。

では、これから重要なシーンや論点に分けて解説を述べたいと思います。


④続くシノの言葉に注目

シノに無神経なことを言われて(綺麗なお姉さんの店人間誘われて)不機嫌そうなヤマギ。
そんなヤマギに、シノは二人で飲みに行こうと言うのです。

なんというか少し違和感がありませんか?
お姉ちゃんの店が嫌そうだからって自分と二人で……なんて言います?

そこで、私はこう解釈しました。

綺麗なお姉ちゃんの店に誘う
※ヤマギの気持ちを確かめたいシノ。その為に発破をかける。

嫌そうなヤマギ
※やっぱ俺のこと好きじゃんってなるシノ

二人で飲みに行こう
※確信を持つシノ

この流れです。
正直、セリフだけではここまで読み取るのは、深読みもいいところです。
確信を持ったのは次に述べる行為があったからです。


⑤ヤマギの前髪に注目


ヤマギは長い前髪で片目を隠しています。そこが彼の容姿を魅力的に見せているワケですが、それは単なるオタクのための萌え設定じゃありません。
(オタクは太古の昔から片目キャラに弱い)

ヤマギの前髪の長さは、彼の内向的な性格を表す一方で、シノへの秘められた恋心のメタファーなのです。

では、例のシーンに戻ってみましょう。
綺麗なお姉ちゃんの店に誘われて、嫌そうなヤマギにシノがしたこと……

ヤマギの長い前髪をクシャッとかきあげるのです。
(いや、シノさん罪人すぎるがな……)

なんどでも言いますが、ヤマギの前髪は秘められた恋心のメタファーです。それをかきあげるということは、「お前の気持ちは分かったよ」っていう事なのでは????と。なんなら、「お前の恋心暴いてやったぜ?」的なニュアンスかと。

発破をかけられてまんまと嫌そうな顔をしたヤマギ。それを見て、この子は本当に自分のこと好きなんだってシノは感じたと思います。

だから、分かったよって伝えたくて、前髪をかきあげたのかな~と。
シノヤマって恐ろしく描写が丁寧だな〜と。
このシーンを考察していてしみじみ感じました。


⑥なぜ最終局面を前にして思いを確かめたかったのか

おまたせしました。では最後の要点です。
なぜシノは最終局面を前にして、ヤマギの思いを確かめたかったのかについてです。

こちらを解説する前に、46話でのユージンによる回想を振り返ってみましょう。

シノ『なあ。やっぱヤマギってよぉ。俺のこと好きなんかな?』
ユージン『はあ?何言ってんだよお前。今更か』

シノ『あっ。やっぱ?』
シノ『いやそうかな~とは思ってたけど俺ら家族だろ?身内でどうとかピンとこなくてよぉ

ユージン『えっ?そういう…?』
シノ『ほんといろんな奴がいるよなここは。気負い過ぎてガチガチの団長にヘタレが抜けきれねぇ副団長。何考えてっか分かんねぇ狂犬みたいな奴や筋肉バカや俺みてぇなのを好きになってくれる物好きもいてよぉ。いろんな奴がいるここが俺は好きだ。守りてぇよ鉄華団を』

シノは他の鉄華団のMSパイロットと比べるとかなり人間らしいキャラクターだったと思います。弟や大切なひとを亡くした昭弘、最初から覚悟の決まっていた三日月とは少し違うというか。
(個人的には、17話でギャラルホルンの大軍を前に「逃げてぇ〜」と言っていたのが印象的)

最後の作戦を前にして、恐怖心や不安が無かったはずはないと思うんです。だからこそ、戦うことの目的を明確にして、覚悟を決めたかったのでは?と。

シノの戦うことの目的は鉄華団を守ること。そして、鉄華団には、自分のことを好きになってくれた人も居て……
それなら、今その『好き』を確かめて、自分がやらなきゃとか自分が守らないとって思いたかったのでは?と。

そうです。
これが、最終局面を前にして、シノがヤマギの思いを確かめたかった理由です。

⑦まとめ


今までの内容をまとめると以下の通りです。

・シノがヤマギを綺麗なお姉ちゃんの店に誘ったのは、ヤマギからの思いを確かめるため(発破をかけた)
・思いを確かめて、自分が守りたいものを再確認して
最後の戦いへの覚悟を決めたかった

正直、はじめはシノヤマの事を『オタクを釣る為のカップリングなのかな?』とか思っていました。
なんなら、シノのバイという話も、シノヤマオタクを救済する為のリップサービスだったのでは?とも思いました。

しかし、場面を分けて2人の会話や思いや行動を分析するうちに、そんな事はないと気付かされました。
2人はちゃんと恋愛をして、物語の大切な一部を担っていた…

シノヤマって本当に眩しいなって思いました。マジで尊い。

⑧余談:シノヤマは実る可能性はあったのか?

これって正直みんな思ったと思うんです。
私は、全然ゼロじゃなかったよな〜と。
ワンチャンあった。なんなら、80チャンくらいあったと思います。

ヤマギはずっとシノという1人の人間の為に動いてきました。だけど、最後はシノが守りたかった鉄華団の事を、自分も守れるかな?と言います。
逆に、シノは特定の誰かではなく鉄華団の為に戦ってきました。だけど、最後はヤマギという1人の人間の思いを確かめて戦いに挑みます。

お互いの気持ちで相手を変えるって、そりゃあもう愛じゃんって思いました。
意識せずとも、好きな人に、自分を寄せちゃうのって恋愛あるあるだから……

⑨最後に

最後まで目を通して頂きありがとうございました。

結末自体は悲しいものですが、自分は本当にシノヤマに出会えて良かったなと思いました。
放送当時ハマっていれば、もっとたくさんのシノヤマ解釈が見られたんだろうと思うと悔しくてなりません……

もしも、私の記事を読んで下さった方の中に
『わたしはこういう解釈です!』だとか『こういう意見が当時は有力でした!』だとか、ある方がいらっしゃいましたらいつでも連絡お待ちしております。
たくさんの方のシノヤマに触れたいので!!

※ツイッター作りました。シノヤマ語りの為に!
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   https://twitter.com/kaor0120

それではみなさま良きシノヤマライフをお過ごしください。


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