220508 平子さん
一番好きな芸人としてもう何年もアルコ&ピースを推してきたが、ついに今日平子氏と遭遇した。高円寺の花屋。娘さんの手を引いた平子氏が入ってきて、「一本売りしてないかな〜」と言いながらおそらく母の日のプレゼントにするためのお花を探していた。
東京に住んでいると有名人に遭遇する瞬間が時々あるが、基本的に僕はかっこつけたがりなのでミーハー心と対峙することがしんどい。本当は涼しい顔をしていたいのに、その人有名人なんですか?自分世間に疎いもんで、という具合の顔をしながらガッツリ横目で見たり、ひどい時には周囲をウロウロしたりなんかもしてしまう。自分がどれだけ小者地味ているかを、自分の挙動から思い知らされる。
でも今日は慈しみ深い気持ちでいた。花屋の冷蔵庫を勝手に開けてしまう娘さんを注意している平子氏は、岩陰で我が子と無防備に戯れているライオンのようで、そこは誰のどんな都合も野暮も介入できない空間であり、ありがたく一瞥したのちにそこを去ることが美徳だと思わせるような、要は厄介オタのキモ解釈な訳ですけど、存在を拝ませてもらえたことも、メディアでは伝わりきらない平子氏の温かみを覗けたことも本当に幸せなことです。娘さんが産まれた回の放送ももちろん聞いていたのでこんな感慨深いことないですよ。(ここまで早口)