ヨガで人生の捉え方が変わった話し
僕は作業療法士というリハビリの仕事をしています。病気や疾患を持った方と長く関わります。
ご高齢の方と関わるなかで
「体にも心にも、その方の歴史が刻まれている」ということを学ばさせてもらいました。
「病気でも幸せに生きてる人っていいな」
「なぜ病気になるんだろう?」
「病気って防げないのか?」
と、いつも考えていました。
病気は防げるものがたくさんある
気がついたことは、肉体的にも精神的にも病気になるのには原因があるということです。
病気は防げるものがたくさんあります。
そして、病気のタネに気がつかないまま過ごしている人が多いように感じます。
予防医学の話題は多いですが、まだまだ予防できているとは言えません。がんや精神疾患はむしろ増えています。
体や心だけではなく、教育や環境に原因があることもあります。
体には歴史が刻まれているのです。
・深部の筋肉は硬くてガチガチ
・ケガや手術の傷に、全身の筋膜が引っ張られている
・農家さんは骨格がしっかりしているけど指の変形がある人が多い
などなど…。
どうしたら、体を変えて痛みをとって歩けるようにできるのか?
病気がありつつも、できるだけ幸せに過ごすことはできないかと考える日々。
ヨガとの出会い
僕の妻が体調不良をきっかけに、ヨガに通ってる時期がありました。
普段妻は運動をしない人で、僕は体を動かすのがすきです。
仕事柄、体の正しい動かし方を学んできたので、妻に運動の仕方を教えることがありました。
例えばストレッチをするとき。
無理に体を曲げたり、どうにかしようと力むのではなく、ポーズをとった状態でただ黙っている。それだけで体は自然と緩んでいく。
と、筋肉の性質の話などを伝えていました。
ある日妻が
「あなたが話している体のことと、ヨガの先生が同じことを言っているよ」と教えてくれたのです。
なぜ?ヨガの先生が僕と同じこと言ってるの?
興味があり、ヨガの講義を聞きに行きました。そこで思わぬ衝撃を受けます。
「80歳を越えたヨガの行者さんが頭で立っている」画像を見せてもらったのです。
信じられない!なぜそんなことができるの?そんなことできる高齢者見たことない!
それからヨガを自分の人生に取り入れるようになり、ヨガインストラクターコースを受講し始めます。
僕は体が硬いので、周りの人ができるポーズができない。
「うらやましいな」「すごいな」という思いはありましたが、ポーズよりも瞑想を主に教えてもらっていたので、続けることができました。
それでも座っていたら体が痛くなり、体はなかなか柔らかくならない。
そして、過去に手術をした右半身には違和感がある。日頃お腹をすぐに壊すし、足は細くて筋力がない。そんな自分の体を使って実験する日々。
徐々に成果が出始め、少しずつ変わっていくことを体感し始めます。
そんなある日、ヨガの先輩のレッスンを引き継ぐことになりました。体が硬いことにコンプレックスを感じながらも、ヨガを教える立場になります。
ヨガには体のことだけではなく、哲学があり、
幸福に生きるためのヒントがたくさんありました。
「自分の中にすでに幸せがある。それに気づくことが大事なこと」
そう教わり、自分の人生の捉え方が変わりました。
時々「わたしは体が硬いからヨガはできないんじゃないか」
という声を聞きますが、ポーズを取ることが目的ではないので体の特徴は関係ないです。ポーズがとれなくたっていいんです。
僕は足の骨折で松葉杖のときも、ヨガを取り入れていました。座ったままでも出来ることはたくさんあります。
自分の状態、ペースで取り組めるのもいいところです。
ちょっと話しがそれてしまいましたが
ヨガに出会って人生の捉え方が変わったお話し
でした。